昼食後の午後２時より外出。
行先は福祉会館。目的は本日開催の国立市社会福祉協議会チャリティ公演「高橋惠子トークショー 母として、女優として」
主催団体による概要は下記の通り。
民生委員・児童委員を退任されたみなさまが実行委員会を組織して、チャリティ公演を開催します。今年は、国立市在住の女優・高橋惠子さんにご出演いただき、お話を伺います。
本公演の純益は、国立市社会福祉協議会の地域福祉事業のために寄附される予定です。みなさまのご理解とご協力のほど、お願いいたします。
日 時 7月8日(土) 午後5時30分開場 午後6時開演 会 場 くにたち福祉会館４階 大ホール チケット 1枚 2,000円（全席自由）
午後５時３０分開場なのになぜ２時にうちを出たか。
関係者だから。トークショーの司会という大役を仰せつかったのだ。推薦が有ったそうなのだがどこの誰の勘違いなのかはわからない。
単なる講演会の司会かと思って軽く引き受けたが、インタビュー形式のトークショーの聴き手だという。それはえらいこっちゃ。
講演会の司会なら式次第に従って講師や主催者や来賓に「では〇〇さんお願いします」と発言を促せばいい。
でもインタビュー形式のトークショーの聴き手となるとトーク全体の流れを構築しなくちゃいけない。これはえらいこっちゃ。すごいプレッシャーなんですけど。
それで昨日、補完資料を作った。つまりはほぼシナリオ。僕はアドリブがきかない。
バスに乗って福祉会館へ。入口にポスター。
館内にもたくさんポスター。あっという間に満席になったらしい。
集合時間の３０分前に到着。あんまり早く着くのは先方に迷惑だとは思いつつ性分は直らない。
立派な控室をご用意いただいた。
っか、広すぎ。デイケアルーム一人ぼっち。
４時からリハーサル。式次第に従って、高橋惠子さん、僕、全スタッフが実際に動いてみる。現地にて微調整。
それはそうと、高橋さん超絶・超弩級にキレイ。しかも周囲の人にすごく気さくでやさしい。すばらしい。
そして「椅子問題」。
舞台上で使う椅子だが、福祉会館には会議仕様のスタッキングチェアしかないのが実は前回の打ち合わせで問題になった。どれも銀メッキの脚にビニールレザーで絵的に厳しい。
そこでビブリオの椅子を作っていただくことになった。
小説家の長野まゆみ先生から開店祝いにいただいた６０年物のアンティークチェア（右）を高橋さんに使っていただき、実家に死蔵されてた２０年物の木のチェア（左）を僕が使う。
光栄です。自転車で現地に搬入してくれたKさんにも感謝。
一旦、控室に戻ったら、パンフレットが来ていた。ビブリオのチラシも挟み込んでいただいた。
昨晩はシナリオを作っていて寝るのが遅かったので、控室の長椅子で仮眠。
開場時間を過ぎ開演時間が近づき、定位置の下手袖に行く途中、会場を覗いたら満員だった。
チケット完売だから当たり前だけど。
開演。
僕が先に登壇して高橋さんを招き入れる。
「生い立ち」 〜 「女優人生４７年」 〜 「国立生活の喜び」
を伺う。
定刻通りに第一部終了。時間厳守が進行役の最大の役割。誤差２０秒以内を自分に課していた。下手なのは仕方ない。急に舞台を回せるようにはならない。せめて進行を妨げないように。ポイントは冷静さのキープ。
１５分の休憩を経た第２部は詩の朗読。藤村の詩３編を朗読。
休憩なしで第三部。このあとはこれからの話。
１０月に予定されている舞台「危険な関係」のことを中心に。
詳細はこちら ←クリック!!
