2012-02-18
■[本]終わりなき危機 君はグローバリゼーションの真実を見たか

1974年の石油危機までに近代の経済成長はは行き着くところまで行ってしまった。成長の原動力となるフロンティアが地球上からなくなってしまった。その後は、新興国の経済成長と金融空間でのバブルでマネーを増殖させている。その、新興国の経済成長によって、石油などの資源への需要が増大し価格が高騰。利益率を維持するために先進国では賃金が下落しデフレ傾向。中流層が貧困化している。資源価格の高騰に対応するために原子力発電に頼ってきたが、3.11でその道も塞がれた。
今後は、近代が当然なものとしてきた経済成長(もっと多く、もっと速く)から脱却して違う秩序に基づいた社会になるだろう。ただ、その新しい秩序は未だ見えていない。日本のデフレ傾向は今後先進国全体も同じような状況になるだろう。数百年に一度の社会構造の大転換にともなうデフレなのでしばらくは続くだろう。
というようなことが、スペイン、イタリアが没落しイギリスが海の支配者として勃興してきた16世紀のグローバリゼーションになぞらえて語られています。「海と陸の攻防」など話が大きすぎてよく分からず、読み飛ばした部分も多かった。中心と周辺部との落差、経済格差がないとお金が回らず、経済成長が図れなくなり資本主義が行き詰まるというのは、橋本治のお話と近い内容だと思った。
- 作者: 水野和夫
- 出版社/メーカー: 日本経済新聞出版社
- 発売日: 2011/09/06
- メディア: 単行本
- 購入: 2人 クリック: 25回
- この商品を含むブログ (3件) を見る
■[雑談]浅草橋の居酒屋

浅草橋のガード下を歩いていたら、「もつ煮込み350円、酎ハイ350円」と書いた黒板を見つけた。安さに惹かれて暖簾をくぐる。中に入ったらご主人がカウンターに座ってテレビを見ていた。カウンターの中にダンボール箱やレジ袋が雑然と並んでいて、いかにも暇そうなお店。他にお客さんはいない。しくじったと思ったがもう遅い。カウンターに座って酎ハイともつ煮を注文する。しばらくは黙って呑んでいたのだが、さすがに二人っきりでずっと口をきかないというのも気まずい。「今日は寒いですね。」と、話しかけると、ご主人はポツポツといろんなことを話はじめた。浅草橋に店を出して13年、今年76歳になるそうだ。新潟県の糸魚川出身で、中学を卒業してからしばらく足尾銅山で働いていたけれど全然お金がたまらないので3年で止めて、親戚を頼って東京に出てきた。ずっとその親戚がオーナーの喫茶店を任されていたが、13年前に浅草橋で居酒屋を始めたそうだ。今は錦糸町に住んでいる。浅草橋は客単価が安くて、秋葉原で780円のランチも浅草橋では700円以下じゃないとお客さんが来てくれない。自分が年をとるのにつれて常連のお客さんも年をとっていくので、最近はお客さんがどんどん減っていくけど、まあ食っていくくらいは稼げる。もう少し遅い時間になるとボツボツ常連さんが来るんだけれどなぁ。
もつ煮にはネギがたくさんのっけられてピリッとして、酎ハイは焼酎が濃いめで一杯だけでほろ酔い。もう少しじっくりお話を聞きたかったのだけれど帰りの飛行機の時間がきたので、また来ますといって急いで店を出てきた。












