2011-01-21 ファーストシーン/西荻慕情 久しぶりに訪ねた部屋、壁に埃の積もる子ども服。 他には何も、そう、何もない。 重い哀しさを嗅ぐ。 外では花が踏み潰されていたが、艶やかさは息づくばかり、なおも。 呟く、「生きているさ、生きていくさ」。