続けてハムグリ幼虫

虫こぶやハムグリに特化したマニアも増えているとか。
最近ではそれぞれの図鑑も出ているので対象物も特定しやすくなってきたからかもしれません。
私はまだ駆け出しなのでマニアというほどのめり込んでいませんが、変わった形態や生態を見ると「ウォっ!!」と感動しますので、
マニア予備軍かもしれません。

今回はミズキという落葉広葉樹の葉に見つけたハムグリ幼虫を紹介します。

見つけたのは隣町の秘密の場所です。(子供みたいですね(^-^;)

こんな感じで葉の中で暮らしている幼虫を家に連れて帰ってきました。
糞はバラバラでした。

次の日には葉の中で繭を作り始めているのが観察出ました。
なんというタイミングでしょうか。

そしてまた翌日。
繭のあった場所にぽっかりと穴が開いているではないですか。
その下を見ると葉の表皮をそっくりつけたままの繭が落ちていました。
これだけで結構感動してしまう私です。

これは家の中の実験室(なんちゃって)での出来事ですが、自然界だったら下に落下して林床に転がって羽化を待つのでしょうか。
なんかずいぶんいい加減というか、大ざっぱな奴だなと思って眺めていました。
ところが次の日、うちの娘が繭が動いたというのです。
確かに昨日有った場所になく、下に敷いてあったキッチンペーパーの下に繭があるのです。
「どうやって動いたんだろう???」
じっと繭を見詰める私でした。
その夜、横に置いてあった飼育ケースに何げなく目をやると。
動いています。繭が。!!!
これをきっちり動画にに収めりことができました。

この、繭を作った後でも動けるという能力のおかげで、この幼虫は自分にとっての安全な場所に移動することが出来る、という訳でした。
今この繭は飼育ケースの中に安住の場所を見つけ、たのかどうかは分かりませんが、すみっこぐらしをしています。

ちなみにこの幼虫が何なのかということは、はっきりは分からないのですが、
ハムグリに詳しい専門家に伺ったところツヤコガの仲間の「キンモンツヤコガ」が怪しいとご教示いただきました。
来年の羽化を待ちたいと思います。