あるじの小言

「あるじの店」(BAR Virgo)や洋酒(特にウイスキー)、スコットランド、まれに赤坂について書いています。

Tullamore D.E.W. Visitor Centre(タラモアデュー・ヴィジターセンター)

barvirgo2017-11-16

10/7(土)12時半、タラモアデュー蒸溜所の見学がスタートです。
と、この時はまだそう信じていました。
ところが案内してもらっている最中にフッと気がついたのですが、これはタラモアデューの歴史や造りについての説明ではあるが蒸溜所自体を見ることが出来ないのかも・・・、っと果たして結果その通り、タラモアデューは蒸溜所見学を通常はしておらず、全てこれも新しく出来たヴィジターセンター(2012年オープン)で説明及びテイスティングをするようになっていたのです。
蒸溜所自体を見学したいと思ってここまで来たのにヴィジターセンターしか見る事が出来ないなんて、訪れるまでの大変さも手伝って結構なショックを受けました。
思わず見学終了後にヴィジターセンターの周りに蒸溜所がないか探しちゃいましたからね。
なので皆さんがもしタラモアデュー蒸溜所を見学に訪れようと思うなら、蒸溜所ではなくヴィジターセンターだけの見学だけでも良いという方のみ検討されたほうが良いと思います。
但し、タラモアデューの見学ツアーには3種類あって、もしかすると一番高い150ユーロ(約2万円)のツアーならスティルハウス(蒸溜室)からウェアハウス(貯蔵庫)までとホームページには書いてあるので、これに申し込めば蒸溜所自体も見学出来る可能性はあります。
しかもこのツアーはランチも付くし自分でブレンドしたウイスキーも持って帰れるので、申し込む価値は高いような気がします。
ただ、今回あるじはタラモアの後キルベッガンに行く予定もあったので一般のツアーでしたし、もしこの150ユーロのツアーに申し込んでいたら大遅刻していたので蒸溜所の皆さんにそれこそ迷惑を掛けていた可能性もあったので、今回はこれで良しとしないとと思いました。
因みにヴィジターセンターの見学は先ずビデオ、そして各行程毎の説明や歴史などを原料・設備道具・それぞれの動画などを使って教えてくれます。
それで最初に原料の大麦の話を聞いた場所は1954年に閉鎖した元の蒸溜所で使っていたウォッシュバック(醗酵槽)の中と言っていました。
そして現在造っているウイスキーのタイプは、ピュアポットスティルにモルトウイスキー&グレーンウイスキーで、この3つのタイプをブレンドしてタラモアデューは造られているという話でした。
そしてこのブレンドを担当しているがブライアン・キンスマン氏、グレンフィディックのマスターブレンダーとしても有名な方で、考えてみれば2010年にグレンフィディックの親会社ウィリアム・グラント&サンズがタラモアデューのブランドを買ってこの蒸溜所を再建(2014年)したのでおかしくないのですが、なんとなくスコットランドではなくアイルランドでブライアン・キンスマン氏の名を聞くなんてちょっと不思議な気がしました。
またここでもティーリングやピアーズ・ライオンズと同じ様にアイリッシュウイスキーは3年と1日熟成させないといけないという話を聞かされました。
で最後はタラモアデューを3種類テイスティングさせて頂いて、あるじのタラモア蒸溜所(ヴィジターセンター)見学が終了したのです。
続く・・・
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