Forgotten Dreams

2007-03-14

【0】猫だまし


 <文章> −1  <体験> +1  <得点> 0


 体験自体はシンプルであっけない、とも言えるもの。

 そのわりには必要以上の装飾が施されてしまっている。体験者がどれだけ旅行好きなのか、

ということは主題とはそう関係がないし、結局この祭神が何で神事がどういうもので、

といった内容もこの現象との繋がりは掴めない。祭の際にものを食べている、というのは

彼女だけではないだろうし(駄目なら出店が出ていない筈)参道の真ん中に立っていれば

どんな神様でも怒りそうなもの。


 要はこの話の力点が体験者の旅行記になってしまっているのである。


 余談については怪ではなさそう。

 神社はその由来・立地上山麓に鎮座しているものも多い。また、大抵周囲は現代でも

こんもりとした杜に守られている。

 その中で参道が一本真っ直ぐ貫いているために、風にとってもそこが通り道となると

考えられる。確かに神社に行くと(年に五十社位は行くだろうか)微風が吹いていることも

多々あったような気もする。方向的には山の方向から、つまり本殿の後ろからだ。


 作品の冒頭は一番大切とも言えるところ。ここで読み手を惹きつけられるかすうっと

退かせてしまうか。

 せめてそこだけには細心の注意を払ってもらいたい。

 そこで旅行好き、ということが被ってしまうのはうまい作り方とは言えない。次の文章も

またより細かくした旅好き、という内容でもあり。

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