Modern Life Is Rubbish

美しいもの。本、映画、音楽、そしてそのほか雑文

歌詞和訳 Blur「Battery In Your Leg」

前の記事で登場したBlurの「Battery In Your Leg」の歌詞の和訳を自分なりに作ってみました。

この曲は、前記事にも書きましたが、バンドメンバーの二人の天才、デーモンとグレアムの悲しく美しく、しかし当時は不可避だった「別れ」に対するデーモンの思いがそのまま書かれています(グレアムがバンドを離脱する頃に作られた曲)。
二人は11歳12歳からの幼馴染で、その後一緒にバンドを組み、お互いの才能と性格が全く違うという点で相互にほとんど完璧に近い形で補完しあっていた。そんな関係が崩壊するさまを、静謐と激しさが同居した音楽で彩った曲です。

曲動画はこちら。

歌詞と和訳です。()内は意訳。

This is a ballad for the good times
So put a battery in your leg
Put a rock beat over anything
Get it stuck there in your head
You can be with me
これは良き時代におくるバラード
だから君の脚に電池を入れて(一緒に前に進もうよ)
何にでもいいからロックビートを入れて
そしてそれを君の頭の中にちゃんと留めておくんだよ
僕と一緒にいてもいいんだよ

I got nothing to rely on
I've broken every bone
Everybody's stopped believing
But you know you're not alone
You can be with me
よりかかるものなんて僕には(もう)何もない
全部の骨が粉々に砕けてしまったんだ
みんな、信じるってことをやめてしまったね
だけど君はひとりじゃないってこと、わかってるだろ
僕と一緒にいてもいいんだよ

This is a ballad for the good times
And all the dignity we had
Don't get het up on the evil things
You ain't coming back
You can be with me
If you want to be
You can be with me....
これは良き時代におくるバラード
そして僕らがもっていた、人としての気高き尊厳のようなものにおくる(バラード)
悪なる事物に熱をあげないで
君は戻ってこないのかな
僕と一緒にいてもいいんだよ
君がそうしたいなら
僕と一緒にいてもいいんだよ


歌詞はここまでです。
泣けます。泣きます…!
余談ですが、この曲をグレアム参加でライブでメンバー4人で演奏している動画はほとんど見つけられません。数がとても少ない。
こんなにも濃いグレアムへの想いを歌詞にしたデーモンが、この曲をグレアムがステージ上で隣にいる場面でライブで歌うというのは、それこそどんな思いなんだろうと想像してしまうわけです。なのでとても観てみたいのですが、ほんとに少ししかない。きっと、恥ずかしかったり、当時のお互いのつらい悲しい気持ちだったりがよみがえってきたり、するのでしょうか…