特にどうということもない日曜日

居間を歩くとフローリングがザラザラ、ベタベタするので、拭き掃除をした。テーブルや椅子を、全て外のベランダに移動させて掃除機をかけてから雑巾で拭く。部活がなくて暇そうにしている息子にも手伝ってもらう。雑巾をかける目線で床に近づくと、こびりついてシミになった汚れがたくさん見える。壁にも手垢や食べ物の汚れが見える。そんな汚れはゴシゴシと少し強めにこする。ひととおり吹上げ床が乾くと足の裏もサラリとした。


妻の話では、冷蔵庫の扉が調子悪いし、洗濯機は風呂から水をくみ上げるポンプがこわれて動かない。炊飯器はご飯が旨く炊けない。パソコンの調子が悪いので新しいのが欲しい。腰が痛いのでマッサージ器もほしい。とのこと。それではと、暇そうにテレビばかり見ている息子をつれて電器屋さんに行って来た。


冷蔵庫は大きいのを買っても、中でものを腐らすだけなので、250リットルくらいで十分。洗濯機は9キロ洗えるドラム型でない従来の形のもの。乾燥機能はいらない。炊飯器は8万円台の高機能なものがたくさんあって驚いた。うちは2万円くらいので十分。土鍋&お櫃にもあこがれるが現実的には難しいか。パソコンはiMacかなぁ。27インチのモニターにすると、うちのテレビより大きくなるけど、妻も息子もデスクトップがいいらしい。マッサージ機すぐに飽きるのでいらんやろ、ということで、買うつもりで行くと電器屋さんはなかなか楽しい。後はどれから買うか、優先順位をきめよう。


冷たいソーメンや冷奴、焼き茄子でなく、温かいものが食べたいという息子のリクエストに答えて晩御飯はキムチ鍋。お腹が温まって、充足感、安心感あり。ぐっすり眠れそうです。

エル・アレフ

アルゼンチン、ブエノスアイレス出身のホルへ・ルイス・ボルヘスの短編集。ギリシャ、ローマ、中世の様々な人物の名前や文献の引用がどんどん出てくるので、はじめはお話の中に入りづらい。でも、寝そうになりつつ、行きつ戻りつしつつ読んでいると、どんどん引き込まれる。


巻頭の「不死の人」は人が永遠の生命を手に入れると、どうなるのか。意外な結末を見せてくれます。このお話に登場する「迷宮」。他のお話にも何度も登場します。西洋の人にとって「迷宮」って何なのでしょう。


何度も読み返したくなる本です。

エル・アレフ (平凡社ライブラリー)

エル・アレフ (平凡社ライブラリー)

身体を通して時代を読む

武術研究家の甲野善紀さんと内田樹さんの対談。武術の考え方を通して、教育をはじめとする現代の課題をとらえなおします。以下、抜書き。

「これこれを教えてください」と言ってくる人って、学ぶ前の自分と学びのプロセスが終わったあとの自分が同一人物だと思っているんです。学ぶ前と後で自分自身が主観的には少しも変化しないと思っている。知識や技術は付加価値として「同じ自分」に加算されるものとして考えている。でも、それは「学び」ではないです。それは商品を買っているのと同じですから。消費者は商品を買う前と買った後で別人にはなりません。コンビニで買い物をする前とした後で別人になるはずがない。でも、本当の意味での学びのプロセスでは、学ぶ前と後では別人になっているのが当然なんです。

スポーツでも武道でも、身体の動きを学んで、できるようになるというのは、確かに自分が別の人に変わっていくことです。教えてもらってはいそうですかと、できるようになるもんではありません。

身体を通して時代を読む (木星叢書)

身体を通して時代を読む (木星叢書)