あるじの小言

「あるじの店」(BAR Virgo)や洋酒(特にウイスキー)、スコットランド、まれに赤坂について書いています。

 エジンバラ〜キャンベルタウン〜アイラ  −22−

barvirgo2016-06-28

5月4日(水)、さて、ボウモア蒸溜所の見学です。
予約を入れていた午後3時少し前にヴィジターセンター到着、写真の可愛らしいお嬢さんに蒸溜所を案内してもらう事になったのですが、ボウモア蒸溜所、昔に比べて働いていらっしゃる女性スタッフが皆さん綺麗になった気がしました。
これも蒸溜所を訪れるゲスト対策なのかな〜なんてちょっと思ってしまいました。
なんて事を思いつつ見学スタート、先ずはモルトバーン(発芽床)です。

ボウモア蒸溜所は、スコットランドで現在7蒸溜所(ボウモアラフロイグ、キルホーマン、スプリングバンク、ハイランドパーク、バルヴェニー、ベンリアック)しかないフロアモルティングをする数少ない蒸溜所の1つです。
っていうか、そのうちの3蒸溜所がアイラ島に在るっていうのはちょっと驚きですよね。
そしてキルン(乾燥塔)

見学させていただいた時はちょうどピート(泥炭)による乾燥が行われていた時で、乾燥室内がピートの煙でもやっていました。
ただ、ボウモア蒸溜所ではピートだけでモルトを乾燥させているわけではないという事で、その後に温風乾燥もしているという説明を受けました。
因みに乾燥にはピート18時間、温風40時間掛けているそうです。
で、キルニング(乾燥)の説明を受けた後はミリング(粉砕)の説明を受けます。
ボウモア蒸溜所もミリングはポーティアスのモルトミルです。

グリスト(粉砕麦芽)の比率を伺いましたが、ここはハスク(籾殻)、グリッツ(中間部分)、フラワー(粉)が2:7:1というオーソドックスなものでした。
そしてマッシング(糖化)、今回はこうしてマッシュタン(糖化槽)の写真からこの後スティルハウス(蒸溜室)まで写真を撮らせて頂けたのですが、前回訪れた時には撮らせてもらえなかったので、ちょっと嬉しかったです。
後このマッシングの説明を受けたときにビックリしたのが、マッシングには他の蒸溜所と同じ様に3回のお湯が投入されるのですが、3回目のお湯の温度が100℃だったことです。
だいたい90℃前後が多い中100℃っていうのは相当珍しいですからね。
てなところで 〜続く〜

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