2007-08-26
■[米国音楽] ウェンディーズのBGM

朝飯は、ウェンディーズで食べたのですが、BGMがずっとカントリー寄りのポップス、もしくはポップス寄りのカントリーしか掛かっていませんでした。しかも、女性ヴォーカルのみです。アメリカンな雰囲気作りなのかも知れませんが、かわいらしい若い女の子の歌ばかりだと、余りアメリカっぽくもないのではないかと思いました。
でも、ガールポップ好きには、たまらない選曲でした。
■[文化] 萌える趣都秋葉原

私は、まだ電気街だった頃の秋葉原しか知らないので、大きく変貌しオタクの街になったという秋葉原に行って来ました。秋葉原駅を降りると、出口付近の広告がほとんど萌えキャラクターの絵が描いてあるものだったので、最初から唖然とさせられました。駅周辺は再開発され、巨大なビルが建ち並んでいました。また、やたらとオタク関係の店が増えていたことにも驚きました。昔はパーツショップや電気店だった店舗が、フィギュア専門店になっていたり、同人誌専門店になったりしていました。
個人的に一番驚いたのは、同人誌専門店の「とらのあな」が、大通り沿いに高いビル丸ごと二つを店舗にしていたことです。同人誌という著作権的には危険なかおりがするアンダーグラウンドな商品を扱い、良くもここまで売り上げを伸ばしたものだと唖然としました。一応中に入ってみたのですが、成人同人誌が売っていた4階は、通路を人が埋め尽くすほどの混雑でした。レジ前には、数十人が並び、普通の本屋ではおよそ見ることができない混雑ぶりでした。コミケの直後だったので、特別混んでいただけで、普段はこれほど混雑はしないのかもしれませんが、同人誌のもの凄い人気を目の当たりにした思いでした。
また、街のあちこちに、噂のおでん缶やラーメン缶が売られている特殊な自販機が置いてありました。中には、モニターが付いており、ラーメン缶をアピールしている自販機もあり、このような設備投資が割に合うほどの売り上げを上げるのだろうかと不思議に思いました。また、どこかの店の入り口のワゴンに、萌えキャラがパッケージの「おでんカレー」という訳の分からない食べ物も売っていました。
駅前のラジオ会館は、現在フィギュアの店が沢山入っていますが、夥しい数の、ありとあらゆるジャンルのフィギュアがあったので圧倒されました。ダースベーダーが日本の鎧武者みたいになったフィギュアもありました。
また、一体10万円、着せ替え衣装が本物と同じぐらいするスーパー・ドルフィーという高価な人形も売っていました。衣装などのオプションがやはり夥しい数あり、この人形シリーズにはまった場合、数十万円単位の資金を投入することになるのだろうと思いました。また、人形を取りに来ることを何故か「お迎えに上がる」と表現していたのが、面白かったです。また、購入者の人形が飾ってあるガラスケースや、購入者が撮った自分の人形の写真などもあり、他の人に自分の人形を自慢したい人が多くいるようでした。
また、ドンキホーテの前に、大勢の人が並んでいたので、何かと思ったのですが、AKB48のイベント待ちの人たちでした。AKB48 といえば、CD発売初週だけはイベントなどで売り上げを伸ばし、オリコントップ10に入ることもあるが、固定ファン以外はほとんど誰もCD を買わないので、二週目に一気に順位を下げることで名高いグループですが、やはり熱心なファンが多いようです。
今回の秋葉原訪問の最大の目的は、メイド喫茶です。メイド喫茶が盛んになったのは、大分前のことだと思いますが、やはり後学のために一度見ておきたいと思いました。私が行ったのは、@home cafe の本店です。有名な店らしいですが、開店してすぐに店内は満員になるなど、大変人気があるようです。客層は、少数の常連らしき人を除けば、ほとんどは観光客らしき人たちでした。カップルや家族連れも多く、メイド喫茶は、すっかり観光スポットになったのだと思いました。
店の内装は壁や天井を白く塗っただけの、非常にいいかげんなものでした。天井にはパイプが剥き出しになっているところもあり、部屋の壁には安っぽいアルミサッシの引き戸がそのまま残り、ガラスの部分に目張りをしてあるだけでした。こんなに儲かってそうなのだから、せめて普通の喫茶店程度の内装にすれば良いのにと思いましたが、内装による店内の雰囲気作りはこの業種では重要ではないのでしょう。
