2010-12-22 望郷2010/おっさんの冬日誌・5/合掌・9 踏切の音に、重く走る足音、金切り声──。 夜の酒場では苦い音が肴に染みていく。 杯を干せば、募る望郷。 故郷は持たないくせに、持つ必要もないくせに。 明朝は合掌から始めるのだ、来るべき故郷へ向けて。