【−6】白い糸


 <文章> −3  <体験> −3  <得点> −6


 ま、まさか。この文体は‥‥。
 やはり前回の話は単に体験者が要領良く語ってくれただけだったのか。


 冒頭、わざわざ否定形で勿体をつける意味は何なのか。
 こういった業務内容の説明などを改行も無しに読まされてもさっぱり理解できない、という
ことを著者は全く理解していない。人に読んでもらう、ということを意識も理解もしようと
しない作品を評価することは全く出来ない。


 まして、髪の毛すら、と言われても髪の毛は黒だから目立つけれど白髪なら見え難い、と
いうことはあり得るし、元々どれだけ注意を払っても特別な設備でもなければ人のたくさん
いるようなところで作業をしても異物やゴミが混入することがあり得ない、と断言できる、
その根拠が判らない。もしそれ程あり得ないことなのなら、もう少し説明を加えてそのことを
納得させて欲しい。
 さらに白髪が入っていることが何故怖いことなのかも理解できないし、それだけでいきなり
辞表を提出してしまう、という思考回路も想像の枠外である。


 わざわざ有名な都市伝説と同じ題名をつけるところも不思議である。白髪はあまり糸には
見えないと思うし、かなり無理がある。