かぶとむし日記

映画、音楽、本の感想を中心に日記を更新しています。

6月1日は、映画の日

映画は安く、たくさん見たい……というわけで、東武練馬「極貧荘」から歩いていけるサティの映画館で、映画のハシゴをしてきました。といっても、名画座なら当然の2本を見てきた、というだけなんですけど。

9時45分から『しゃべれどもしゃべれども』と、13時5分から『パイレーツ・オブ・カリビアン ワールド・エンド』。

平山秀幸監督『しゃべれどもしゃべれども』


いいなあ、こういう作品。感触がやわらかくて、強引なところがなくって。それなのに、みょうにあったかく感動してしまう。

やっぱり若手落語家を演じた国分太一がいい。落語が好きで、明るくて、自然にやさしくて、一生懸命生きている……それを露骨に演技しない。ふわりふわり生きていながら、なんとかもっと落語をうまくしゃべれるようになりたい、とがんばっている。

終始怖い顔をしている香里奈も悪くない。彼女がいきりなしゃべる「火焔太鼓」にびっくり。失恋してから、ひととうまくコミュニケーションできなくなった彼女が、こころが少しずつ癒えてから、ふと見せる笑顔が美しい。

上映中なので細かく触れませんが、期待どおりのうれしい作品でした。


【追記】:「三ノ輪」〜「早稲田」間の都電、それから隅田川、浅草の風景が何度も映画に出てくるのも、最近その周辺をたどったぼくには、ちょっとうれしい発見でした。

『パイレーツ・オブ・カリビアン〜ワールド・エンド』


ジョニー・デップの怪演。オーランド・ブルームの二枚目ぶり。キーラ・ナイトレイの美しさ。そして、壮大なスケールの特撮。しかし、170分は長い。きょう映画2本目のこともあって、途中でウトウトしてしまいました。

寝ていたので、あまり威張れませんが(笑)、ぼくにはストーリーが複雑すぎるのか、誰が味方で、誰が敵なのかわからなくなりました。ただ映画が進行するままに、特撮とアクションをたのしむしかありません。

もう1つの関心は、キース・リチャーズがどこで登場するのか、でした。もし、キースが出てきたのに、寝ていたらどうしょう?……それが気がかりでした。


【写真】:映画の場面ではありませんが、イメージは海賊そのもの(笑)


しかし、とにかく出てきましたよ。メイクなしで、そのまま海賊です、あの顔は(笑)。

なんだか、それを見るために映画館にいったようでもありました。