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かぶとむし日記 このページをアンテナに追加

2007-08-23

蜷川実花監督『さくらん』(2007年)

| 04:08 | 蜷川実花監督『さくらん』(2007年)を含むブックマーク


さくらん [DVD]

【解説】

本作がデビュー作となる世界的フォトグラファー蜷川実花が、カリスマ漫画家安野モヨコの同名コミック映画化。華やかな江戸時代吉原遊郭舞台に、8歳で吉原に足を踏み入れ、やがて伝説花魁(おいらん)となった女性生き様を描く。主人公花魁(おいらん)を演じるのは『下妻物語』の土屋アンナ音楽監督を人気ミュージシャン椎名林檎が務める。ヴィヴィットで斬新な映像世界と、女性の心情に深く迫るリアルストーリーを堪能したい。ヒロインの先輩花魁(おいらん)を演じた木村佳乃菅野美穂の大胆な濡れ場も必見。


★(「Yahoo!映画」解説から)



ロード・ショーで1度見ているので、今回2度目。2度見て、この作品のよさをさらに実感しました。


映像きれいですよ。ただ派手だというだけでなく、よく考えられていて、構成の美しさと色彩のあざやかさ、1シーン1シーン、ほんとすばらしいです。


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写真】:1シーン、1シーンが、構図の決定した静止画のよう。(「goo映画」フォト・ギャラリーより)


主演の土屋アンナは、ぴったりのはまり役。これって、本人の性格そのまんまじゃない(笑)、とおもってしまうほど。主人公花魁<日暮(ひぐらし)>は、見ようによってはわざとらしいキャラクターなのに、土屋アンナが演じるとごくごく自然で、小気味がいい。彼女の個性なくして、この映画って成立しなんじゃないのかな。ぼく個人の「主演女優賞」は、これで決定!


それから、この映画をさらに魅力的にしているのは、音楽椎名林檎映像音楽が一体になって、すごい効果をだしています。椎名林檎音楽って、ほかに比較できるものがないですね。


映像俳優音楽も、既成の美意識からとびぬけている傑作でした。


★「ギンレイホール」にて

ringo-starrringo-starr 2007/08/23 12:54 「さくらん」またご覧になりましたか(笑)。さらに良い感触を得られて、よかったです。
土屋アンナは、地のままという感じを受けますが、キャストは大事ですね。つくづくそう思いました。
また、演出というのも、当たり前なんでしょうが、物凄く大事ですね。

「剣」は、私も見ましたが、神経衰弱になりそうでした。荒くれ者のなかに、凛として
潔癖な青年がいると、ちょっと憧れたりするものですが、最後の結末には、言葉がないです。
ああいう難しい役柄で雷蔵さまをみたのは、初めてで、なんだか新鮮でした。
三島由紀夫の世界は、全く知りませんが、この映画でも、あまり理解できなかったです。

ringo-starrringo-starr 2007/08/23 13:03 追記です。「舞妓Haaaan!」は、もしかしたら「さくらん」の路線をイメージしたのかもしれないですが、
比べようがないほど、「さくらん」の映像が素晴らしかったです。ストーリーも登場人物も全部面白かったです。
ところが、「舞妓Haaaan!」の場合は、舞妓さんのかわいらしさや着物の優美さがイマイチ表現できてなくて、
視覚的にも美しさを感じることができませんでした。そして、舞妓さんの世界に憧れる動機は、とても下世話だったのが、私には、当て外れでした。

beatle001beatle001 2007/08/23 23:03 ringoさんへ:「舞妓Haaan!」は題材としては、『さくらん』のはなやかさを継承する作品のようにおもえましたが、だいぶ二つの作品のあいだにはできあがりの差がありますね。いまだに、あの映画は何を観客に見せたかったのかよくわかりません。『下妻物語』風のシュールな喜劇をねらったようにも見えますが、騒いでいるわりに笑えませんでした。『さくらん』は、演出、映像、俳優、音楽のすべてが宙をブッとんでますね(笑)。

