2015-02-17 ただ移動しているだけなのに/歩く・29 陽射しの中、散歩道をのんびりと歩いていた。 身心は、くぐもっていたはずだ。 が、ほどなくすれば、ふいに開かれていく感覚にとらえられた。 「拡がるくぐもりか」と気づく。 「悪くないよな、歩くだけなのに」