2012-02-07
■[作曲][ピアノ]著作権侵害を受けたので応戦してみた話
YouTube上で著作権の侵害を受けたため、運営に報告するというのをやってみました。
事のあらまし
内容としては他者がニコニコ動画におけるVUTTERの演奏を自分の演奏と騙ってYouTubeにアップロードしていたもの。コメントが幾つか付いていたとはいえ再生回数はさほど多くないためあまり事を荒立てるつもりはなかったのですが、その演奏の中に自分のオリジナル曲が含まれていたのがどうしても引っかかったため(コピー投稿された動画は20本ほどで内1本だけオリジナル)、将来的に同じようなことが起きたときの予行演習にもなるかと思い行動を起こしてみることにしました。
曲は「Invincible」。コピーした映像に全く違うタイトルを付け「いつもはカバーを弾いているが今回は自作の曲を上げてみた」という種の投稿者コメントと共に上げられていました。ちなみにこれだけだとVUTTERの主旨と全く同じですから事前に断りのない代弁的転載と見れないこともないのですが、他の方がされてる転載のように「from sm10501088」のように出典を明記したり「私の演奏ではありませんが…」と断りを入れたりすることはなく、付けられたコメントについては「作曲にあたってこういうところを工夫した」というような返事をしていたため、単なる転載ではなく完全に自分が作ったものと称して扱っていることが明らかと判断しました。
動画の下にある「不適切な動画として報告」のボタンを選択、理由を「著作権の侵害」とすると、専用フォームから詳細を送るように言われたため、違反対象動画・権利を侵害された動画・侵害内容・電子署名…等々を揃えて送信ボタンを押しました。しばらくして通知確認のメールが届きましたが、当然の権利を行使したという気持ちはあまりなく、何か一つでも誤りがあったらどうしようと冷や冷やしていました。
ちょっと意外な結末
報告から二日経って、運営からメールが来ました。コンテンツを削除したとの旨。
「KEITA KAWABATAさんの申し立てにより…」と大書されると自分まで悪者になったような気分でしたが、まずは問題なく申請が通ったことに胸をなで下ろしました。
しかし意外なことが分かりました。違反動画を上げた主のアカウントにアクセスしてみると…
画像が小さくて見えにくいですが、違反主のアカウントが停止されたと書いています。理由は、複数のユーザーから著作権侵害の申し立てが寄せられたため、とあります。あまり深く見ていませんでしたがどうもVUTTERの演奏以外にも著作権を侵害した動画を上げていたようです(楽曲か、あるいはゲームプレイ動画等なのか分かりませんが)。僕が報告をする前にはアカウントは生きていましたから、かねてから企業から違反報告を受けていたアカウントが一個人からも申し立てられたことにより、これを契機に運営側がアカウントを停止したということなんだと思います。詳細が分からないのでもしかしたら本当は違う事情かもしれませんが、とにかく、明確に権利を侵害されたオリジナル曲についてのみ違反を申し立てたけど、結果的にはそれに限らず違反主アカウントのアップロードした全ての動画が削除されたということになります。
所感
オリジナルだけでなくゲーム曲のカバー演奏についても「自分の演奏」と主張し、幾人かのファンを集めていた違反主に対して煮え切らない気持ちがあったため、結果的にその全てが運営に「削除対象である」と認められたことは良かったです。ただ、権利者の申し立てによる削除の旨が明記されたオリジナルとは違い、他の動画はアカウントの停止による削除としか表記されないため、ファンの人にとっては納得の行かないように映るかもしれません。権利者側の行動に間違いはないので変な意味に取られていないといいな、と願うくらいしかできないのですが。海外のアカウントだったこともあり、企業ならともかく誰とも知れない一個人の権利者を進んで調べる人も居ないとは思いますが、願わくば僕の演奏なりに辿り着いて期待していたサウンドを享受していただけたら良いなと思います。
