あるじの小言

「あるじの店」(BAR Virgo)や洋酒(特にウイスキー)、スコットランド、まれに赤坂について書いています。

 エジンバラ〜キャンベルタウン〜アイラ  −34−

barvirgo2016-07-25

5月6日(金)、さてカリラ蒸溜所の見学です。
先ずはいったん外に出て蒸溜所の説明などしてくれます。
で今回はじめて知った事に、Caol ila(カリラ)がゲール語でSound of Islay、アイラ海峡を意味しているのは知っていたんですが、このアイラ海峡、実はアイラ島側でそう言っているが対岸のジュラ島の人達はSound of Jura、ジュラ海峡と呼んでいるという事です。
こんな話がアイラ海峡の名を持つカリラ蒸溜所のガイドさんから聞くことが出来るとは・・・ちょっと面白いなと思いましたし、ジュラ島側の人達してみればジュラ海峡と呼んでいるというのはなんか納得出来、良い事を教わったと思いました。
そして蒸溜所自体の見学、階段を上がって3階部分に行くとマッシュハウス兼タンルーム、そして隣にミルルームがあります。
で今回の見学では写真は撮れなかったのですが、それだと蒸溜所の雰囲気がなかなか伝わらないと思うので、前回撮った写真と合わせ紹介します。

3階に上がってまず説明を受けるのはミリング(麦芽粉砕)です。
ミルルームの中には入れてもらえず、ガラス越しに説明を受けます。
ここのモルトミルもポーティアス製です。
それからマッシング(糖化)の説明、カリラ蒸溜所はアイラ島最大の生産量を誇っていますが、それでもマッシュタン(糖化槽)は1つで、しかも確かに大きいマッシュタンではありますが、アイラで一番大きいという訳でもないんですよね。
なので1回に仕込み量が多いというよりは回数を多く仕込むって事なんでしょうね。

そしてラーチ(カラ松)製のウォッシュバック(醗酵槽)、見学出来るタンルームには8槽ありますが、実は2011年から2012年にかけて拡張した際に写真に写る緑のドアの向こう側に何槽か増築されているそうです。
またここでの見学は8つもウォッシュバックがあるおかげで、日々変わっていく醗酵の様子を見比べることが出来ます。
1つ2つ中を見せてくれる蒸溜所は結構ありますが、6つ近く見せてもらえる蒸溜所はそうそうありません。
でタンルームの見学を終えたら待望のスティルハウスへ、

カリラ蒸溜所のスティルハウスには初溜・再溜3基ずつのポットスティルが1列に並んでいます。
写真には一番手前のスティルが納まっていませんが、この6基並んだ様は迫力を感じます。
そしてここで蒸溜の説明を受け、またスティルハウスから見る景色(パプス・オブ・ジュラ)を楽しみ、写真が撮れないのが残念と思いつつ見学を終えました。
それから見学の後のお楽しみが元貯蔵庫の1階、昔クーパレッジ(樽工場)だったという場所でテイスティング、そして今回のスコットランド旅行に参加して頂いた皆さんと一緒に記念撮影などしてカリラ蒸溜所の見学を終えました。
〜続く〜

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