『剣』は、雷蔵ものもいろいろな作品があるんだな、っておもいました。三隅研次監督が、この話のどこに創作意欲をおぼえたのか、ふしぎです。

beatle001beatle001 2007/08/23 23:15 ringoさんへ:『舞妓Haaan!』を見ても、「おれも、いっぺん京都で舞妓さんと遊んでみたいな」とはおもいませんでした。吉原で「花魁」と遊びたいともおもいませんでしたが、あの艶やかな行列くらいは遠目に見てみたい(笑)、っておもいましたね。それから、菅野美穂や木村佳乃もいい脇役をやっていましたね。男性陣では、清次役の安藤政信がクールでよかったとおもいました。

jinkan_mizuhojinkan_mizuho 2007/08/24 10:55 『『剣』は、遠い昔にTVで観たような気がします。【あらすじ】を読んで思いました。ボクは違和感以上に、結末に「そこまでするか〜?」と確か思いました。

ボクも中学時代に剣道をしてました。師匠は、剣道の達人でしたが、学徒出陣で出征し、陸軍で酷い目にあった先生でした。そのせいか、厳しかったけど、精神主義的な所はありませんでした。合宿では、暑い午後は昼寝と剣道講話でした。稽古は、午前中と晩だけでした。

tougyoutougyou 2007/08/25 14:03 私は三島由紀夫が大好きなので、原作も映画もお気に入りですがラストはやりすぎですね。 この原作は市川雷蔵も熱望し企画したものです。 でも、三隅研次と雷蔵の「剣 三部作」では『斬る』が一番のやはり傑作だと思いますので、ご覧になっていない場合は是非機会があれば観られてと思います。

beatle001beatle001 2007/08/27 12:42 jinkan_mizuhoさんは、剣道もやられましたか。多彩すね。『剣』が発表されたのが1964年。ビートルズが日本でデビューした年でもあります。この年、ビートルズの自由な精神と音楽の虜になったわたしにとって、この映画の描く世界はあまりに窮屈に映ります。

beatle001beatle001 2007/08/27 12:47 tougyouさんへ:お忙しい中、コメントありがとうございます。tougyouさんは、三島由紀夫がお好きなんですね。ぼくは、この映画を見て、改めてこの作家とはあいいれない自分を確認しました。この企画を市川雷蔵が熱望したのであれば、はたでとやかくいうことは何もありませんですね。

tougyoutougyou 2007/08/31 23:36 beatleさん,三島由紀夫は青春時代に好きになったのでどうしようもありません。 でも、彼の晩年の思想は嫌いですし、現実では私は美しい異性だけしか興味がないです。 雷蔵は溝口健二の『新平家物語』と三島由紀夫原作の『金閣寺』を市川崑が映画化した『炎上』で更により芸術的な映画をもっと演じたいという気持ちになったようです。 余談ですが『炎上』で共演した仲代達矢を雷蔵が生涯の親友としたのもちょっと興味深いです。

beatle001beatle001 2007/09/04 22:12 tougyouさんへ:
若い時に好きになったものは、特別な感情がありますね。三島由紀夫の「金閣寺」を映画化した『炎上』は、見たい作品の1つです。小説の主人公を市川雷蔵がやったとしたら、ぼくのイメージとあいませんが、実際見たらどうなのか、不安ながらたのしみでもあります。

tougyoutougyou 2007/12/28 12:35 『さくらん』観ました! beatleさんが二度観られたことを納得しました。監督と主演の二人に特にやはり拍手。 若い才能のあるおんなの人には更に世界に飛躍して欲しいですね。椎名林檎も私の今もっとも好きな歌手です。

beatle001beatle001 2007/12/28 22:51 tougyouさんも、『さくらん』をご覧になってくださいましたか。新鮮な映像と役者と音楽が一体になった新感覚の映画ですね。古典映画に詳しいtougyouさんに認められると、やっぱり、それはとてもうれしいです。