由美子さんのひとりごと

2018-11-16 厳しい暑さの夏の間にも・・・

今日は11月16日。タイトルの内容が合いません。またまた、更新をさぼっていました。かなり遅ればせですが、9月の始めに発行した通信のために書いた文章を、掲載させていただきます。



  ようやくほんの少しずつ気温が下がって、みなさん一息ついておられることでしょう。今年の異常な暑さは命の危機を感じるほどでした。厳しい暑さと、それにうち続く自然災害の連続に、日ごろそうでなくても日々不安を抱えて毎日を送っている方々は、強く意識に上らないとしても、心とからだの深いところで不安が膨らみ、得体の知れない不調を体験しています。

 そんな中、申し訳ないと思いながらも、スタッフにも諸々の事情があり、8月は2日、21日を除き、予定通り居場所としての場を開くことなく、夏休みを取らせていただきました。しかし、その期間は個別対応の期間になったとも言えるようで、遠方からの電話を時間をかけて受けたり、必用な状況にある人には個別の面接時間をたっぷりと取る期間になりました。厳しい夏の間にも、一人一人のドラマが展開していたのです。

今は遠方の実家に戻り、“Be!”に通って来てはいないある青年は、数か月に一度、話を聞いてもらいたいと電話をかけて来てくれます。他の多くの“Be!”のメンバー同様、10代の終わりから15年くらいの長いお付き合いになりますが、その間ずっとズムーズとは言い難い紆余曲折続きの人生でした。何カ月かおきにじっくりと話を聞くたびに感じるのは、その方の頑張りと人間としての「成長」です。ある意味で「病」や「障害」と言えるものを抱え、恵まれているとは言えない環境の中でこんなにも苦労続きなのに、知恵を巡らし工夫を凝らし、あきらめることなく自分の人生を一歩一歩切り開こうとしている姿を知らされると、心底感心してしまします。

また7年ぶりに東京に戻って来た別の若者は、やはり事情を抱え、一人暮らしを一からやり直そうとしています。東京暮らしが落ち着くまで、会えなかった長い年月に体験したことを聞き、今のその人を知り、心を新たにしてお付き合いしていかなければなりません。若者の心やからだの変化は大きいもの。20代から30代にかけての体験が、その人の人となりに大きく影響を与えているはずです。以前に親しく付き合っていたからといって、分かっているつもりになってはいけない。そう思っています。“Be!”では、久しぶりに再登場という方にも、個別“Be!”を経過することをお願いしています。この方にもそうしてもらった上で、さらにたっぷりと時間をかけ、何度も面接をしています。この間、大きな苦労をしていたのですが、私はこの方の精神的な成長を感じています。それを感じさせてもらうエピソードを聞かせてもらい、またまた感動してしまうのです。

秋に入り、通常の“Be!”が再開しています。悩み、苦しみ、辛さをかかえる方々と、またたくさんの時を過ごすことになります。そう聞くと、「まあ、大変!」と言われてしまうでしょうか? でも実際には、困難のなかで、なんとか生き抜く道を見出そうと苦心する人々の営みに立ち会わせていただく場面には、結構、感動と喜びがあるんですよ!十分に報いられて、余りある、そんな現場に置かれていることを感謝する今日この頃です。

2018-07-31 動いているよ!

なんと、ちょうど4年間、このページを更新しようとしていなかったことが分かりました。2018年夏、“Be!”は余り替わり映えもせず、小さなグループとして地味に継続されています。

先日、久しぶりに会った方から、「ブログ批判的な書き込みがあるよ。」と教えられ、それにも気づいておらず、なんと失礼なことをしていたかと、久しぶりに書いている次第です。

書いていただいたことには、反論の言葉はありません。その方がその時求めていたものに、お応えすることができなかったことには、間違いがありませんから。

もちろん、会話が続けば私の方にも伝えたい言葉がないわけではありませんが、名前を名乗ってまで書いて下さった彼の言葉は、戒めとして、消さないままにさせていただきます。そして時々読み返して、私の中にわいてくる気持ちをかみしめたいと思います。

さて、久しぶりですので、以前のように新しい通信で(といっても6月1日発行)掲載した短い文を、転載してみます。最近の様子が少しは伝わるでしょうか?


