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2008-09-02

VIP板でご紹介いただいたので取り急ぎ財政に関するエントリをリストアップ

「国の借金=国民の将来の負担」は嘘はてなブックマークで見つけ、なかなかいい流れだなぁなどとのんきに読んでいたところ・・・。

131 :派遣の人 ◆fFVHYxGTNc []:2008/08/28(木) 01:00:38.99 ID:8yQs3N8GO

後、blogならとりあえず

bewaad

ググると、
BI@K accelerated:hatena annex,bewaad.com
という現役官僚さんの書いてる経済学blogが出てくるから、
そこの気になったエントリを読むといいと思う。んでは。

を目にしてびっくり。いやうちは経済学blogでないし(webmasterはバリバリの法学部卒っす!)、最近は財政赤字問題なんてたいしたことない、という趣旨のエントリも書いてませんし、その手のエントリの多くは過去ログ倉庫ですし。

#派遣の人さん、ありがとうございます。経済板某スレでの「通訳」っぷりには、いつも感服いたしております。

というわけで、あわてて以下をサルヴェージ。

  1. トンデモ#1:財政再建に関する意見のトンデモ度の測り方(2005/2/4付)
  2. リフレ政策に勝算ありや(2005/8/23付)
  3. 文科系人間から見た「小泉改革の本質」(2005/9/3付)
  4. プチ特集:財政問題に関していただいた意見について(2005/10/9付)
  5. 「陰鬱な科学からのとびっきりのお知らせ」要約版(2005/10/10付)
  6. 経済財政諮問会議による財政状態の分析(2005/10/21付)
  7. 財政シミュレーションスクリプト(2005/11/20付)
  8. 日本の財政の維持可能性試算‐バランスシートアプローチ(2006/10/6付)
  9. 日本の財政の維持可能性再論(2006/10/8付)
  10. 日本の財政の維持可能性再々論(2006/10/9付)
  11. S&Pによる日本のソヴリン格付けのAAへの格上げ(2007/4/25付)

いずれもwebmasterの悪筆ゆえにそれほど読みやすいものではありませんが、

  • webmasterなりの理屈をまとめたものとしては1.を、
  • 一定の仮定に基づく将来シミュレーションとしては2.と8.を、
  • その手のシミュレーションを気軽に体験いただくには7.を、
  • 学者によるきちんとした議論の紹介としては5.を、

取り急ぎ自薦させていただきます。"bewaad"でぐぐってお越しいただいた方の助けとなれば幸いです。

福田総理辞意表明

事前に予測できたわけではないので完全に後知恵ですが、きわめてわかりやすい話ではないかと。

  1. 福田総理は自分が選挙の顔に向いているとは思っておらず、選挙がない間の総理だと自認していた。
  2. 任期満了まで選挙しない方針であったものの、近い将来における選挙が不可避となった。
  3. したがって辞めることにした。

鍵は2.となりますが、公明党云々といった話は表面的な話に過ぎず、本質的に重要なのは衆議院の2/3再議決がほぼ使えなくなったこと。というのも、先後関係において衆議院与党2/3と参議院民主党等過半数とでは前者がより古く、それを民意の表れとして用いるには賞味期限が切れてしまったからです。

何度か書いていますが、ねじれ国会においては大きな政策課題については与野党とも何もできないのが基本です。したがって勝負は、出来るか出来ないかが微妙な、数少ない限界的な課題の主導権をどちらが握るかにかかってきます。そして上記の賞味期限切れにより、今後は時間が経てば経つほど主導権は野党に渡りやすくなってしまう状況となりました。

内閣支持率が高ければ話は別ですが。

この状況をひっくり返すためには、新たに選挙をし、そこで勝つしかありません。より新しい選挙に勝てば、2007年の民意は民主党等にあったとしても、今の民意は自民党等にあるのだ、とすることが可能です。もちろん2/3の優位はなくなりますが、どうせ使えない優位を守株しても何の意味もありません。新しい選挙においては過半数を占めれば今よりもよほど主導権が握りやすくなるので「勝ち」ですから、逆に言えば最大で1/6の議席喪失を代償に主導権を取り戻すことを狙ったものと言えるのです。それほどの勝算が見込めるわけではないにせよ、ジリ貧よりはよほどマシな博打でしょう。

このような流れからすれば、早期の解散総選挙は必至でしょう。自民党にとってベストシナリオは、おそらくは次のようなもの。

  • 複数、できればこれまでに出馬したことのない者を含む3人以上の候補による総裁選を行い、無投票再選となった民主党との違いを際立たせる。
  • 総裁選を盛り上げてメディア露出を格段に増やし、あたかもアメリカ大統領予備選のような認識を共有させる。
  • 「予備選」に勝った候補=現時点での国民の支持を最も集めている者との印象が薄れない間に解散し、選挙戦に突入する。

以上のwebmasterの見立てが正しいかどうかは今年中に解散総選挙があるかどうかで判別可能ですが、もし正しかったならば、無責任だとの辞意表明に対する批判は当たらないということになるでしょう。野党をはじめとする解散総選挙を求める多くの声に応えたということなのですから。

カンフーパンダ訳の決定版!?

前回のエントリにいただいた名無しさんのコメントをはいけんして思いついたもの。基本はkumakuma1967さんの訳です。

おまえたちはこれまでの、そしてこれからのことにこだわりすぎだ。

昨日はもう手が届かない、
明日はまだ手が届かない、
しかし、今日だけはお前たちの手の中に在る。

現に在るから現在というのだよ。

historyとmysteryの脚韻、giftとpresentという類義語のセット、そしてpresentが持つ多義性をすべて何らかの形で訳出しつつ自然な表現になっている決定版かなと思うのですが、いかがでしょうか。