ものごとの真偽をみるとき
白か黒かを問うとき
ある断片的な一面だけ見て
白だ黒だなんて言えない
ただ自分から見える面だけで
白か黒か決めるのは単純だった
白と黒のアイダには
幅広い灰色という場があった
グレーというと
白とも黒ともつかない
中途半端ではっきりしない
いいかんげんな色で
分かりづらかった
しかし
最近になって思うのは
灰色という場を持つのは
ただ何も考えていないのではなくて
いろんな場を認めた大人の判断なのだろう
灰色こそ人間的な味わいがある
成熟した知恵が見える
その美しさは
いろんな経験をして初めて分かるようになった
・・・と思う