Zapateado(1)〜序盤(下りスケール)

 とにかく音を出してみる。難しいことは分かって
も、一体どこが難しいのか、それは実際に弾いて
みないと分からないこと。まず、弾けなくてもいい
から、音取りをしてみることから始まった。



 譜面を見てまず気が付くのが、一番最初の箇所に
登場する2小節に渡る下りのスケール。運指がきちん
と指示されているので、その通りに弾いてみる。
ゆっくりならば何とか弾けそうだ。ただ、本来の
スピードで弾こうとすると、かなり難しくなる。
 理由はただひとつ。この下りスケールを弾くため
に、大きなポジション移動が2回あるから。こんな
ところにも、如何に基礎練習が大切であるかという
ことが現れている。この箇所を克服しないと、この
後にも3段目の最初の2小節のように、数多くの同様
のスケールが登場することもあり、何としても
極めなければならない。まず、メトロノームを使って
ゆっくり弾く、そして少しずつスピードを上げて
いくという地道な練習が必要になる。根気強く練習
していくしか方法はない。