あるじの小言

「あるじの店」(BAR Virgo)や洋酒(特にウイスキー)、スコットランド、まれに赤坂について書いています。

 ノーザンハイランド、オークニーそしてスペイサイド −11−

barvirgo2011-10-27

9月20日(火)、この日予定していた最後のオールドプルトニー蒸留所を後にし、あるじはGill's Bay(ギルズ・ベイ)というフェリー乗り場に向かいました。
いよいよ目指すはオークニーです。
北の巨人と呼ばれるハイランドパークの蒸留所は勿論、スタンディングストーン・オブ・ステネス、リング・オブ・ブロッガー、スカラブレエといった世界遺産に選ばれた約5000年前の遺跡を見たく、幾つかオークニーに渡る手段がある中あるじが選んだのがギルズ・ベイとSt Margaret's Hope(セント・マーガレッツ・ホープ)(オークニー)を結ぶPentland Ferries(ペントランド・フェリーズ)でした。
スコットランド本土とオークニーを結ぶラインは、エジンバラグラスゴーアバディーンインヴァネスから飛ぶ飛行機(フライビーbyローガンエア)かフェリーになるわけですが、フェリーは人だけを運ぶJohn O’Groats Ferries(ジョン・オグローツ・フェリーズ)と、スクラブスターとストロムネス、アバディーンとカークウォールを結ぶNorthLink Ferries(ノースリンク・フェリーズ)、そしてあるじが今回選んだペントランド・フェリーズの3社4路線があるのです。
なので、皆さんがオークニーに行こうと計画される場合、これらの選択肢の中から選ぶことになると思うのですが、船酔いしやすいというのでなければ、自分が選んだペントランド・フェリーズをお勧めします。
それは、まずギルズ・ベイまで向かう道すがらノーザンハイランドの素晴らしい景色が堪能出来るという事と、あるじが見学してきたダルモアやバルブレア、グレンモーレンジィにクライヌリッシュ、オールドプルトニーといった蒸留所が途中にあること、また他の2社のフェリーだと、ジョン・オグローツ・フェリーズは人だけを運ぶフェリー会社なので公共交通機関を使ってのんびりオークニーに行こうという方には良いかもしれませんが、効率よくレンタカーで回るには利用出来ないのと、もう1つのノースリンク・フェリーズアバディーン発着は片道6時間掛かり、のんびりフェリーを満喫したいというのでなければ時間のロスが多いのです。
で、残る選択肢としてノースリンク・フェリーズのスクラブスターとストロムネスを 結ぶフェリーかペントランド・フェリーズのどちらかだろうという事になったのですが、自分はペントランド・フェリーズを選びました。
それはペントランド・フェリーズのフェリーが双胴船だったからです。
というのも、やはり天気が悪いとフェリー・飛行機ともにキャンセルとなることが 多く、その中で双胴船を使うこの会社のフェリーは安定感が高く、キャンセルが 少ないと聞いたからです。
で、実際フェリーに乗ってみて感じたのですが、とてつもなく揺れます。
アイラ島に行った時も大西洋に出たあたりはちょっと揺れるな〜と感じましたが、その比ではありませんでした。縦横斜め、色んな揺れ方をします。
たぶん双胴船だから揺れてもまだ安心感が得られたのでしょうが、これが単胴船のフェリーだったらちょっと怖かったかも、なんて思っちゃいましたからね。
なので揺れはしましたが、何だかそれも楽しめ、近づいて来るオークニーに心躍るあるじだったのです。
ノーザンハイランドの風景
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