瀋陽、右往左往 日中押し問答

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・・・・・5月4日(3日目)の旅日記<8>・・・・・・


僕のたのもぉっ!!


に対し、


どーれー!!


(とは言わなかったけど)、出てきたのはモスグリーンの制服を着た二人の中年の警備員さんだった。


裏口の脇が警備員の詰め所になっているようだ。


僕が来意を告げると彼らは・・・・。


あの、改めて説明するまでも無いが、僕は中国語がしゃべれない。彼らも当然、日本語がしゃべれない。以下はお互い別の言語でしゃべっているものを、類推で会話として再現したものだ。
           

僕     あのすいません、蒸気機関車見に来ました。見せてください。

警備員A  (顔の前で手を振って)だめだめ、中には入れないんだ。

僕     えー、そんなーー。遠くから来たのに。

警備員B  だめだめ。ここはやってないの。

僕     あの、怪しいものではありませんよ。

警A    とにかく入れません。

僕     そんなぁ、日本の東京からはるばる来たんです。

警AB   だめだよ、規則だから。誰も入れないの。

僕     そこをなんとか!! 

警B    だめだ、っての。

僕     ちょっとだけでいいから。

警A    もぉっ!! しつこいなぁ。

警B   (奥に向って)すいませーん。主任ーーーん。しつこいのが来てるんす。

警A    すいませーーーん!!

警AB   しゅに〜〜〜ん!!


すると詰所の奥から、


「×△▼◎■△●△(意味不明)!!」



の胴間声がして人が出てくる音がする。強面の武闘派の来臨、秘密兵器の登場か?


果たして、出てきた「秘密兵器」は白ワイシャツの優男だった。彼らの上司らしい。


今度は、僕と白シャツ氏との押し問答が始まった。相変らず言葉は通じない(って当たり前である。1分や2分で通じるわけが無い。)


うーーむラチがあかないぞ。


じゃ、こちらも秘密兵器を出すか!?




( つ づ く )



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