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貧乏卿日誌

2011-12-01

11月26日・土曜

10:15 |

除染作業は其れなりに進んでいるようだが、高圧の水を掛けて洗浄した程度では思った程放射線量は下がらず、住民に失望が広まりつつある。とことん表面を引っ剥がすか、削り取るぐらいの事をしなければならないのだが、剥がした土や建材を持って行く所がないから、作業は滞りがちだと云う。除染と云う言葉は、こうしてワードプロセッサにも普通に出て来て変換出来るが、そもそもこんな言葉は知らなかった。汚染を除去するから除染なのだろうが、8か月前の原子力事故以降、何となく希望をもたらす語として急に脚光を浴びたが、方法や効果を含めて試行錯誤が続く。

土曜不出社。天気は晴れだが、陽が落ちると深深と冷えて来る感じがする。風も無いのに、辺りが冷えたと感じるから10度以下に下がるようである。

11月25日・金曜

10:14 |

一日晴れ、昼は15度程度だから、昨日よりは冬型が強まった。午後出社。退社後少し立って飲む。何だか冷えてしまい、帰宅後すぐに入浴す。節約の為湯量は少ないので湯船も冷える。そう云えば、多くの仮設住宅の湯沸かし機には追い焚き機能がないそうである。

11月24日・木曜

10:13 |

未明に浜通りで震度4。都内もずるずると長く揺れ早起きさせられる。此の処亦地震が多くなってきた感じがする。一日晴れ。昼は暖かいが夜はそれなりに寒くなる。午後出社。行き掛けに碑文谷署の巡査に追い駆けられる。往路の自転車急行は何も疚しい事は無い。追っ駆けて来ているのは気配で分かるが、こういう場合決して振り向かない。結局数百メートル先の信号停車の際に追いつかれた。例によって自転車の防犯登録の確認だが、態態追い駆けて来る程の事でもなし。

退社後は前前夜の記憶を辿っての外套捜索となる。然し何処も馴染みの店だけに、忘れ物ありますかに、ありませんの遣り取りであっさり立ち去る訳にもいかず、各店で一献ずつ傾ける。本来そんなに飲む気がしない晩だったが、一昨日の事故処理と云った所で此れも止むを得ない出費である。何はともあれ無事外套も見つけられたし大酒も飲まずに済んだのは良かった。

福井にある新型の原子炉はずっと故障続きで、今更ながら国会で存廃が議論の的となる。配管に穴の開いた切りの原子炉に1兆円も注ぎ込んだそうである。その原子炉には菩薩の名前が充てられており、御坊さん方方も怪しからん物に、大事な菩薩の名前を付けたと御立腹しているという。而も其の菩薩は、智慧を司るのが仕事だと云うから何だか益益皮肉な感じである。確か同名の特急列車もあった筈だが、最新の時刻表には見当たらない。この件に関しては先見の明は鉄道会社にあると云える。

11月23日・水曜

10:13 |

日中は晴れ。夕方に雨が少し降る。祭日と云う事で不出社。昨夜は随分と大酒し燥いだが、幸いにして宿酔は無し。然し何がどう楽しかったのかは一切思い出せず。楽しかったという記憶のみ残る。其れに何だか足が地に着かない感じが夕方まで残り、日中静かに過ごす。夜のお酒は二合だけにした。

11月22日・火曜

10:12 |

今回の原子力事故を受け、避難想定区域は原子力発電所から半径10キロから20キロに拡大された。その想定で一昨日、九州西部で避難訓練が実施された。20キロと云うと、渋谷駅から数えると横浜の辺りまで入って仕舞う。住民はマスクやヘルメットを被らされ、バスや船に乗っけられてあっちだこっちだと動かされていた。拡大された地域では、預かり知らぬ所の訓練が急に課せられた事になり、折角の日曜が潰されて大変な迷惑であろう。たかが電気で国が滅ぼされては堪らない。

休前日になると方方からお誘いが掛かる。形だけ出社した後、早い時間から飲み始める。月波君など若い人と飲みに行った事もあり、つい調子に乗って韓国式一括勘定をしてしまい、一夜にして大枚を失う。更に今季初めて着て行った外套を何処かの店に置き忘れ、家人に叱られることになる。元来忘れ物などは滅多にしないが、酔った頭と此の程度の寒さではまだ外套を持ち物の一つとして認識出来なかったようである。

11月21日・月曜

10:11 |

被災した宮城岩手のJR路線のうち三区間はバス路線に転換するとの方針が示される。線路をそのままバス専用道路に舗装し直し、流された駅舎も一応建て直すとのことである。国鉄が経営困難に陥った際、地元に引き継がれなかった廃止線は悉くバスに転換された。当初バスに転換すれば、本数も増えて却って便利になると云われたものだが、いつの間にか駅舎も駅前商店も、当の転換バスも大半が無くなってしまった。JRは自前復旧を求められており、お金の面から元の通りの復旧は駄目だとしても、廃線に繋がる様な転換は避けなければならないと思う。

常磐線も復旧の見込みが立たない。上野仙台の間では長い間、山間を走る東北線よりも、海沿いの平坦なところを走る常磐線の方が速く、青森行きの特急列車などは常磐線経由だった。嘗ての大幹線も津波にやられた上に、第一原発避難区域に当たっているので、当面は分断されたままである。

福島では延期されていた地方選挙が行われた。あちこちに住民が避難しているので投票率は低かったという。全住民が避難中の自治体でも町長選挙が行われ、最大の争点は帰還か移住かであった。前者を訴えた現職が当選したが、後者を訴えた新人も結構な支持を集めたという。

昨日の内に事務仕事は皆片付けてしまったので、午後遅くに出社。中学の試験はほぼ終了と云ったところだが、これからは高校の試験があり相変わらず騒がしくなる。退社後はそのまま直帰した。職場の先月分の電気使用量は昨年比26%減であった、