人間ぽい感じがする

 アルバイト、会社員、美容師、女子高生、様々な立場の女性たちが自分の恋愛観などを明らかにして、他人との違いに悩んだり羨んだりする群像劇。各主人公は直接的な知り合いではない場合が多いのだけれど、色々な局面ですれ違ったりしている。
 どの人物も自分なりの生き方をしているのだけれど、誰もそれに満足しておらず、他の誰かを羨んでいるところに特徴があるかもしれない。羨まれている人にも悩みがあるということは別のエピソードで明らかになったりする。
 別にどろどろとかはしておらず、すっきりなんだけれど爽やかではなく、とても人間ぽい感じがするところが面白いと思う。

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ヤマシタトモコ作品の書評