BI@K accelerated: hatena annex, bewaad.com このページをアンテナに追加 RSSフィード

2008 | 01 | 02 | 03 | 04 | 05 | 06 | 07 | 08 | 09 | 10 | 11 | 12 |
2009 | 10 | 11 |
2010 | 03 | 04 | 05 | 06 | 07 | 08 | 12 |
2011 | 04 |
2100 | 01 |

2008-09-08

○○派をスッキリ整理してみる。

自民党総裁選挙に当たって、経済政策を巡り○○派や××派があって、というような議論がなされています(たとえばsivadさんのところ)が、基準が明確ではなく何が違うのか混迷も見られている模様。というわけで、紛れなく分類すれば以下の通りというのがwebmasterの認識です。○○派の名称は、あれこれ価値判断を含んだレッテルも流通しているようですので、主要な総裁候補・論者の名称で次のようにします。誰がどのような議論かは、説明不要ですよね?

  • 与謝野論
  • 麻生
  • 中川(秀)論
  • 小泉論

第一の軸

日本経済に成長余力があるのかどうかによっての見方で大別できます。成長余力などなく現状程度がせいぜい、というのが「与謝野論」、それ以外は成長余力はあるのだ、という立場となります。「与謝野論」がなぜ増税を指向するかといえば、現状程度の成長率を所与とし、現状程度の財政支出をドラスティックには変えられないと仮定すれば、増税しないことには財政赤字が発散するからです。

第二の軸

成長余力があるのにそれが達成できない原因は何かの見方で、「与謝野論」以外の論を分けることができます。供給側に問題があるのだというのが「小泉論」、需要側に問題があるのだというのが「麻生論」です。「中川(秀)論」は場合によって使い分けていますが、供給側に問題ありとするときには「小泉論」と差がなくなり、これらはいずれもこーぞーかいかくしてちーさなせーふになればせーちょーできる、というスタンスです。

第三の軸

最後の軸は、「麻生論」と需要側に問題ありとする場合の「中川(秀)論」を区別するものです。ゼロ金利近傍の環境下での金融政策に否定的な、したがって伝統的な財政政策に肯定的なのが「麻生論」で、金融政策に肯定的なのが「中川(秀)論」です。本来的にはこの区分による「中川(秀)論」においてはシニョレッジ財源を活用した財政政策にも肯定的であってしかるべきなのですが、それでは第二の軸での使い分けがあまりに恣意的なことが露見してしまうためか、ちーさなせーふと整合的なまいぞーきんのみが財源として言及されています。

一般化

第一の軸で成長余力がないとした場合、現状の財政支出を概ね妥当とする「与謝野論」とは異なり、財政支出を削減して増税を回避するという極も考えられます(もちろん折衷案もありますが、以下折衷案は略)。webmasterの見るところ、民主党の小沢路線がこれに該当します。民主党が自民党以上にこーぞーかいかくを唱えるのも、この文脈においては自然なことです。

第二の軸で供給側に問題があるとした場合、供給制約である以上いわゆるサプライサイド政策でしか対処はあり得ません。それがこーぞーかいかくなのか他の改革なのかはさておき、何らかの制度的対応を求めることとなります(改革なければ成長なし!)。日銀もこれに該当します。第三の軸にも、これら以外の選択肢はないでしょう(大瀧先生は異なるご見解でしょうけれども、政治家が唱える経済政策でそこが問題になることは想定しがたいので、本エントリの文脈では捨象してしまいます)。

以上を網羅的に列挙すれば次のとおりです。

日本経済の成長ははかばかしくありませんが・・・
 ├日本経済の実力はこの程度。それを前提に政策を考えるべき。
 │ ├現状の財政需要は概ね妥当で、その維持のために増税が必要。「与謝野論」
 │ └現状の財政需要は妥当でなく、その是正が必要。「小沢論」
 └日本経済の実力はこんなものではない。実力を発揮させる政策を考えるべき。
   ├供給側に問題があるので、改革が必要。「小泉論」(場合によって)「中川(秀)論」
   └需要側に問題があるので、需要喚起が必要。
     ├金融緩和は限界、財政出動が必要。「麻生論」
     └金融緩和にはまだ可能性が残り、非伝統的金融政策が必要。(場合によって)「中川(秀)論」