下はプロモーション動画（音声無し）。
高橋さんはヴォランジュ夫人役。トメの扱い。
そして質問コーナー。
実は僕は質問コーナーというのはちょっと苦手。質問という名の自分語りが始まってしまったり、「素朴な疑問ですが…」と言って「えーっと、話聞いてました?」と言いたくなるような「粗雑な疑問」を開陳する人が出てきたり。
でも今回は良い質問ばかりで、聞き手としても大いに助けられた。
高橋さんは全編通して、国立への思いを語ってくださった。
僕の出番はここまで。もちろん時間はぴったり。誤差２０秒くらい。
下手より退場して会場後方に回り、高橋さんへの花束贈呈から謝辞までを見させていただいた。
舞台上の至近距離もお美しいが、遠距離で見る立ち姿のまた美しくエレガントなこと。
お客様方を見送った後、関係者で記念撮影。集合写真だけど、高橋さんと僕のがセンターだったのでツーショットに加工可能(鬼)。
控室に戻ったら、大好きな白十字のショートケーキが用意されていた。
なぜ、僕の好物を知っているんですか。
そんなわけで「高橋惠子トークショー 母として、女優として」は無事終わった。僕はポンコツだけど、主役である高橋惠子さんの美しさ、聡明さ、優しさが聴衆に感動を与え、スタッフの努力がそれをひきたてた。
春先から始まったこのプロジェクトも無事終了。心地よい疲れとともにバスに乗ったらスマホに着信音。見ると中学の同級生からメールだった。
「俺も客席にいたよ。キミ太ったなぁ」
- - - - 【備忘のために。インタビューメモ転載】 - - -
※青文字は想定される答えおよび、予備質問。
(あ、すごーく長文ですから。)
高橋惠子さん インタビューメモ
皆さんこんにちは。私は国立駅近くの中一丁目で古い木造民家を改装した画廊「ギャラリービブリオ」を営むトマツヒロキと申します。もしかしたらここにおいでの皆さんの中にはうちの画廊に行ったことがある、という方もいらっしゃるかもしれません。祖父の代から長く国立に住んでいるというご縁で本日、トークショーの聞き手という大役を仰せつかりました。なにぶんにも不慣れなもので多少もたつくこともありましょうが、一生懸命勤めさせていただきます。
それでは皆様お待ちかね。高橋惠子さんにご登場いただきましょう。高橋さん、どうぞお願いいたします(起立して迎える)。
（高橋さんに着席を促し自分も着席）
【生い立ち】
まずは高橋さんの生い立ち、来し方から伺って行きたいと思います。
資料によりますと１９５５年、昭和３０年１月、北海道にお生まれになったとのこと。ちなみに昭和３０年生まれの著名人というと、明石家さんまさん、郷ひろみさん、西城秀樹さん、所ジョージさんなど綺羅星のごとくいらっしゃいます。
Q. 北海道。北海道といっても広いですが、お生まれ、お育ちになったのはどんな環境でしたでしょうか。
大変にパンチの効いた地名でいかにも大自然に抱かれた環境でお育ちになったというのが想像できますね。
Q. そこから小学6年生のときに一家を上げて上京されたとのことですが、どんな理由で上京されたのですか。進学
Q. 最初はどちらに住まわれたのですか。府中のどの辺ですか。
Q. そのころの惠子さんは、将来大人になったらどういう道を歩もうと思っていたのですか。
【女優人生47年】
では47年のキャリアを持つ高橋さんですからいくら時間が合っても足りません。駆け足で振り返ってみたいと思います。
Q. 北海道から上京してきた少女が、なんと10代半ばで銀幕デビューをされるわけですが、どんなきっかけですか。
Q. スカウトなんていうと原宿の竹下通りとか表参道とかのイメージがありますが、府中の写真屋さんとは国立市民としては妙に身近に感じがします。ささやかなライバル心が刺激される。それで今はもう無い大映に所属されたわけですね。
Q. ご家族の反対は無かったですか。高橋さんの進学のために家族を挙げて上京されたとのことでしたが
Q. デビュー前、というか大映への入社前、社の方針で、ミスコンに出場されたとか
