かぶとむし日記

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クリント・イーストウッド監督『15時17分、パリ行き』を見る(3月1日)


3月1日、木曜日。イオン板橋で、午前9時45分から、クリント・イーストウッド監督の『15時17分、パリ行き』を見る。

2015年8月21日、オランダのアムステルダムからフランスのパリへ向かう高速列車タリスの中で、銃で武装したイスラム過激派の男が無差別殺傷を試みる。


しかし、その列車にたまたま乗り合わせていた米空軍兵のスペンサー・ストーンとオレゴン州兵のアレク・スカラトス、そして2人の友人である青年アンソニー・サドラーが男を取り押さえ、未曾有の惨事を防ぐことに成功する。


(「映画.com」から)
http://eiga.com/movie/88331/


アメリカン・スナイパー』、『ハドソン川の奇跡』、そしてこの『15時17分、パリ行き』と、イーストウッド監督の作品は、実話ヒーローものが続いている。イーストウッド監督のヒーローものは、ことさらにヒーローの行為をドラマ仕立てに盛り上げることなく、日常感とかリアル感とかを重視しているように感じられる。


ひとりのヒーローが世界を救うことはありえない。でも、ふつうのひとが、臆することなく勇気を出し、その場で知恵を全開すれば、「ヒーロー」になれる、とイーストウッド監督はメッセージしている。


ここで連想するのは、全体の歌詞の意味はわからないけれど、デヴィッド・ボウイは「ヒーローズ」という曲のなかで、「We can be heroes,just for one day(ぼくらは、1日だけならヒーローになれる)」と繰り返している。このメッセージと共通するのか、どうか?


死を恐れずテロリストに向かった3人の青年たち、その勇気と正義感がどのように培われたのかを、映画は伝える。



左から、アレク、アンソニー、スペンサー、3人の「ヒーローズ」(本人たち)。


以前、ホームから落ちた日本人を救おうと、線路内に飛び込んで亡くなってしまった勇気ある韓国の青年がいたことを、ニュースで見たことがある。いまも韓国のことが話題になるとき、この青年のことを思い浮かべる。


上記の勇気ある韓国の青年に触れた記事をみつけた。
https://matome.naver.jp/odai/2140553079067993201


あとで、映画のなかで勇気ある3人を演じるのは、俳優ではなく、実際の本人たちであること。列車のなかで、事件に遭遇した乗客も、本人たちが多数演じている、と「キネマ旬報」で知ってびっくりした。


15時17分、パリ行き』予告編↓
https://www.youtube.com/watch?v=p_ty9Cju9oY