 困難を抱えている方々にとって、福祉制度の助けは貴重です。生活費、健康維持、生活支援、就労支援、どれをとってもなくてはならないサポートです。必用な時にはそこへ繋ぎ、ご本人と制度の調整をするという役目も果たしたいと思っている毎日です。しかし、オープンスペース“Be!”が存在する意義は、なんといっても、ご本人が今抱えている気持ちを語っていただき、それを受け取り、そして聴き手の気持ちを伝えるというやりとりこそであると、繰り返し思っています。

 ご本人たちは困難で気持ちが一杯であることが多く、自分が一ミリも動かず、同じ苦しみの中に停滞していると訴えます。けれども、人が一つ所にとどまって動かないでいるなんてことはあり得ない!と、再認識させていただく感動の瞬間に立ち会わせていただくこともしばしばあるのです。

 ある方は、新しいチャレンジに入って行くことを求められて、不安で不安で仕方がありません。今までやったことのない分野の体験に出かけてきて、でもやっぱり不安だと訴えます。そんなやりとりを何度か続けていたある日、その方の口から、新しいことは不安で仕方がないのだけれど、そうかといって、慣れてしまった今まで通りの毎日よりも、新しい世界の方が面白いことがあるかもしれない、という言葉がポロリとこぼれ出しました。予測してなかった心の動きです。そんな言葉が聞けるとは、なんとうれしいことでしょう。そう自分で言った後、その方は少し気持ちが軽くなったのを感じ取られたようで、話を終わりにされました。

 動いているんですね。その方は、“Be!”でも少しずつ色んなことに取り組んできましたし、地元でもご家族や制度のサポートを受けながら、その時可能なことに、一つずつ出会い、年月をかけ、たくさん取り組んできたのです。人よりたっぷり目の時間が必要であるとしても、やはりその方の内面も動かないでいることは不可能です。

いのちは絶え間なく動いているよ、変化し続けているんだね。思いがけず時折、この厳粛な真理を噛みしめる機会をいただけることは、この活動を続けている冥利です。

2014-08-04 “Be!”とは何であるか?

 ふらっと来られる。何時に来て、何時に帰ってもいい。いたい時間だけいればよい。プログラムへの参加は本人まかせ。いつまでに何かを達成しろという目標や時間の区切りがない。話をじっくり聞いてくれる人たちがいる。おしゃべりできる人たちがいる。軽い手仕事がある。みんなで取り組む作業がある。美味しいものがある。参加費が安い。目標ができたら、それを実現する手段や他の場所を紹介してくれる・・・。 “Be!”とはどんな場所なのか、を書き出してみました。

そんな場所だったら参加できるかもしれない。そう思われる20代、30代、40代の若者(?)の存在が目立っているらしいのです。つい先日行われた世田谷区内の「障害のある」方々に今必要とされる支援のかたちを考える懇談会で、話題の中心になったテーマです。「“Be!”さんがもっと(毎日のように)やってくれればいいのに!」

なんて発言も軽く飛び出しました。そうですよね。もっとたくさんの日数、開けらればいいのですが。スタッフ体制、つまり人手、それを支える財政基盤が整わず、週2回の開催を動かすこともできず、19年間続けてきました。

 区の行政が予算をつけてこのようなかたちの居場所を事業化するには、87万人の区民人口の中で、“Be!”のような場所へのニーズが多くあることを数値的に顕在化させないといけないとのこと。税金を使うための説得力が必要なわけです。そうですよね。でも、見えにくいこの層の顕在化はなかなか難しそうですね。調査も困難な気がします。“Be!”とはどんな場であるのか? 書き出した項目のひとつひとつを、少ないスタッフで心をこめて丁寧にやる、つまりスタッフが余裕をもって一人ひとりの参加者の内面を感じ取りつつ向き合っていくには、週2回くらいのペースが良いのかも。

