「わたしたちの力と安全」

「最後に言う。主にあって、その偉大な力によって、強くなりなさい。」(エペソ6:10)

 「多くの者が霊的に弱いのは、彼らがキリストの代わりに自分自身を見るからである。……キリストは大いなる宝庫であり、わたしたちはいつでもそこから力と喜びを引き出すことができる。それなのに、なぜわたしたちはこのお方の力から目をそらし、自分の弱さを見て嘆くのだろうか。なぜわたしたちは、このお方が必要な時に助けようと待っておられることを忘れるのだろうか。わたしたちは自分の無能力を語ることによって、このお方に屈辱を与えるのである。自分を見る代わりに、常にイエスを眺め、日毎にさらにこのお方のようになり、さらにこのお方について語ることができるようになり、このお方の優しさと助けを用い、わたしたちに与えられた祝福を受ける準備がさらにできるようになろう。そのようにわたしたちがこのお方との交わりの内に生きる時、わたしたちはこのお方の力によって強くなり、わたしたちの周りにいる人々にとって助けと祝福となるのである。
 キリストは、わたしたちが強くなるためのすべての備えをなされた。このお方はわたしたちにご自分の聖霊を与えられた。聖霊の役割は、キリストがなさったすべての祝福をわたしたちに思い出させ、そうすることによってわたしたちが平安と許しの喜ばしい自覚を持つことができるようにすることである。わたしたちが救い主に自分の目を留め、このお方の力に信頼するならば、わたしたちは安心感で満たされるだろう。なぜなら、キリストの義がわたしたちの義となるからである。……
 誘惑におそわれるときが必ずあるが、その時に、また苦労や心配にとりかこまれる時に、苦しみ悩み落胆し、絶望に陥るばかりの時に、あなたがそれまで光をみとめていたところを信仰の目をもって見なさい。その時、あなたをとりかこんでいる暗黒はキリストの栄光の輝きによって、払いのけられるのである。罪が、魂を支配し、良心を苦しめようと働きかけるとき、あるいは不信が心をくもらせるとき、救い主のもとに行きなさい。キリストの恩恵は罪を征服するのに十分である。キリストはわたしたちの罪をゆるし、神にあって喜びを与えてくださるのである。(レビュー・アンド・ヘラルド1908年10月1日)
 神はわたしたちの思いが広がることを望まれる。このお方はご自分の恵みをわたしたちの上に置くことを願われる。……わたしたちは、キリストがご自分の父と一つであられたように、キリストと一つとなるべきである。そして父は御子を愛されるようにわたしたちを愛されるのである。わたしたちはキリストが持っておられたのと同じ助けを得ることができ、すべての緊急時に力を得ることができるのである。なぜなら神がわたしたちの前方また後方の盾となって下さるからである。このお方はわたしたちの回りを囲まれる。」(セレクテッド・メッセージ1巻416)

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