千姫のひとりごと

千姫の日々の気づきや想いを「ひとりごと」として綴っています。目に留めて頂ければ、これも何かのご縁・・・

変化の速度


昨日の審査の結果は「展示されず」


しかし 『それで良し』と思いました


あの作品が生まれたのは「あの一コマ」から


ちょうど作品の構成を考えてた少し前
何度かネコを買って下さってたあの人が来店された


私より20歳くらい年上?の能面師さん


近くの展覧会帰りに初めて寄って下さり
今は手がいうことを聞かないので竹細工をしているとかで
再度来られた時は「鶴の竹細工」をプレゼントして下さった


あの時も竹細工や能面のお話しをされたあと
帰られる直前になって


実は・・・と堰を切ったように


奥様が亡くなられた話になった


以前からアートフラワーをされてた奥様


肩こりがひどくて
よくご主人が奥様の背中をマッサージされていたそう


その日も奥様の背中を長い間揉んでいたが
ますます痛みがひどくなっているようなので
初めて病院に行くことにされたとか


休日だったので
休日夜間救急センターまでご主人の運転する車に乗って・・・


そして


病院に到着したときに横の奥様を見ると


もうその時にはお亡くなりになっていたとか・・・


『きれいにリフォームした家に
 なんぼも住まないうちに亡くなってしまった―』と


私は何も言えなくなって
なぜか傍にあった私の春に描いた作品の絵ハガキを一枚手渡し
その日は終わりました


涙ながらにお話しされてたご主人との
あの一瞬があったから私は今回の絵を描きたくなったのかも?


そう思ったのが一週間ほど前のことでした


今回の画題 『たまきはる』


申込書の作品解説に書いた文章です


『招き猫たちと梅の一枝

 
 切り取られた梅の枝の先から
 最後の命(エネルギー)が流れ出ようとしています


 しかし エネルギーはそこで終わりではなく
 生きていない物(者)たちに影響を与え


 気づいた者は 自身のエネルギー(命)を輝かせ始めます


 エネルギー(命)は
 そこらかしこに存在すること
 「生きる」ということを表現したいと思いました』



そして私が搬入業者に作品を渡した2日後
その能面師の方が久しぶりに来店されました


『さびしいわ』に始まったお話し


ご主人と法事のことやあの日のことなどのお話しのなかで
何気に11月にたつの市で開催の
『グループMAD展』のことをチラリと私は話しました


街中美術館の『たつのオータムフェスティバル』
http://www.tatsuno.info/af/


『秋の散歩に最高ですよ〜』


そう伝えたら


『行こうかな〜』って


そんな会話の一瞬があり


このあいだから
『あの作品』がたつの展に陳列になるかな?と思いだしたのです


昨日の昼ごろ 役員会で展覧会責任者に
20号にしてたけど100号でもいい?と尋ねたら
『いいよ〜!』ってことになり そうなりました


そしてその後の審査結果


納得


また


今朝の目覚めは極めてよかった


朝からいろんなメッセージがきています



早や


次に描きたいモノがキラキライメージです



なぜか『ネコの絵一枚の制作過程』が
途方もなく長く感じられるのが不思議です


『たまきはる』の始まりが遥か昔のことのようです


超光速で過ぎる私の内面の変化対し

私の表面的な変化は亀のように遅いのですね


気にしません


私はどんどん進みますから