料金は席料が500円に、注文した飲み物や食べ物の金額が加算されます。そのため、全体的には、普通の喫茶店よりも、大分高めになっています。ただし、メイド喫茶では、大量のアルバイトの女の子が必要なので*1、通常の喫茶店と比べると、数倍の人件費がかかるはずなので、この値段になるのは仕方がないだろうと思いました。
メイドさんたちは、渋い緑色と白のメイド服を着ていましたが、メイド服というよりは、コスプレ衣装のようでした。やはり、訓練されているのか、声の出し方が声優的で、普通よりも少し高い声で話していました。また、メイドさんたちのほとんどは、茶髪だったので、何故これほど皆茶髪なのだろうかと思いました。中には、メイドさんというより、ギャルっぽくも見える人もいました。
店内は狭いのですが、にもかかわらずメイドさんの数が多いので、絶えずメイドさんが店内をうろうろして、高い声で話しているので、内装の生々しさは残るにせよ、店内は大変な非日常空間になっていました。
メイドさんは、飲み物を給仕するときに、客が飲む前に、指でハートマークを作り、もっとおいしくなるように愛を注入しますというようなオノマトペを伴う定型句を言って、ハートマークを飲み物の上に持って行くという動作を行っていました。一応これは萌えを表したものだということは理解ができるのですが、萌え文化にドップリ浸かっていないと、その真価を理解することがなかなかに難しいと思いました。
時間がなかったので、短時間しかいなかったのですが、メイド喫茶というのは、大変な非日常空間であり、現実でファンタジーを楽しみたい人には、非常に魅力的なものなのだろうと思いました。
秋葉原は、街の到るところに萌えキャラの書かれた看板がかかっていたり、普段余り見かけないいかにもオタクという見かけの人や、コスプレをした人、ロリータ服を着た人など、変わった見かけをしている人も多いですし、余り日常で目にする機会がないものが街中に溢れているので、街全体がファンタジーという感じの街でした。この街にいる限り、オタクであることが当然であり、非オタクはお客さんでしかないという、外の世界とは反転した街だと感じました。いわば、毎日街全体でラブパレードをやっているようなものでしょうか。この浮かれ加減は凄いです。
■[漫画] コミティア81

秋葉原に行った後は、東京ビッグサイトで行われたコミティアという同人誌イベントに行って来ました。コミティアとは、コミケなどの二次創作を中心とした同人誌イベントとは異なり、オリジナルの作品のみを扱ったイベントです。
ビッグサイトは、埋め立て地の上にあるのですが、とにかく中心部から遠く、もの凄く不便なところにありました。ビッグサイト近辺は、近未来的なデザインのビルが建ち並んでおり、非常にサイバーシティーな雰囲気でした。幕張などもそうですが、何故埋め立てチックな人工都市はこのようにサイバー空間になってしまうのでしょうか。
ビッグサイトは巨大なメッセで、同時に数多くの催しがやっています。この日は同時にコミック・シティーという同人誌イベントが開催されており、私は最初そのイベントとコミティアを間違え、コミック・シティーのカタログを買ってしまいました。私は、余り時間もないので、コミック・シティーは全く見ずにコミティアに向かいました。
コミティアも、広い空間一杯に机が並べられており、非常に沢山人が来ていました。カタログはすでに売り切れていたのですが、余りにも出展者が多いので、私はどこから見て良いのか途方に暮れました。
とりあえず、適当に歩き回りざっと全体の状況を見渡したのですが、オリジナルにもかかわらず、やはり流行の萌え系の絵柄が多かったことが印象的でした。他には、ゴシック・ロリータをテーマにした同人誌やイラストも結構多かったように思いました。全体的には、絵のレベルはかなり高く、出展者の多くが素人であるにもかかわらず、下手と言えるような出展者はそれほど多くなかったと思います。そのため、絵の技術レベルは、年々上昇傾向にあると思いました。
ネットでも、プロと遜色がないようなイラストを描くアマチュアは珍しくないので、日本の漫画絵やイラストのレベルは本当に高いと思います。これだけの分厚い層があるので、ここで突出する人は、激烈な競争に勝ち抜いた猛者ということになるのだろうと思いました。
