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2009-11-17

事業仕分け

京速計算機プロジェクトに係る事業仕分けを契機に、科研費を素人が財政の理屈だけで削減するのは問題だというような意見が多く出てきているようです。それはそれでもっともだとは思いますが、そういう意見をいう人は、科研費以外(たとえば、多くの人にとって無駄の代名詞である「農業」「公共事業」が重なる農道整備事業)についても、同様に素人が財政の理屈だけで削減するのは問題だ、と考えているのでしょうか?

事業仕分けのやり方には問題があるかもしれないが、農道整備事業のような「無駄」をばっさりカットできたのはよかった、ともし考えているのであれば、それは結局のところ事業仕分けを肯定しているのと同じことです。農道整備事業がばっさりカットされたのと同様に、自らが専門知識に照らせばカットはおかしいと思う予算がカットされたとしても、それを甘受しなければダブルスタンダードというものです。

言い換えれば、自らの専門分野に関して、素人が財政の理屈だけで予算をカットすることを許したくないのであれば、自らの非専門分野に関しても同様に、素人が財政の理屈だけで予算をカットすることを許さないようにしなければなりません。しかしながら、それは利権のしがらみから開放されてようやくカットできたのだ、メデタシメデタシ、とする風潮が過半であるからこそ、事業仕分けは世間的にはおおむね高く評価され、それが科研費にも及んだのだとwebmasterは思います。

ま、人を呪わば穴二つということで。

holicholic 2009/11/17 14:47 ひどい仕訳人もいれば、勉強している仕訳人もいるわけで、それを含めて説明して納得させないといけないということでしょう。

http://www.cp.cmc.osaka-u.ac.jp/~kikuchi/weblog/index.php?UID=1249777100#CID1258173813

のコメントが非常に的を射ているとは思います。マスコミも冷静な仕訳人のツッコミもちゃんと報じてほしいところ。

Ken SuzuKen Suzu 2009/11/18 01:25 今回の京速計算機プロジェクトの仕分け人には金田教授(東京大学情報基盤センタースーパーコンピューティング部門)が参加していたわけですから、『素人だけで判断した』という批判が当たらないのは明らかです。今回は文科省/理研側の説明があまりにもpoorだったと思います。いくら先端研究は素人には判らない、と言っても税金を使うのですから、納税者向けに判り易い説明をする努力をすべきだったと思います。「初めてで慣れていなかった」という問題だけなのかもしれませんが、毛利館長のように何を話すべきか判っていらっしゃった方もいたのですから。

luke_randomwalkerluke_randomwalker 2009/11/18 10:23 科研費、というと通常は文部科学省・日本学術振興会による科学研究費補助金事業のみを指すことが多いのですが、ここではもっと広義に「科学技術研究に対する国の補助一般」の意味ですよね。

西麻布夢彦西麻布夢彦 2009/11/19 08:16 復帰おめでとうございます。
さて、

科学技術への補助金ですが、日本では「何のために科学技術を振興するか」という視点が欠落しているのが不満です。
諸外国ならば、コンピュータなら、スパイ組織が暗号解読をするためとか、ミサイルの弾道計算をするためとか、核爆弾のシミュレーションするためといった「明確な目的」で開発するのですが……

単に「技術開発のための技術開発します」では、国民の理解は得られないでしょう。

ただ、民○党はご主人様たる中○人民共和国様のご意向を受けて、日本の国防を放棄すべく、科学技術研究を削っているように見えるので、多くの人が憂えているのでしょう。

ま、「来るべき核武装を円滑ならしめるために、コンピュータとロケットの開発には糸目をつけません」などと"本音"を語っても、「国民の理解」は得られないので、いずれにせよ始末される予算ではありますが…

以上、単なる意見でした

青木重幸青木重幸 2009/11/19 17:21 >科学技術への補助金ですが、日本では「何のために科学技術を振興するか」という・・

きまっているではありませんか。民間では十分にできない、科学的知識という公共財を人類に提供するためです。経済一流国なら当然の義務です。はい、いまは二流国へ、坂をころげおちているところですから、しかたがありません。

西麻布夢彦西麻布夢彦 2009/11/20 07:57 > 青木重幸様
青木様が、本気で言っているのか、皮肉を言っているのか、文章では判別できませんが

「民間では十分にできない、科学的知識という公共財を人類に提供するため」
だとしたら、国税の投入には理解を得られないでしょうね。
日本国が頑張らなくても、他国が頑張って、人類(含む、日本人)に提供してもらえますから。

逆の言い方をすれば、そんな綺麗事をいっているから、仕分け人に切り捨てられてしまうのですね。
「この開発をすれば、日本国民"だけ"が、短期間に、これだけ得をします」と、人間の欲望に訴えかけないと、誰も毛利衛さんにお金を渡そうとはしないでしょう。

一科学者なら「人類に貢献する」という生き方もいいのですが、それは坊主が「神に尽くします」といっているのと同じなので、「自腹でやって下さい」という話になります。

国立の研究所の科学者が、科学者として(日本人の中では)優秀だと言うことは、よく分かりますが、ドイツや米国の科学者ほど政治センス(他人を説得する能力)が無いのは残念ですね。

青木重幸青木重幸 2009/11/20 20:06 西麻布夢彦様、

いや、マジで、これからは中国様が頑張ってくれると思っています。

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