スタッフがじっくりと話を聞く余裕がなければ、その人の中にあるその人を動かす力が動き出すことも起こらないのではないか、そこがこの活動、営みの核なのではないか、と最近とみに思うのです。

きたきた 2017/06/16 18:59 きたばやしです
佐藤さんは人が変わられたような感じで電話もまともに話せないくらいの
いかに佐藤さんが大変なのかはわかりますが、やはり相手は人間なのでもう少し接し方を改善した方がいいです
俺の言い分ばかりと言われればそれまでですが、佐藤さんが苦労しているのもこっちは分かっているつもり
です
疲れた状態で相手と話すのは無理があります
電話で沈黙するくらいだから それほど大変なんですね
ですが俺ももう生きるのも合わせるのも限界なんで ここ当分別ちます。
誰も俺のことは理解してくれないというのもわかりました。
佐藤さんとビィーの電話番号も消しました
これがお互いのためでしょう
アナタがまたゆとりが出来るくらい疲れが取れるといいですね
ゆとりがないまま私生活と団体の活動をするのは限界があると思います、両立しないで家族の方に専念して、ビィーは少し若い世代に任せるのはいいがでしょうか
佐藤さんが話してて以前より余裕がないのは手に取るようにわかります。
それが答えです それでは失礼

きたきた 2017/06/16 19:12 信頼して助けを求める人間がいなく 唯一いたその人間(佐藤さん)にすら裏切られる気持ちは佐藤さんには分からないでしょうね

きたきた 2017/06/16 19:13 もう疲れる相手と話すのは疲れるのでやめます さようなら

きたきた 2017/06/16 19:18 また削除されるかもしれないけど それは読んでもらったことになるので幸いです。
今回は理性的に話ましたメールで送りたいけど見つからないのでここに書き込みました
もう生きることも人と話すのも疲れました、さようなら

2014-07-30 いままでどおり、こつこつと、そしてほんの少しリフレッシュ

 一年が巡り、人の泉の新しい年度を迎えました。今回の通信は月末に予定している人の泉総会を年頭において、発行されようとしています。昨年度は世田谷区のこども基金世田谷区社協の地域福祉活動団体助成金をいただいて、今までどおり、アルバイト料を保障してフリマへの若者たちの参加を促すこと、今までとはちょっと違って、長く続けているフリマの延長線上でできるリサイクル商品の手作りに取り組んでみました。

 “Be!”に参加している若者の状態は一進一退の面があり、華々しい成果はありませんが、助成金と会に集うみなさんの経済的な支えを得て「取り組む!」とうたった事業の大枠があることで、新しい気持ちで毎日の活動に向かうことができました。フリマ作業には新しい若者、長い付き合いの若者が出たり入ったり、リサイクル手作りでは、試作品ながら、いくつかの商品ができあがり、今フリマには小さい販売コーナーが登場しています。

 しかし、そんなふうに手にしている形のある物と同時に、昨年の取り組みの中で思いがけなく遭遇したいくつかの場面が目に浮かんできます。

 うまく行っているかに見えた若者が、ひとつの不運に遭遇することで、積み上げてきたことがガラガラと音を立てて崩れ、落ち込んだ状態に入るということが起こりました。外で働けなくなってまた家に引きこもってしまうのか、とそばにいる者はハラハラします。でも意外や意外。同じことを繰り返さないように、本人なりにしっかり考え、心身の状態を保つための小さな工夫に取り組んでいます。“Be!”で今までどおり継続されているフリマの作業に久しぶりに参加すれば、慣れているので易々とこなすことができます。一方、新しい取り組みにも、恐る恐る手を出します。それは今までほとんどやったことがなかったアイロン掛けであったり、折り紙であったりします。そんなことをしながら、その人は現在の日常を営み、次の何かが訪れるのを待っています。

