後期中間考査4日目

 今日で定期考査も終わりである。3年生の定期考査はこれが実質的に最後なので、本当にこれが最終日である。今日は古典の考査があった。源氏物語の「若菜上」と「御法」、そしてセンター試験過去問の漢文の問題の3文章である。はてさて、これまた生徒たちはどの程度頑張ってくれただろうか。我々の授業の出来が問われることにもなる。
 授業というのは不思議なもので、我々が伝えたいと思って思いっきり頑張って伝えたことが、意外に伝わっていなかったりする。そして、何気なく言った言葉が生徒の記憶に残っていることもある。そうしたことをテストでの彼らの答えにまざまざと知らされることがある。その結果を見て怒ったり、嘆いたりするけれど、しかし、我々が伝えたものをすべて生徒が理解するなどと考える方がおかしい。我々が伝えても、それを生徒が100%受け取るはずがない。彼らは空のバケツではない。入れた水をすべて蓄えておけるはずがない。彼らは人間である。その彼らが受け取れるように、我々は人間へ伝える工夫をしなければならないのだ。
 午後は採点をし、明日からの授業の準備をしたりする。明日は、私は授業がないのだが、それでも明日からのセンター特編に向けて準備をしていかなければならない。また、あの日々が始まる。
 そんな中、この本を読み始めた。面白い!

呪いの時代

呪いの時代

 つい夢中になって、採点の合間に読んでしまう。非常に面白い。内田樹の斬新な視点の面目躍如である。