Hatena::ブログ(Diary)

ベムのメモ帳Z このページをアンテナに追加 RSSフィード Twitter

2008-10-16

[]ホメオパシーと発達障害


ホメオパシーは由緒正しいニセ科学(kikulog)だそうだ。ホメオパシーにプラセボ以上の効果は確認されていない(ホメオパシー批判に関してはSkepticism is beautifulのホメオパシーFAQが分かりやすい)。


最近そのホメオパシーが前途有望な(?)発達障害マーケットをターゲットに入れてきた模様。


「ホメオパシー 発達障害」でググると、ホメオパシー関連の団体が昨年くらいから、日本ホメオパシー医学協会の会長を務める由井寅子という人物を中心として、発達障害に関する講演会・セミナー・DVD上映などを複数回開催しているようだ。


今年の7月にはその由井氏が「発達障害へのホメオパシー的アプローチ」なる本を出版、その4カ月前には由井氏の監訳で「発達障害の子どもたち」という訳本も出版されている(但し後者の原著は100年前に書かれたものとのことであり発達障害はおろか自閉症の概念もなかった時代。原著のタイトルは知らないが「発達障害」の言葉が使われるはずもなく、邦題は「発達障害キャンペーン」の一環でつけたものであろうと推測する)。


ではホメオパシーは発達障害に対してどのような主張をしているのだろう。日本ホメオパシー医学協会のサイトに掲載されている由井氏へのインタビューを見ると・・・

まず、予防接種をしないことが最も重要です。ワクチンには有機水銀やアルミニウム塩、ホルムアルデヒド、抗生物質、動物由来のタンパク質や病原体など多くの異物が含まれます。ですからワクチンを皮下注射すると、一度に大量の異物が血液中に入ってしまうため、多くの異物が血液中に留まり続けたり、神経系にまで行ってしまいます。


予防接種をする時期が早ければ早いほど、脳に障害が生じる可能性が高いのです。これは取り返しのつかない問題になってしまうのです。まして有機水銀やアルミニウム塩などが血液中に入ることで、水銀やアルミニウムが脳の蓄積し自閉症などの原因になる可能性がより高くなると考えます。


自閉症水銀(とアルミニウム)原因説&ワクチン否定である。副作用のあるキレート剤と異なりレメディは薬にもならない代わり毒にもならないのだろうが、公衆衛生に関わる医療を否定するウソを流布するのは問題である。


そして極めつけは「マヤズム」という不可解な概念。ホメオパシーは発達障害の原因を「梅毒マヤズム」だと考えているという。
  発達障害と梅毒マヤズム(ホツマツタヱ。)


マヤズムとはなんぞや
  マヤズムはギリシャ語では「汚染」という意味。(ホツマツタヱ。)
  マヤズムについて簡単に調べてみた(NATROMの日記)


一般人にはついていけないトンデモだということが分かる。信じている人は実際にいるのであるが。


そんなホメオパシーと由井寅子氏だが、あろうことか昨年12月に沖縄の養護教諭(保健室の先生)の研究会に招かれて講演をしたというのだ。もちろん現在キャンペーン中の発達障害の話もしているようだ。
  沖縄県の小中学校にニセ科学注意報発令中―ホメオパシー汚染―(幻影随想)


保健室の先生が発達障害と予防接種に対するウソに汚染されてゆくのはなんとも嘆かわしい。


今年の7月には日本自閉症協会の掲示板にもホメオパシーに関するスレッドが立った。
  ホメオパシーって何ですか?(因みに「けんにゃん」は私のHN)
今後同様の相談が増えるかも知れない。ひとつスレッドが立つということは全国に似たような悩みを持つ人が相当数いる可能性がある。



<関連エントリ>
■ホメオパシーと発達障害II−最近の情報
■ホメオパシーと発達障害III−沖縄のホメオパス養護教諭は発達障害児にもレメディを与えていた

投稿したコメントは管理者が承認するまで公開されません。

スパム対策のためのダミーです。もし見えても何も入力しないでください
ゲスト


画像認証