あるじの小言

「あるじの店」(BAR Virgo)や洋酒(特にウイスキー)、スコットランド、まれに赤坂について書いています。

 約170万人

barvirgo2017-09-14

の方が、昨年スコットランドの蒸溜所を訪れ見学していったそうです。
先週末SWA(スコッチウイスキー協会)が発表したレポートによると、2016年にスコットランドの蒸溜所を訪れた有料見学者の数が約170万人で、2015年に比べ8%増えたそうです。
スコットランドの蒸溜所を見学しようと思うとその殆どの蒸溜所が有料なので、見学に訪れた人の数を把握しやすいんでしょうね。
それにしても1年で8%、2010年からだと25%ぐらいの増加だそうですから昨年の伸びがいかに凄いかよく分かりますよね。
そして見学者が落としていった額が約5,300万ポンド、1人当たり約31ポンドでこちらも前年に比べ13%伸びたんだそうです。
なのでウイスキー蒸溜所だけでもこれだけの人が訪れお金も落としているという事は、当然その周りにも経済効果を生んでいるんでしょうからスコッチウイスキー業界が英国経済の一翼を担うようになっているんだなと思います。
とはいえ、この昨年の蒸溜所見学者の増加はBrexit(ブレグジット)効果だと各蒸溜所の方達は考えていらっしゃるそうです。
最近のニュースではその進捗状況も流れてきませんが、約1年半後には英国はEUを離脱してしまうのです。
SWAもその時の為にウイスキーの貿易などEU離脱しても関税が掛からないようにしてほしいなど要望を英国政府に出していますが、実際のところどうなるのやら・・・
それにEU圏内の方達は今まで英国に入国するのにパスポート入らなかったのが離脱後は必要になり、ちょっとした事ですがひとてま増えるので今のうちにスコットランドを訪れ現地じゃないと買えないウイスキーを買っておくか!的な行動を起こしている事も考えられるからです。
実際蒸溜所にやって来る方達の多くはドイツであったりフランスであったり、また北欧の方達であったりするそうです。
まあそんな先行き不透明な事もあってか、スコットランドの蒸溜所は来て貰えるうちに沢山来て貰おう的な事をしているところも多いそうです。
という訳で、EU離脱の2019年春以降どうなるか分からない状況なので、もしスコットランドへ行ってみたいというのであれば、とりあえず2019年春までに行っておく方が良いかもしれませんよ。
まっ、日本からだと2019年春以降でもたいして変わらない可能性もありますがね・・・
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