ただ他方で、ほとんどの作品の絵柄は、レベルは高いが類型的であり、オリジナリティーがある絵柄やエッジの立った絵柄は、余り見受けられませんでした。オリジナル専門のイベントということで、もっと無茶苦茶なものや既存の漫画の文脈から外れたものなどもあるのではないかと期待していたのですが、そのようなものは余り見られませんでした。
イベント会場を歩いて思ったのは、かなり作品を手に取りづらい事です。作者がそこに座っているので、手にとって見た後、買わずに戻すのは結構気まずく、少し申し訳ない気分になります。そのため、少しくらい関心があっても、なかなか見本を手に取り中味を見る気分にならないというところはあります。
では、注目を集めるにはどうしたら良いかというと、これは絵しかありません。漫画はネームが命な訳ですが、ネームは読まないと良さが分からないので、先ず最初に、絵でお客さんの注目を引き付けて、本や商品を手に取らせる必要があります。そのため、漫画としては面白いが、絵は余り上手くないという人の作品は、このような状況では非常に厳しいと思いました。
しかし、アマチュアが出展するイベントですが、恐ろしいほど自分の作品の市場価値が明らかになると言うことで、出展者に非常に厳しく評価が突きつけられる場所であると思いました。ただ、それは、漫画としての価値と言うよりは、イラストとしての価値なので、面白い漫画を求めている人間にとっては、利用の仕方が難しいイベントだと思いました。
■[文化] HARAJUKU

その後は、原宿に行きました。目的は、外国人観光客と同様に、毎週末に神宮橋にたむろっているというゴシック・ロリータ衣装を着た人たちを見ることです。原宿はもの凄い人でしたが、代々木公園でよさこい祭りが行われていたので、いつもにも増して人が多いのだろうと思いました。原宿は、外国人観光客率が非常に高く、駅の周辺にいる人々の2〜3割くらいは外国人観光客だったように思います。原宿は、大変な観光スポットであるようです。
橋の上は、よさこい祭りのステージを見る人で埋め尽くされており、ゴスロリ少女たちは橋の歩道に少しいるだけでした。しかし、歩道と橋の中心は鎖で区切られていることもあり、歩道は彼女たちの領域であるかのような、見えない境界があるような感じでした。歩道から出て、よさこい祭りのステージを見ているゴスロリ少女は誰もいませんでした。関心がないようです。
彼女たちには、外国人観光客が群がっており、しきりに写真撮影をしていました。彼女たちは、ここでたむろっていると、まるでアイドル並みに声をかけられたり、写真を撮られたりするのだろうと思いました。仲間で集まることだけが目的なら、見知らぬ人たちにひっきりなしに写真撮影を頼まれるのは嫌なはずなので、おそらく、多くの人に注目されることを楽しむという気持ちもあるのだろうと思いました。
ちなみに、ゴスロリ少女に関心を示しているのは主に外国人観光客で、日本人はそれほど関心を持っていないようでした。余り珍しくもないからでしょうか。
原宿の街中では、ポツポツとしかゴスロリやゴスパン少女は見ませんでした。竹下通りを歩いたところ、日常ではとても着れないような変なTシャツなどが売っている土産物屋が多かったという印象を受けました。外国人観光客が騙されて買っていくのでしょうか。とにかく人が多かったのですが、歩いているのはやはり大半が観光客なのでしょう。ゆるい格好をした外国人観光客が多いですし、沿道の店も土産物チックだったり、変なデザインの衣装が並ぶ店だったりするので、余りお洒落という感じではなく、非常にMIYAGEMONO な感じでした。
■[人形] マリアの心臓

原宿の後は、渋谷に移動しました。タワレコでドイツのCD を見たのですが、Wir Sind Helden の最新アルバムはあったものの、やはり余り数はありませんでした。
その後は、パルコ向かいの雑居ビルの地下一階にある「マリアの心臓」というギャラリー(?) に行ってきました。ここは入館料千円を払って、中の展示を見るという店なのですが、店の広さは普通のマンションくらいで、かなりの狭さでした。しかし、内部はかなり暗く、照明や内装も非常に凝っており、かなり耽美な雰囲気が漂っていました。
