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(仮題)ある前期高令者のblog人体実験

2010-05-10

白川静の恵み  

| 07:49

白川静氏 1910年 福井市生れ  2006年没

白川静読本』によって我々は 自身の生半可な生き方にカツを

いれられる。 なまぬるい生き方をどやされる。

圧倒的な研究への情熱・前人未踏の業績に 目を覚まされ 

このような素晴らしい日本人の存在に誇りを感じる。


漢字語源解明・中国古代社会解明の業績を まず日本人の我々自身が

しっかりと学び 中国人にも伝えなければならない。

白川静読本

白川静読本


p93 敗戦を向かえ深い虚脱感に取りつかれた。そんな中で心の支えに

  なったのが『論語』と『聖書』だった。「敗北者がみじめさから

  立ち直るには何か誇るべきものをもたなければならぬ。自分の

  場合 それは学問以外にない」中国古典の研究で 日本は

  もとより本場中国の水準を越えることを決意した。

p116 白川静は『説文新義』(全十六冊)等による漢字の字源・字義

  の再解釈を通じて 大陸古代 紀元前1300年頃の殷(商)

  を中核とする宗教と祭祀儀礼 政治と制度 戦争と武器 

  社会と習慣 衣食住 さらには人間の意識に至るまでの

  全体像を克明に解き明かしたのである。

  西欧学者の古代エジプト社会解明とは比較にはならない

  精緻さでの大陸古代社会の全体像解明ーーそれこそが 一般に

  「白川文字学」と呼ばれている偉業の内容である。

p125 「私はいつも逆風の中にあり 逆風の中で羽ばたき続けて

  きたようである」と氏は語ったそうだ。評価されず 黙殺され

  しかし一貫して変わらなかった学級への情熱。

p208 白川先生の漢字学は古代中国において 地に瀰漫していた

  「邪悪なもの」呪鎮することが人間達のおそらく最初の知的

  営為であったという仮説の上に構築されている。

p307 なにゆえ 白川静の説が学会では無視され続けるのだろう。

  知り合いの若手東洋史学者によると 白川説を認めると

  膨大な人員を費用を注ぎ込んでいる大学はいったい何をして

  いるのかと その存在意味が問われることになりアカデミズム

  成り立たなくなるのだそうだ。白川説を無視することによって

  成立するようなアカデミズムは 学問の堕落と社会の教養の

  頽廃を生むばかりであろうに。

p333 白川静の諸著は読者を一段と深いレベルでの知に誘ってくれる。

  それは古代中国に限らぬ 日本の古典世界のにも広く及ぶ

  普遍的な言葉の力を解明するものでもある。たった一人で

  このような偉業を成し遂げ さらに進もうとする白川静

  確乎不抜の情熱にはただもう賛嘆の念しか思い浮かばない。

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