資本主義の終焉と歴史の危機

資本主義の終焉と歴史の危機 (集英社新書)

資本主義の終焉と歴史の危機 (集英社新書)

・資本主義は金利というリターンをベースとして設計されている
・しかし現在、先進国における金利は過去に例をみないほどに低い
・金融緩和によって一時的に良好な経済を保っているようにみえるが、金融緩和の有効性は貨幣数量説に基づいており、それはやがて機能しなくなる。貨幣数量説は、貨幣数量を増やせば取引量あるいは物価水準が上昇するという理論だが、貨幣の流通速度は低金利のもとでは低くなるので、貨幣数量を増やしても変化が起きなくなってくる。
・これまでは、ある地域での成長に限界が来ると、他の地域へと成長の種を求めてきたが、そのような場はほぼ残されていない
・ゼロ成長でも人々が暮らせる社会の構築が必要