展示してあったのは、人形、イラスト、オブジェ、ステンドグラス、人体解剖標本など様々でした。展示されていたのは、「二十面相通信」さんで、セレクトしているような耽美的なものばかりでした。今回の展示は、テーマが日本の夏だったのか、文楽人形の首が飾ってあったり、天野可淡の人形が和服を着ていたりしました。
創作人形の中に、細い胸から腹と下腹部が極端に膨らみ突き出ている少女の人形がありました。幼い子供は、お腹が膨らんでいることがありますが、その膨らみをより強調しようとしたため、あのようなかたちになったのだろうと思います。
また、一番奥に、妊娠した女性の腹から印を結んだような赤ん坊が何体もつきだしているという人形がありました。人形の造形はコミカルで、丸っこい感じでした。人形は二体あり、一体は幼児の配列が腹を縦断、もう一体は腹を取り巻くように円状に幼児が配列されていました。
また、緑の衣装を着た恋月姫の人形がありました。私は、恋月姫の人形の実物を見るのは初めてだったのですが、その美しい造形だけでなく、手足の指の爪の先まで、完璧に磨き抜いた、その仕上がりの美しさに感嘆しました。素晴らしいクラフトマンシップだと思います。
今回の展示のメインらしく多くの文楽人形の首に取り巻かれ、展示の真ん中に据えられていた天野可淡の少年の人形は、あの独特の表情とその大きさ故に存在感がありました。ただ、少し古い人形だからか、表面の塗装がひび割れたり、剥離しており、状態が余り良くないようでした。
他には、キャンバスの上に、割けて弾けた血に濡れた肉のようなものが盛り上がっている作品もありました。ちなみに、たまたまこの作品の作者の方が来ており、他のアーティストの方と話しているのが聞こえたのですが、やはりアーティストは独特の感性をしていると思いました。
また、山本タカトの墨で書いたような白黒の絵がありました。幽霊の女性を描いたのかは分かりませんが、非常に見事な筆遣いで、流れるような長い黒髪が描かれていました。
また、宇野亜喜良の絵もありました。他には、少年が射精した白い精液を河童がくわえようとしているようなゲイアートもありました。さらに、上方には、大きな派手な衣装を着た人形が数体並べられていました。
会場内には、テーブルと椅子も据え付けられており、そこで飲み物を飲みながら休憩することもできます。私は、「マリアの心臓」に来る前にエクセルシオールで休憩して来たのですが、どうせならこの会場で飲み物を頼み、ゆっくり休めば良かったと後悔しました。
狭いところですが、人は結構次々に来ていました。その中に白ロリ少女と黒ロリ少女もいたので、若い世代では、耽美とゴスロリはやはり近いところにあるのだと思いました。ゴスロリ少女は、渋澤龍彦を読むのでしょうか。
■[音楽周辺] Apple Crumble Record

東急ハンズ向かいの雑居ビル3階に、ギターポップやラウンジなどのCDやレコードを専門に扱う「Apple Crumble Record」があります。店は、本当にマンションの一室という感じでした。
店内は白を基調とした明るく洒落た内装になっていました。店内の壁左側の棚にCD が並んでおり、正面の箱にアナログレコードがありました。棚に並んでいる音源の数はかなり少なく、全て合わせて数百枚というところではないかと思います。やはり、ジャンルを非常に限っているからか、商品の点数もかなり限られるようです。並んでいるCD のほとんどは、私は全く知らないものばかりで、さすが専門店だと思いました。
今回は、前からずっとほしかったLa-Ong-Fong のアルバム『Cozy Collection』と、La Casa Azul のアルバム『Tan Simple Como El Amor』を買いました。
Apple Crumble Record は、5周年を迎えたということで、記念品としてリンゴのワンポイントが入ったミニタオルと青リンゴのバス・ソルトをもらってしまいました。
*1:この店では、確か給仕役のメイドさんだけで6人くらいはいたと思います。この規模の喫茶店だったら、普通給仕役のアルバイトは1〜2名だと思いますし、メイドさんの方がかなり時給が高いであろうこと、アルバイトに支給するメイド服が高価だろうことなどを加味すると、メイド喫茶は固定費が大きいのだろうと思いました。