あと、こういう違反を平気ではたらく人にとっては、アカウントを変えて同じことを繰り返すのも全く容易だと思います。そういうのをまた見つける機会があったら今回と同じ措置を取るつもりではありますが、出来ることなら自分の力で聴衆の反応を得る楽しみに気づいてほしいなと思います。自分で創作は出来なくともMADや作業用BGMのような他者の創作を元にしたものでさえ、センスのある人にかかれば一種の創作のような素晴らしさを発揮することもありますからね。そうでないならばちゃんと演奏者や作曲者を明かして紹介していただきたいものです。
2012-02-05
■[編曲][ピアノ]Metal Hypnotized - ROCK PIANO MIX
植松さんのバンド「EARTHBOUND PAPAS」の1stアルバム『OCTAVE THEORY』収録曲。コンテスト用に原曲の音素材wavが提供されていたので、ロックバンドに乗っかる形でピアノをぶつけてみました。本当はsimulated orchestraとかを重ねて、もっとプログレッシブなアレンジを作りたかったのですが…如何せんコンテストの存在を知ったのが締切の直前になってしまったこともあり、演奏のみ差し替える形でのアレンジとしました。
今回のMetal Hypnotizedアレンジについてはバックサウンドに合わせて弾くこともあり一旦楽譜に起こしましたが、いざ録音するときには熱さ重視で臨んだつもりです。ブレない範囲でハジけた様子が伝わると良いのですが - 2月4日 webから
あと今回の投稿に合わせてYouTubeチャンネルを整理してみました。まだまだ使いこなしてはいませんが、幾分見易くなったかと思います。ガジェット上で再生すると音質が落ちるようなので、綺麗な音で聴きたい方はYouTube上でどうぞ。
■[編曲][ピアノ]Otherworld / 同じドアをくぐれたら
こちらはいつものニコニコ演奏動画。生放送ログも書きたかったのですが、あまりに大変になってきたので申し訳ありませんが当面コミュニティ掲示板の方に絞らせてください。書きたいことがあったらこちらにも書きます。
FF10 - Otherworld
今年一発目はもはやネタと言っていいレベルの選曲。生放送でリクエストをいただいたときに割と面白い演奏になったので、そのノリのままに録ってみました。物足りないというコメントもいただきましたがそれは原曲に比べれば当たり前の話。この場合は原曲とは全く違うアプローチを楽しんでいただければと思います。無理をしている感じがいろいろ滾っていて面白いと思うんですけどね。
BUMP OF CHICKEN - 同じドアをくぐれたら
この曲は去年知った曲ですが、たまに何となくふと弾きたくなってしまう曲です。どなたかが歌詞コメントを付けてくださりましたが、当時の自分の境遇に歌詞や曲調が染みたこともあったのかな、と思います。後半メロディを逸脱してアドリブしてしまうので、歌詞と全く合わなくなってしまうのはちょっと申し訳ないですけど。もう8年近く前のリリースな上にアルバムにしか入っていない曲ですが、ご存知の方が多いのはさすがBUMPといったところ。
■[作曲]雪降る峡谷
さかなのじぇらーと氏制作の二次創作RPGシクヘタ(シークレット・オブ・ヘタリア)の最新パートにてアルバム『DIGNITY』収録の「雪降る峡谷」を使っていただいております。
しっかり雪原・雪渓ダンジョンで使っていただいております。初めて原曲とゲーム内でのイメージが合致したシチュエーションかもしれません(笑)。
この曲は地味な曲風ながら、自分の中では作曲・アレンジとも非常に巧くまとまった曲としてフェヴァリットとなっています。丁度有楽町マルイのレコーディングで生弦レコーディングに触れた直後だったこともあり(自分の曲ではありませんでしたが、他の人のを観る機会に恵まれました)、ストリングスの質感が非常にイメージ通りに行ったこと。何種類かあるシンセの組み合わせがいずれも巧くはまったこと。ベースやドラムスなどのパートも手弾きしたデータを元に作ったことでグルーヴ感を上げられたこと。静→動→静の対比が明瞭に付いたこと…等々、枚挙に暇がありません。こういう曲をもっと書けるといいんですけどね。
■[買う][聴く]最近買ったCD
プリンセス・ジブリ
