スペインでデータ定額のプリペイドSIMを使う
6カ国目はスペインとなる。
SIMの入手自体はほかの欧州諸国と大きく変わらず、使い勝手も悪くはなかった。ただ、筆者が利用したキャリアを活用するにはすこし知識が必要かもしれない。
SIMの入手
SIMの入手はマドリッド街中のPhone House( http://www.phonehouse.es/ )で行った。欧州では一般的な携帯電話販売店である。
スペインの有力キャリアは
- Vodafone
- Orange
- Movistar
- Yoigo
であろう。Movistarはスペイン最大のキャリアであり、加入者はかなり多いらしい。
今回は、日本での事前情報も多く安価であるYoigoを選択した。
上述のPhoneHouseにて初期チャージ20ユーロ込みで、20ユーロで販売されている。
他の欧州諸国と同様、パスポート・宿泊地の提示を求められる。
SIMの購入時に、プランの選択を求められるので、La Del Ocho(8セントプラン)に申し込んだ。
事前に調べていった情報ではYoigoではデータ定額が1日1.2ユーロということであったので、それを信頼し開通作業をPhoneHouse店員に行ってもらった。
実際に使用してみた
スペインにおいて後発キャリアであるYoigoは、自社回線の行きとどかない範囲をMovistarのMVNOとして運用している。
そのため、利用開始時に端末側で「国内ローミング」をオンにしておいた。
そのおかげか、AVEなどの高速鉄道での移動中においてもなかなか通信は途切れなかった。都市部以外では主にMovistarへのローミングで動作しているようだった。郊外や山間部では2G(GPRS/EDGE)通信になっていた。
利用当初は特にストレスもなく快適な使用ができていたのだが、1日たったあたりからだろうか、突然インターネットの速度が出なくなった。
スピードテストアプリがまともに計測できない(1ケタkbps)まで落ち込んでしまったので、どうしたものかと悩んでバルセロナのYoigoショップへと駆け込んだ。
原因と対策
どうやら速度低下の要因は、データの使いすぎにあったようである。1.2ユーロ定額の範囲では利用可能な通信量に制限があったようである。
そこで、追加容量を購入することとした。幸いチャージはたっぷり余っていたので、その中から8ユーロを使い
「BONO 8 INTERNET」オプションを適用、500MBのHSDPA通信権利を購入した。
Yoigoショップの店員にきいたところ、「Mi Yoigo」https://miyoigo.yoigo.com/
に登録しプラン申請を行うようにと指示された。スペイン語での登録には自信がなかったので店員に代理で作業を行ってもらった。
このオプション適用後、見違えるように通信速度が回復したのは言うまでもない。
シンガポールでデータ定額のプリペイドSIMを使う その2
その1では、StarHubの詳細をお伝えしたが、それ以外にもSingtelのものを試したのでそちらについて記していく。
SIMの入手
シンガポール・チャンギ国際空港内のUHB両替所においてSingtelのプリペイドSIMは取り扱われている。
ちなみにこの両替所、空港の制限区域内にも制限区域外にも両方存在しているので、手頃なほうを選んで購入するのがよいと思う。
両替所でSIMを購入できるが、支払いは「シンガポールドルのみ」となるので、この両替所にていくらかをシンガポールドルに両替し、そのままSIMを購入するという流れが最も気楽であろう。
実際に使用してみた
購入したのはSingTelの、"Hi! 3G Prepaid SIM card"。
町中に出れば18ドル・20ドルのSIMを購入できるらしいが、空港内では28ドルのものが使用できる中で最安であった。
このSIMの使い勝手について。
- スマートフォンからのプラン申し込みに関しては、販売カウンター脇にビラが置いてあるのでまずそれを参考にするとよい。
開通手順
- SIM挿入後、*363にダイアル。
- 間もなく、[727050]から以下のようなSMSが届くので、「1」と入力して返信。
Pls reply with the options:
1. Prepaid Data Plans for Mobile
2. Prepaid Blackberry Plans
3. Prepaid Data Plans for Notebook/Tablet
どの端末でプランを利用するかを聞いてきます。
- 次に、[727011]より以下のSMSが届くので、「2」と入力し返信。
Pls reply with the options:
1. Check for existing Data bundle/expiry date for Mobile
2. Subscribe to Data bundle for Mobile
有効なデータプランがあるか、もしくはデータプランに登録するかを聞いてきます。
- 引き続き、[727012]より、以下のSMSが届くので、滞在期間に合わせて返信。私は4日間の滞在だったので、「2」で返信をした。
Pls reply with the options:
1. Value Surfer 10MB @ $1 valid for 7 days
2. Super Surfer 1GB @ $7 valid for 7 days
3. Unlimited Data Plan @ $6. Valid for 1 day
4. Unlimited Data Plan @ $15. Valid for 3 days
5. Unlimited Data Plan @ $25. Valid for 7 days
上から順に、7日間合計10MB@1ドル、7日間合計1GB@7ドル、1日無制限@6ドル、3日間無制限@15ドル、7日間無制限@25ドルの順である。
通常のスマートフォンでの使用であれば、1週間の滞在で1GBを超える通信をすることはまれであるので、あらかた「2」で問題ないであろう。
- 以上の作業を終えると、[727015]より以下のSMSが送られてくるので、「1」を返信。
You have selected to buy Super Surfer Pack of 1GB. $7 will be deducted from your Main Account balance. To confirm, reply 1.