箔をつける。「ミス○○銀幕デビュー!!」みたいな。
Q. 15歳なのにミス・セブンティーンていうのも不思議ですが。審査内容はどういうものだったんですか。
レッスンの日々。歌で、天才少女・石川絹代ちゃん=石川さゆり。
Q. 決勝まではいったもののグランプリは逃し、当初の予定通り、大映に入社となりました。最後の大映ニューフェース。当時は五社協定というものがあって大変に厳しかったそうですね。
大映、東宝、東映、松竹、新東宝→日活 スター、監督は専属で、引き抜かない、貸し借りしない。
Q. デビューまでは順調に進んだんですか。
関根恵子の本名で富島健男「おさな妻」主演デビューの予定で準備をしていたが、別の映画の主演女優が怪我で降板して「高校生ブルース」197008でデビュー。「大映レモンセックス路線」で両方ともヌードシーンあり。15歳。今なら「子役」の年齢。
Q. 2作はヒット。「幼な妻」では、ゴールデンアロー賞新人賞受賞。主題歌も歌い、順風満帆に見えた。役柄やそれに伴う大人が貼ったレッテル「奔放で大人びた少女」と実際の自分とのギャップに悩むことはありませんでしたか。
(引退を考えた・・・)
Q. それを変えたのが名匠・増村保造との出会い。引退作のつもりで望んだ「遊び」。それで女優開眼。なのに衝撃的な事件。71年に大映倒産。どんなお気持ちでしたか。
でもそれによって五社協定が事実上消滅して東宝に移る。この波乱万丈でまだ１６歳。デビュー1年半。
東宝に移って第一作がテレビ森繁さんの｢新・大根の花｣ 1972。17歳で人妻の役。竹脇無我川崎敬三
Q. そしてその直後、伝説の刑事ドラマに出合うわけですね。
石原裕次郎 「太陽にほえろ」
17歳で人妻も驚きますが17歳で刑事も驚きますね。内田シンコ。OPで、マカロニSは迷子に優しく話しかけておばあさんの手をとる、ジーパンSでは木の陰からすっと姿を見せかけていたサングラスをはずす姿が忘れられません。
Q. 17歳で刑事役というのは当時、どのように感じましたか
Q. そしてほぼ平行して「泣くな青春」ではヒロインの女子高生を演じられました。それまで青春ものといえば、友情、純愛、スポーツがつき物ですが、この作品は、性、非行、自殺、そんな言葉はありませんでしたがネグレクト、DVといった問題に真正面から向き合った意欲作でした。刑事役と女子高生役、ご自分でぴたっと来るのはどちらでしたか。
さらに並行して話題作、熊井啓「朝焼けの歌」1973。湖でのヌードシーンが非常に話題になりました。宣伝のためメディア向けの撮影会が開かれた。今では考えられない荒っぽいことが行われていました。
Q. そんなはなやかな活躍とはうらはらにご自身には、現実と役柄とのギャップに大変なストレスを抱えていたのですね。
そしてストレスにより休業。1977〜80休業。二十歳そこそこ
Q. 復帰したのは25歳。翌１９８１年には日活「ラブレター」が大ヒット。写真集も大ヒット。ヤフオクで3万くらい。さらに翌年運命の作品「タトゥーあり」ATGに出会うわけですね。高橋さんにとってどんな作品ですか。
Q. 公私ともに運命の作品ですね。本作で一般映画デビューの高橋伴明監督と恋におちて結婚。この時、芸名も高橋恵子に改名。監督の第一印象は。
長かったようでデビューからほんの１１，２年。その後の、舞台、ドラマ、映画、CM、バラエティでのご活躍はみなさんご存知の通りです。一例をあげますと映画では、「次郎物語」、「花物語」、「ほしをつぐもの」、「ふみ子の海」（2007年）では毎日映画コンクール女優助演賞受賞、「カミハテ商店」、「赤い玉」。
1997からは舞台に力を入れ毎年、大きな作品に参加。去年は、「マイフェアレディ」で寺脇康文さん演じるヒギンズ博士の母役。
【国立に暮らして、ご夫婦のこと、ご家族のこと】
Q. そうして高橋監督と結婚されて３４年。お子さんにも恵まれて。国立に越して来られて何年ですか。
Q. 国立に越してこられたきっかけ、理由はなんですか。 (三浦友和さんに勧められた)