- アーティスト: オムニバス,Imaginary Flying Machines
- 出版社/メーカー: Independent Label Council Japan(IND/DAS)(M)
- 発売日: 2011/04/13
- メディア: CD
- 購入: 8人 クリック: 193回
- この商品を含むブログ (7件) を見る
イタリア製のオムニバス・アレンジ・アルバム。またの名を超絶技巧メタルアルバムかつ最高のネタ・アルバム。最初はネタとして動画で聴いただけだったのですが、涙と感動を越えていつの間にかワンクリックで購入しておりました。演奏としてもネタとしても完成しているアルバムには初めて出会ったかもしれませんが、その力たるや空恐ろしいものがあります。おそらく本人達は一向にネタということを意識することもなく最高の演奏と最高の歌唱をし、しかし実際に仕上がったものはそのクオリティとは裏腹に外国人による日本語のボーカル、かつメタルにそぐわないジブリの曲想および歌詞というトンデモないアンバランス加減…全ての要素が噛み合って(噛み合わず?)この力が生まれたのだと理解しております。
最高の破壊力を持つのはやはり「崖の上のポニョ」、次いで「となりのトトロ」「君をのせて」「さんぽ」辺りかと思っております。近日第二弾も出るようなのでイヤな予感しかせず非常に楽しみです。
THE LIVING DEAD
- アーティスト: BUMP OF CHICKEN,藤原基央
- 出版社/メーカー: トイズファクトリー
- 発売日: 2004/04/28
- メディア: CD
- 購入: 3人 クリック: 70回
- この商品を含むブログ (290件) を見る
インディーズ時代のBUMPアルバム(の再販)。名盤と名高いこともあって手に取りましたが、凄いのはやはり歌詞かと思います。ASKAの詞について「詩」としての完成度が高いといえるなら、それはまさにこのアルバムにも言えることであり、その瑞々しい感性たるやこちらの方が一枚上手のようにも思います。その中にあって魅力的に映るのはやはりサウンドとのマッチングにより魅力が一層押し出される曲であり、具体的には「グングニル」「K」「リリィ」。「ベストピクチャー」も胸に迫るものがあり、「続・くだらない唄」などはまともに聴くのを避けたいくらいに心の奥底を突く内容。
自分も表現者であるからこその共感が多分に含まれていることは否めませんが、それを差し引いてもこの感性たるや、言葉がありません。
「出てこいウソツキめ!」と 自分の歌に格好悪く 脅されるんだ
あとこのアルバムの曲ではありませんが、流れで知った同時代の曲「ラフ・メイカー」も素晴らしい。もっとこの種の曲を探してみたくなりました。
2011-12-31
■2011年総括/2012年に向けて
2010年の総括を見てみると「長く濃密な一年」と書いてありますが、今年は震災をはじめいろいろな出来事がありすぎて一層濃い一年だった気がします。1月のブログとかを見てみると、とても同じ年の出来事とは思えないほどの遠さを感じる。でも、やりたいことを何も出来ないままにあっという間に過ぎてしまった、という感じがしないだけマシなんだと思います。
活動を振り返って
ライブと生放送を中心に演奏活動を強化した一年でした。また、数回の歌とのコラボ(ライブ)と、6月のケーナとのコラボ(演奏動画)など、他の奏者との合わせを試しました。昨年来から必要性を感じていたことを実践できたのは実りある一年だったと言えるのですが、そのぶん模索の期間が長くなってしまい、何をすればいいのかと迷いを感じる局面も少からずあったように思います。
また、ライブの回数を増やしたことで直接的なフィードバックを多く得られたのも収穫でした。演奏動画や生放送でも多くのご意見をいただくことができますが、それはあくまで間接的なものであり、生のコミュニケーションには及ばない面もあります。今までイベント参加だけで果たせていたやり取りを、ライブハウスで生の演奏を介して行うことは間違いなくモチベーションの向上につながりましたし、地道な活動を続けていくことの大切さを改めて確認できたと言えます。
2012年に向けて
