2015-07-04

(昨日日記)

茅場町の次は東西線を数駅戻った神楽坂。29年通ったかつての通勤駅。

行先は出版クラブ会館。

第２３期「JPIC読書アドバイザー養成講座」の第一回スクーリング。

JPIC読書アドバイザーとは「一般財団法人・出版文化産業振興財団(JPIC)」が読書を通した国民の生涯学習推進・読書活動の推進のため平成5年より主催している講座。僕はそこの19期修了者である。

今般23期が開講するに当たり、修了者の活動事例のゲストスピーカーとして呼ばれた。ギャラリービブリオでの日頃の活動を話してくれと。お安い御用です。「書け」と言われたらちょっと考えちゃうけど話すのなら。

しかも講座の総合プロデューサーの永江朗さんの質問に答える形というからますますお安い御用。

永江さんとは旧知。僕が編集していた媒体でずっとリポーターとして連載してくれている。安心できるインタビューの名手だ。

インタビュー術! (講談社現代新書)

作者: 永江朗
出版社/メーカー: 講談社
発売日: 2002/10/18
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しかも一緒に呼ばれるもう一人のゲストが司書のＴさん。講座の先輩でなおかつ当廊の常連様。

先日の「うちわ市」初日の東京ＭＸの取材の際はたまたま来ていて「お客様インタビュー」を受けていただいた。

明るく朗らかでアドリブも利き、口跡も鮮やかなので心強い。

例によって約束の時間の30分前に会場入り。控室で係の人から説明を受けるうちに永江さん、Tさんも来られて簡単な打ち合わせ。永江さんに任せておけば安心。

大広間にびっしりと１００余名の受講者。８割以上が女性。

アガることはなかった。隣のTさんがアガったら影響を受けやすい僕も上がったろうけど、Tさんが落ち着いているので僕も落ち着けた。

永江さんに聞かれるまま講座を受けたきっかけや感想、現在の活動に生きていることなどを話した。

その内容は以下の通り

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「講座受講時の思い出　感想」
ずっと出版業界の「まん真ん中」にいて、しかも長年「新刊ニュース」｢書店経営｣誌等の編集などしてきて出版業界については何でも知っているわかっていると豪語していました。その一方で内心では｢自己流に過ぎないのではないか｣との不安もありました。２０１０年秋からの病気休職〜復職、で一気に閑職となったのを機に「脱自己流」を標榜して受講しました。

それと入院中の不安と恐怖から救ってくれたのが本だったというのも受講理由のひとつです。後遺症で本は読めなかったのですが、それまで読んできた本の教えの蓄積に救われた経験を人に伝えたいと思いました。

受講の感想としてはやはり視野が広がりました。それまで、興味の無かった分野についても知ることができました。また退職〜開業後はごくまれに人前で話をすることがありますが、出版の歴史や流通などについては本講座のテキストを大いに参考にしています。

仲間ができたのも大きかったです。各地でそれぞれに活動する同期の皆さんには大いに刺激をうけ、また助けられています。２年前、降矢奈々さんの絵本原画展を２週間ずつ３作品行ったときは、会期中のすべての土日祝の２時から読み聞かせイベントを実施しました。降矢さんの原画の前で降矢作品限定での読み聞かせ会。私は病気の後遺症で読み聞かせができないので、同期の仲間がローテーションを組んで、全１４回を完全ボランティアで関東一円から来てくれました。

「受講後に変化したこと」
他人というものは例外なく自分が持ってない何かをもっている、会わない手は無いと齢五十にして知りました。上でも書きましたが「脱自己流」が図れたと思います。

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と、まるで紙に書いたような表現だけど、アドリブの利かない僕はあらかじめ書いてカンペにして持って行ったのだ。

取りあえず無事に終わった、のかな。ただ受講者からの質問は無常なまでにTさんに集中し軽いアウェー感を感じていたら、永江さんが僕に追加質問をしてくれた。

終了後は懇親会。事務局の理事が出向中の元上司だったり受講者の中に在職中最後の部下がいたりして久しぶりに話せて懐かしく楽しかった。

終了後は都営の某駅の定期券売り場に行き、クラッシュしたパスモの処理の交渉。窓口担当者の木で鼻を括ったような対応にキレかけるがグッと堪えてじっくり交渉。そしてあとから出てきた上司から一応納得できる線を引き出した。

そうして綿のように疲れ切って長い一日を終えた。

　　　　　(写真はTさんより借用)

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