社保庁うんぬんはCOBOLの所為?

今朝、『サンデープロジェクト』で社保庁の話をしていて、田原総一朗やどこぞの国会議員がこんなことを言い出した:
社保庁の問題はコンピュータの問題だ。今の社保庁のシステムはCOBOLなどという古い言語で作られている。ここを直さないといけないんじゃないか。直すには4年くらいかかるぞ、自民党が言っている1年で済むのか?」
…。…。…。「理科系なのでこういうことに詳しい」という触れ込みの議員さんだったのに…。
もう、どこから突っ込めばいいのやら…。

  1. COBOLでちゃんと動いてるシステムくらい山のように有ると思うが。そうでなければ、2000年問題などおきなかったよ
  2. だいたい、言語の古い方が安定度合は高いはず。十分に枯れた資源が有るはずだから。技術者が徐々に減っていくのは確かだが。この論理でいけば、いまだにFORTRANを使っている物理学界は研究成果が軒並間違いという可能性が…。
  3. システムを変えるのはいいが、今変えるのは論外だろう。データがおかしいと分かっているときにシステムを入れ換えるなど正気の沙汰ではない。最低限、データの不具合を修正してから次にとりかからないと、収拾がつかなくなる。コンピュータに詳しくないとはいえ、「理科系で云々」を自称するなら、「問題が起こってるときに他の箇所で大規模な修正を加える」のがどれほど危険か、ということには想像が及んでほしかった。

まあそういうこと。