オリジナルに関して言えば、2011年が模索の年だったせいか今はとにかく「はっちゃけた曲を書きたい」気分が高まっています。その欲求に前述のライブ性を持たせるなら、やはりピアノ曲ということになりますね。次にアルバムを出すとしたら『MOVE』寄りの、再びソリッド・ピアノが炸裂するものになるのではないかと思っています。曲想はいくつかあるので、まずはM3-2012春に向けて数曲でもお届けできるように積み上げていきたいですね。
一方で、音を詰め込むピアノ曲に関しては「Chamber Rock」である程度やり切った気もしていて、もう少し音の間をとることによって生まれるビートやグルーヴを活かした曲であったり、あるいはもっとオーソドックスなバラード曲であったり…を書きたい気持ちも出てきています。特に後者は「からの花瓶」に次ぐような曲がライブで不足していることもありますし(笑)、意識的に最近書いていないような曲を作っていく姿勢が今必要なのかもしれません。
アレンジ曲については…今までのような演奏動画や生放送を続けていくほかに、もう少し即興でない作り込んだ演奏(最近の投稿動画は生放送で弾き試す等によって少しずつそうなっていますが)や譜面動画など、こちらも新しいことを試す時期に来ていると感じています。もちろんまだまだ弾きたい曲は山ほどありますが、一方で発信した曲の数も膨大になってきており、質の向上や絞り込みが段々と求められてきますからね。
その膨大な曲をまとめる一環としてはCDや楽譜がありますが、まずは前者だけでも制作を進めたいと考えるようになっています。そもそも自分自身としても手元に置いて聴きたい種の音楽であるわけで、新たなピアノ・コレクションズを作るような気持ちで臨みたいというのが本音なのです。アレンジということで有形の利を得るのを避けたいという気持ちがあり、無料配布かカンパ制のようなものを考えていますが…とかく2011年には頭の中で悩むだけで止まっていたことなので、そろそろ実際に動き出したい。解決すべき事案はたくさんありますが、何とか成し遂げたいプロジェクトです。これを一つ具現化すると、新しい展開が何か一つ必ず起こる、そんな気がしています。
2011-12-29
■[公式]C81
前日になってしまいましたが、C81参加します。「バター工房」は二日目(2011/12/30)東ク-30aです。頒布物等詳細は下記特設サイトからどうぞ。
東方アレンジは二種、新譜としてオルゴール・アレンジのプレビュー版として5曲入りCDを無料配布するのと、C77で出したシンフォニック・ロックや民族音楽・アンビエント・ピアノを織り交ぜたフルアルバム『TOHO MEZZO FORTE』を頒布します。オリジナルでは近作二種(『MOVE』『VEIL』)を持って行くので、まだお持ちでない方は是非この機会にお手に取っていただければ。
■[編曲][ピアノ]極北の民/シーモアバトル
生放送で評判が良かった曲を弾いてみました。「極北の民」は自分でも大好きな曲で、高校時代リアルタイムでのプレイ時にはナギ平原でレベル溜めに勤しんでいた友人に「ガガゼト山の音楽がいいから早く先に進みなさい」とかメール打ってた覚えがあります。イントロではあんまりパッとしませんが、徐々にハーモニーが胸を揺さぶり始めるんですよね。BGMとしてはこういうメリハリがやっぱり必要だと思います。弾いてから気づきましたがこの曲はピアノコレクションズ版も存在するのでした。あちらは調も変えられた完全なアレンジ版になっていますが、当方はやはり原曲重視のアレンジにしております。
シーモアバトルは…FF10の中では珍しく往年の植松節が炸裂したバトル曲ですね。後半の変拍子とか、ちょっとプログレッシヴな要素も入っているのが一つの魅力と言えるでしょう。オルガンのメロディーをあまり丹念に拾っていないのでそこは完全にアレンジめいていますが、元々がパーカッシヴというか耳に残る旋律といった感じでもないので、まぁいいかなと。七拍子のところは粒を揃えることで音抜けというかリバーブが耳に心地良く響くように考えてみましたが、割と上手く行った気がします。生放送時にメロディーを間違えて弾きやすい箇所だったのでそちらに気を取られてしまった感もありますが…。