 ささやかな新しい体験の材料は、“Be!”で新しく取り組まれていることがあるからこそ、環境の中にさりげなく転がっていて、彼、彼女はそれにふと手を伸ばすのです。一つの作品の全体からすると、担うのはホンの一部分です。でも、その工程は全体ができ上がるために、なくてはならない工程です。手作業が苦手な人も、作業がゆっくりの人も、どこかで参加するのです。思えば、今や“Be!”の主要な継続事業となっているフリマについても同じこと。参加する時間の長短や作業の種類も様々。「それぞれが、まちまちに、部分部分を!」というかかわり方で全体が成立しています。もちろん、大枠をしっかりと支えるスタッフ、ボランティアの踏ん張りあってのことですが。

 変わらないものがこつこつと営まれ続け、そしてちょっと新しく何かがプラスされてリフレッシュ。そんなふうに、新しい年度も続いていきそうです。

2014-02-27 新しい取り組み、経過報告!

 雪の多い、厳しい寒さの冬もようやく緩みそうな今日この頃です。いかがお過ごしでしょうか? さて前回の通信では、「新しい取り組みを始める!」と、宣言いたしました。大掛かりなものではありませんが、現在の“Be!”の淡々とした現状に似合った取り組みではあります。利用者の若者たちと作るリサイクル商品の開発です。 秋が深まる頃から、少しずつ取り組みは始まりました。前回書いたように、この取り組みの制作物の条件は、

  1.作業が込み入ってない、シンプルな作品であること。

  2.フリマに寄せられる提供品をリサイクルするものであること。

  3.ちょっと便利、あるいはステキで、「私も一つ欲しいな!」と思える物。

 1の理由は、精神的に落ち込みがちな、元気のない人は、あまり込み入ったこと、時間のかかる作業には取り組めません。2の理由は、あくまでリサイクルすることが目的なので、材料の新しい購入は極力抑えたいのです。3の理由は、ちまたにはびこる「なくてもいいもの」を増やしたくはありません・・・、と前回書きました。 候補として上がったものは、

  1.アクリル毛糸で編んだタワシ

  2.はぎれやあまり糸を利用した髪飾り、ブローチなどのアクセサリー

  3.はぎれや日本手ぬぐい活用の刺し子布巾

  4.はぎれを利用したブックカバーや小袋

  5.手縫い雑巾

  6.ワインコルク栓を利用した鍋敷き、ピンナップボードなど    

  7.はぎれで化粧したポストカード飾り用木製ピンチ

  8.割り箸鉄砲などのおもちゃ、・・・など。

 どれも、ミシンなども使わず、ほとんど手縫いや糊付けで作ってしまう小さな手作りクラフト作品です。おしゃべりしながら、短時間でできるものを目指しています。「目指しています」と書きました。つまり、そのようにできるように試行錯誤中ということです。ここまで進んでくるために、本をあれこれめくってみたり、インターネットで検索したり、テレビの手作り番組を見てみたり・・・。ある程度、絞り込みながら、試作しながら、進めています。まず、おじさん、おばさんスタッフがリードしながら・・・、そして、そこにだいぶ元気がでてきたので、いっしょに研究に参加してくれる若者が加わり・・・。そんな具合です。

 色々発見もあります。リサイクル材料としてネクタイがなかなかの優れものであること。インターネットには作り方が動画でアップされていて、世の中には工夫屋さんがこんなにも一杯いるんだと、感心してしまいました。また、フリマで出会った地域の出店者やスタッフのご家族に、すばらしい指導者がおられたという事実。その方々を講師としてお呼びして、講座を開き、ライブで勘所を教えていただくことは、このプロジェクトには必須であることを実感しています。

 いずれにせよ、新しい取り組みは、ささやかながら心を躍らせます。「ナンカオモシロイモノハナイカ?」と、アンテナを働かせながら過ごすのは楽しいことです。

 このように過ごしながら、作ってみたい人がすぐ手を出せるキットのようなものを、何種類か揃えて、いつでも提供できるようにするところまで進んでいければいいな、と願っています。まだまだ途中経過ですが、現状をご報告させていただきます。