プラン選択の最終確認です。
- 全てを完了すると、[STM Prepaid]より、以下のSMSがきてデータプランが有効になったことが確認される。
You have successfully purchased Super Surfer Pack of 1GB. New Data Balance: $5663.00 Expiry: 11-Sep-2012
開通日は9/4であったので、そこから+7日間有効になるようだ。
APN設定はSIM同封の説明書に記載があり、以下のように設定すればokである。
APN hicard 認証タイプ PAP
説明書には、MMS用の設定やiPhone/Blackberry用の設定なども記載がある。
少なくともAndroid機で使用する場合は、以上の二さえ整えれば通信は可能になるはずである。
私が使用していたHTC Sensation/CyanogenMod9の環境では、このAPNはプリインストールされていた。
StarHub同様、SingTelもMRT内で通信でき、HSDPAで接続されていた。
シンリン・スクエア近辺でスピードテストを行ったところ、
下り 300kbps 上り 800kbps ping 130ms
程度での通信が可能であった。
シンガポール・チャンギ国際空港でアーリーチェックインをしてみる
アーリーチェックインとは
航空機に搭乗する際に、カウンターにてチェックインをして荷物を預けるのが一般的です。
おおむね、搭乗の2時間前からカウンターで受付が開始されることが多く、それ以前にチェックインをすることや荷物を預けることはできません。
しかし、シンガポール・チャンギ国際空港では、利用者の利便性を確保することと、空港の制限区域エリア*1で買物をしてもらうため?に、チェックインと荷物預け入れを2時間よりはやくできるサービスを行っています。
対象の航空会社とアーリーチェックイン方法
http://www.changiairport.com/passenger-guide/departure/check-in/early-check-in
ここに掲載されている航空会社はアーリーチェックインが可能です。各航空会社ごとの受付カウンターの場所についても記載があります。
アーリーチェックインのできるカウンターは、各航空会社ひとつと思われます。また通常のチェックイン業務を行う時間帯はアーリーチェックインができないので注意が必要です。
なお、今回アーリーチェックインを利用した中国東方航空(MU)では24時間前からの受付です。
注意
- アーリーチェックイン時には、搭乗ゲートと搭乗時刻が確定せず搭乗券に記載されない場合がありますので、確認を忘れずに。
*1:出国手続後
マレーシアでデータ定額のプリペイドSIMを使う その1
5カ国目はマレーシアである。
マレーシアも手軽にプリペイドSIMを購入できる。しかし、プラン等が複雑でわかりにくい印象を受けた。
SIMの入手方法
空港・市内のキャリアショップにて購入可能。
主なキャリアは
- Celcom
- Maxis
- Digi
というところでしょうか。
実際に使用してみた
3日間の滞在であり一番安そうなMaxisのSIMを購入。購入箇所はジョホールバルのCity Square内のMaxisショップ。
"Hot Link"というもので、5リンギットであった。別途10リンギットTop Upしたので、合計15リンギット。
- パスポートの提示が必要
- 購入時にTop Upしないと使えない。*1
- データ専用プラン以外にも通話可能なプランも選択可。
私の使っているGalaxy SII(SO-02C)にはAPNがなかったため、あらためて設定をすることに。
また使用するプランによって、APNが異なるようです。なかなか難しい。
プランはMobile InternetとWireless Broadbandの2タイプがあるようです。*2
- Mobile Internet
「*100#→9→1」を選び、プランを選択します。
Mobile InternetのAPN
APN unet PW wap
- Wireless Broadband
「*100→9→4」を選び、プランを選択します。
今回は(6)750MB/3D RM10を選択しました。Wireless BroadbandのAPN
APN bbnet でした。
Wireless Broadbandは接続状況は良好でしたが、(少し通信をしないでいると)ブラウザから認証*3をやりなおす必要があり、煩わしかったです。
改めてDigiについて書こうと思いますが、正直なところおすすめはDigiです。
シンガポールでデータ定額のプリペイドSIMを使う その1
4カ国目はシンガポールである。
シンガポールも手軽にプリペイドSIMを購入でき、旅行者にも便利であると感じた。
SIMの入手方法
空港の両替所、空港のPrepaid Mobile Cardsカウンター等、市内のコンビニやキャリアショップにて購入可能。
↑一番右
主なキャリアは
- SingTel
- StarHub
- M1
というところでしょうか。
Google マップ ナビを使ってみた
Google マップ ナビ、まだベータ版のようです。詳細は次ページ参照。
http://www.google.co.jp/mobile/navigation/
ということでGalaxySII(SC-02C)でGoogleマップナビを使ってみた。
ベータ版と言われているが、問題なし。ルートから外れても1分以内には新しいルートを探してくれます。
これは便利すぎる。画面見ることに集中し、事故に巻き込まれないように気を付けましょう。
将来的には歩行者向けとしてストリートビュー画像を使ってくれると現在地を把握しやすいかも。
あとは最短距離というだけではなくて、高低差を加味できるとよいのでは?