BUNTENBUNTEN 2008/09/10 07:28 リフレ派(金融緩和前提論者)と言える人がいないのを再確認。

これに、私が重視する好戦的か、反戦ないし厭戦的かという評価軸を加えればまさに究極の選択。(いあ自民党総裁選の投票権ありませんけど。)orz

財政出動だけだと小渕の二の舞という評価に…?。
強制連行の反省を表明しろとまでは言わないから、経済だけでも考え変えてくれんもんかなぁ。m(_@_;)m>麻生氏

fromdusktildawnfromdusktildawn 2008/09/10 08:31 bewaadさん、ども。
中川秀直氏は「政治はチームでやるものだ」と言っており、彼が政権をとったら経済ブレーンを外部から調達して任せるんじゃないですかね。
彼は、高橋洋一さんを引っ張ってくるのではないかと。
つまり、彼は経済政策に関してはプロデューサの役回りを引き受け、経済政策の具体的な中身はディレクターである高橋洋一さんに丸投げするんじゃないですかね。
なので、プロデューサである中川秀直が多少トンチンカンで辻褄の合わないことを言っていても、それに大した意味はないから、あまりつっこんでもしょうがない。
重要なのは彼が経済政策を任せようと考えているディレクター候補の主張内容ではないですかね。
ようは、中川(秀)論を取りざたするより、「中川-高橋論」について分類する方が、より実態を反映するのではないかと。

ssd666ssd666 2008/09/10 11:54 私は、自分の分野では、

日本の医療の実力はこの程度。それを前提に政策を考えるべき派

ですが、誰が総裁になっても、こういう医療政策を言う人はいないだろうなあ。

一般人一般人 2008/09/10 23:05 相反する論が無いのですべてやれば良いのにね。
改革しながら、無駄を削って、増税しつつ、財政出動。

bewaadbewaad 2008/09/11 00:51 >BUNTENさん
一応、一番下はリフレ政策のつもりで書きましたが、「中川(秀)論」がそれで固まっておらずふらふらしていることをお指しであれば、おっしゃるとおりです。

>fromdusktildawnさん
「中川(秀)論」という名称には、彼の名を冠するのが一番世間的には通りがよいだろうという以上の意味はありませんので、内実についてのご指摘にはなんら異論はございません。

>ssd666さん
圧縮圧力のかかっている公的医療支出の現状を所与とすれば、おっしゃるとおりかとは存じますが、それを逆転できるならば、まだまだ医療側にはポテンシャルがあるとわたくしは考えています。

>一般人さん
なぜ金融政策を入れていただけないのでしょうかorz

壺 2008/09/19 20:17 止めようと思ったけど、やっぱり我慢できないのでレスします。
私は一般人さんの意見に賛成します。

私はbewaadさんの意見の中で、どうしても理解できないのは『供給だけ』『需要だけ』と別々に考えることです。
経済政策ってのはどっちか一方をやっておけば、それで由というほど簡単なものじゃないはずです。
私はリフレ政策には肯定的ですが、リフレさえしておけば、それだけで十分といういうスタンスには同意できません。

そして、構造改革派が需要の話をするだけで、二枚舌扱いするのもおかしいと思います。
基本供給面の効率化を行いながら、金融で需要面をコントロールするというという思想のどこが問題なのか、なぜ供給論者が需要を語ってはいけないのでしょうか?

現に小泉さんはともかく、そのブレーンの竹中さんは需要を無視していたとはとても思いません。
彼は財政による需要政策には否定的でしたが、金融による需要政策には誰よりも前向きだったはずですし、竹中さんと同じ経済思想を持つ中川さんだって同じ思想なだけだと思います。


で私はやはり新聞の分け方が正しいのだと思います。
ばら撒き派と緊縮、増税と上げ潮という構図だと思います。
つまりは、
構造の変革の痛みは耐えがたいから今までの日本の経済構造をそのまま温存しよう(麻生・小沢)
日本の経済構造は変わるんだろうが、そんなの政府の役目じゃない政府は財政さえしっかりしていればいいんだ(与謝野)
日本の経済構造を変われば何とかなるんだ(上げ潮)

経済思想の面で、麻生氏と小沢氏にそれほど大きな差が有るとは思いません。
いやそもそも、小沢氏には経済思想があるのかどうかも分かりませんが…。

私は上げ潮派です。
中央からの金を貰うことに依存している地方の経済構造は変えるべきだと思っています。
出来る限り効率化した後負担を求めるべきだと思います。

bewaadbewaad 2008/10/08 02:00 >壺さん
別々というか、プライオリティの問題です。わたくしだって、たとえばEPA/FTAの推進といった改革は当サイトにて何度となく主張しておりますし、サプライサイドの話をどうでもいいと考えているわけではありません。同時並行でできるのであればどんどんやっていただいて結構なのですが、需要政策なしの供給政策はまったく関心できません(他方で、供給政策なしの需要政策は、当面の対応としては何ら異存はありません(ずっとそれでは困りものですが))。

で、竹中・中川両名にしても、結果として需要政策はまったく実現していません。たとえばテイラー・溝口介入にしても、竹中・中川両名の関与はまったくといっていいほど示されておらず、口で何を言おうと結局彼らは本音では供給政策に大いに傾斜しているのではないのか、と疑いを持っているわけです。

スパム対策のためのダミーです。もし見えても何も入力しないでください
ゲスト


画像認証