Q. それまで国立というとどのようなイメージをお持ちでしたか。住んでみていかがでしたか。自然、利便性
Q. 大家族でお暮らしと聞きました。暮らしやすいですか。
Q. このトークショー「母として女優として」というテーマをいただいています。この町で子育て、孫そだてをされていますが、この町のいいところはどういうところですか
Q. 大学通りをご家族で歩いていた、ちょっと前ですが学園通りを自転車で颯爽と走っておられた。富士見通りの焼肉屋さんにいたなどの目撃情報が寄せられていますが、国立の中でお気に入りの場所はありますか。
それではお時間はいくらあっても足りないのですが、ここで第一部をしめたいと思います。係よりご案内しますが、若干の休憩を経て第2部に移ります。 では高橋さん、ありがとうございました。
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詩の朗読
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【これからのこと】
はい、それではここまで高橋さんの生い立ち、女優人生、日々の暮らしのことを語っていただき、そして愛する詩の朗読をしていただきました。
ここからは、この先のことをうかがいたいと思います。
Q. 舞台の準備をされているそうですね。 今日のプログラムに挟み込んであります。
10/8〜31 文化村シアターコクーン 危険な関係 玉木宏、鈴木京香
18世紀フランスの作家ピエール・ショデルロ・ド・ラクロの小説『危険な関係』。1959映画。ジェラール・フィリップ、ジャンヌ・モロー 音楽=アートブレーキー&ジャズメッセンジャース
Q. 先ほどご紹介の通り、現在は多くの舞台でご活躍の高橋惠子さん。ちなみに最初の舞台が「太陽にほえろ」当時。ジーパン刑事こと松田優作さんが主宰していた劇団の舞台だったそうですね。
Q. ところで「危険な関係」。 チケットはもう発売されてますか? 明日、7/9発売
Q. 他にいかがでしょう。舞台があるとほかの事はなかなか手が回りにくいとは思うんですけど、テレビ、映画、CM、バラエティ等の予定はありますか。
Q. 高橋さんといえば、いわずと知れた日本を代表する美人女優のお一人ですが、意外と捌けたといいますか、コミカルなこともいとわないですよね。皆さんご存知の、赤振袖のお姫様姿で女装男性のばあやと歌い踊る和牛のCMはもちろんのこと、印象に残るところでは、コールセンターの無礼なオペレーターの対応に怒る主婦の再現ドラマにサプライズで出演されたり、トーク番組では泥酔したフォーク歌手の高田渡さんに絡まれたりとか･･･。
Q. この先、挑戦したいことはありますか。お仕事でもプライベートでも。
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はい、それではここでお集まりのファンの皆さん、市民の皆さんからの質問をお受けしたいと思います。このめったに無い機会に高橋さんに聞いてみたいことがあるかたがありましたら、挙手をお願いいたします。
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【国立への思い、福祉への思い】Q. それではこの会の結びといたしまして。
少子高齢化社会を迎えてといわれて久しいです。また各地で大きな災害も続いています。 そんなことをひとつの前提として地元国立や地域社会への思い、これからの国立や地域社会に望むこと、また市民住民のお一人して実践していきたいこと考えて行きたいことなどがありましたら伺えればと思います。
ではこれをもって高橋惠子さんのトークショーの結びとさせていただきたいと思います。ありがとうございます。これにて総合司会にマイクをお返ししたいと思います。
・・・・・もうすぐ開催・・・・
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