瀋陽、右往左往 右往左往で張さんのウチへ

・・・・・5月4日(3日目)の旅日記<13>・・・・・・

そういうわけで、ホテルの前からタクシーに乗る、予定だった。でも行き先を告げると拒否。


そうそう、瀋陽のタクシーは流しを捕まえるしかない。上海でも北京でも五つ星クラスのホテルの前には、車寄せのところに必ずタクシーがいたのだけど、ここ瀋陽にはそんなことはない。路上で捕まえる。


で、ホテル前で拾ったタクシーに行き先を告げると、目の前で手を振って拒否されたのだ。

では仕方が無い、お向いに行こう。向かいが瀋陽医大病院なので、客待ちのタクシーがたくさんいるのだ。

病人や怪我人に混ざって列に並ぶ。

2台に拒否されて、3台目にやっと乗せてもらえた。拒否の理由は未だににわからない。


行き先は「張氏帥府博物館」。場所はなんと、この日の午前に行った「故宮」のすぐそばである。真南にあたりその距離たったの300メートル。グリコ一粒で行ける距離だ。

下図はご参照いただきたい。「故宮」を示す矢印の、頭のあたりが「張氏帥府博物館」だ。

つまり朝の9時前に、瀋陽駅近くのホテルを出てタクシーに乗り、東に向かい、故宮へ。1時間ほど見学して、タクシーで一気に西に進んで「鉄西」へ。鉄西の蒸気機関車博物館をを見学した後、バスで東に1時間、瀋陽駅近くの牛肉ヌードルで昼食。そこからさらに東の「張氏帥府博物館」。

故宮の南、300メートルである。グリコ一粒である(しつこい)。先にこの「張氏帥府博物館」に行けば、無駄も無いのに、意味無く西へ東へ動いている。まさに東奔西走。いやそんないいものじゃないな、「右往左往」だ。いかに無計画に動いているのかがよくわかる。


そんな効率悪い動き方をして辿り着いたここは、「張氏帥府博物館」。つまりは張さんのお家の跡である。

そして、その張さんとは誰か。それは次回のお楽しみ。って、旧・満洲で「張さん」っていえば大体見当がついちゃうかな。

   ( つ づ く )

ちなみにタクシー代は11元、約180円でした。