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貧乏卿日誌

2012-02-05

1月31日・火曜

13:18 |

政府系の研究機関によると、50年後の日本の人口は三割減ると云う。人が減れば狭い日本が広くなって良い等と云うのは、経済の仕組みを知らない者の発想であろう。少子高齢化が進めば労働力人口も減るが、其れを上回るペースで仕事が減ってしまえば、失業却って増える。先ず内需型の産業が下から総崩れとなる。学習塾が厳しい。其れは貧乏学院を見れば明らかである。生徒の数は此の10年で4割減である。しかも残った6割もとんでもない生徒が増えた感じで、売り上げが減って手間仕事が増えたのでは敵わない。その次は学校が本格的に危ない。子どもの次は若者が減るのだから、飲食業も娯楽産業も職業野球自動車も家電も家作も住宅販売もどんどん危なくなるであろう。そう考えると我が貧乏学院は人口減少社会の最前線である。何方か此の憐れな万年下士官に前線勤務手当を出して貰えないだろうか。

毎日晴れ。日本海側は毎日大雪。昨夜は殆どお酒を飲まなかった。その為かどうかは分からないが目醒めた瞬間から非常に調子が良い。お酒を飲まない世人の多くは毎朝こんなに良い目醒めをしているのかと思うと少し羨ましい。火曜不出社。溜まっていた日誌を書き、本を読み、録画を観て過ごす。

1月30日・月曜

13:17 |

夜更けの街角を一人で歩いていると、身形の良い男が近づいて来て、お金が足りないから少し貸してくれと言う。幾等か持ち合わせがある筈なので財布を取り出し、中を観ようとすると、その男は人の財布に強引に手をねじ入れ、御札を一枚残らず持って行って仕舞った。何をするかと相手の顔をよく見ると、その男は現役の財務大臣であった。お金が無い余り滔滔夢の中にまで割り込んで来て無心をするようになった。人の夢に出て来る暇があったら、大臣閣下にはもっと仕事をして欲しいと思った。

一日晴れ。午後出社。胃痛に加え週末にお金を使い過ぎたので、今晩は一円も使わずに帰宅した。

1月29日・日曜

13:16 |

結局昨日は何軒か梯子をして帰宅は午前になった。才媛の一人を家まで送り届けた後、何処をどう回ったか知らないが、知らぬ間に家に着いていた。しかし着いた瞬間に気が抜けたのか自転車急行ごと転倒して仕舞い、両方の膝小僧が朝から痛い。

しかも痛い出費は重なる物で今日は金曜会の延び延びになった新年会の日であった。年中会っていても矢張り新年会は必要な様で、而も蒲田の温泉施設を貸し切っての宴会である。宿酔が治らぬまま出掛ける。2時から8時までの長大宴会となるも、胃痛は益益酷くなり途中何度か退席して休憩と仮眠を取った。その後蒲田から逆方向の電車に乗り川崎に出る。回復途上の胃を中華料理で更に痛めつけた後に漸くの御開きとなった。

1月28日・土曜

13:16 |

今日は更にバランスが悪くなったのか各地で次次と中地震が起こる。特に早朝山梨で震度5弱。震源富士五湖のちょっと下辺りと云う事で都内もかなり揺れた。例の山が心配になるも、一応その心配は無いとのことである。あと、西の方の青年将校と東の退役軍人が手に手を取ったそうである。どうやら新党を作り、政界を引っ掻き回すつもりであるらしい。掻き回す以外に然したる目的は無い様だから、精精国民は万歳突撃に巻き込まれない様にしたい物である。それにいい加減新党にも聞き飽いた頃であろう。

夕方から出掛ける。月波君に加えて貧乏学院で教えていた23、4の才媛を二人も呼び出し、一緒に飲み歩くことにした。立場上私が支払わなくてはならないが、困ったことに一般財源は既にすっからかんになってしまっている。やむを得ず、払い込む予定の年金保険料を取り崩して緊急融通させることにした。

貧乏学院は月給すら満足に払えないから当然厚生年金には入っていない。従って国民年金を自分で支払っている。基礎年金だけでは年を取って貧乏するといけないから国民年金基金にも入っている。収入が少なく直接税は殆ど払っていないので、せめて年金ぐらいは気前よく払おうと思う所もある。それに税金は何だか分からない事に使われてしまうが、年金にはそういう事は無い筈である。若い諸氏はどの道年金なぞ貰えないと揶揄する向きもあるようだが、年金を払うのは若い国民の義務であり、飲み代を削ってでもきちんと払って国を支えるべきである。この件に関してだけは、私は政府広報と同じことを云う積りである。

年金から折角借りて来たお金なので、精精大切に使おうと思った。前前日からあれやこれやと店の行程を思案す。先ず頼みもしない御皿がぐるぐる回転している御寿司屋に行き、然りげ無く絵柄が単純なものを取って食べさせた。しかし直ぐにアルコホルが脳内に充満し脳内計算機が故障す。その内節約するのも何だか馬鹿馬鹿しくなり、散散飲み食いす。大枚と中枚が召し上げられて行って仕舞った。

1月27日・金曜

13:15 |

当たり前のことだが、今日は1月27日である。此れを1/27と記してみるとよく分かるが、実にバランスが悪い。常常思う事だが、左側が一桁の最初の数字であるのに対して右側が二ケタもあると、何だか右側が重すぎてひっくり返ってしまうか、左側が押しつぶされてしまいそうである。尤も不幸にして日付が引っ繰り返ったとしても、大地の方が引っ繰り返る筈は無いからさして心配はしないが、左側の数字は月だから、本来は日付より格上であろう。3か4ぐらいあればいいがそれが1しかないと何とも頼り甲斐が無いというものである。こうなると睦月如月で始まる昔の月名か、英語の月名の方が却って安心出来る。それにどちらも中学生辺りが覚えるのに苦労しているから、いっそ表記も表現も変えてしまうとよい。幼少の頃から叩きこんでしまえばその手間も省けると云う物である。

環境省は2年で除染を完了させる計画を立てた。現行の避難地域を汚染度によって三区域に分ける形で再編し、最も汚染がひどい所を除き、基本的には帰宅させる方針とのことである。色色と問題点を指摘することは容易だが、今は何とか進めてもらうより手がない。

再び都心は氷点下となる。昼も寒く7度程度どまりとなる。午後出社。退社後はお金がないので割と早めに帰った。

1月26日・木曜

13:15 |

一日晴れ。其れでも6度程度までしか上がらず。午後出社。国会代表質問始まる。野党第一党の党首は与党の過去の政権公約を引っ張り出して、公約違反だと解散を迫ったが、議論の内容は薄し。

1月25日・水曜

13:14 |

都心でも氷点下を記録す。一日晴れ。午後出社。管理人の居ない集合住宅前は、雪掻きされず昼でも凍っている。視認し次第自転車急制動を掛け、超低速で進入させるも実に冷や冷や物である。どんなに高そうな物件であっても、所詮実態はこんなもので、通行人には迷惑な存在である。

与野党協議の末、国家公務員の給料引き下げが決まる。一旦増税を決めてしまえば、その支持を得るべく、自棄になった様に行政費の縮小を進めるかもしれないなと思う所もある。亦昨年の貿易収支は31年振りに赤字になった。主な原因は、震災と円高による輸出の鈍化と化石燃料の輸入の増加と云う事にされたが、後者は原子力発電再開への当て馬の様である。大体日本が貿易立国であるとか、加工貿易の国であるなぞとは、もう小学生向けの教科書にすら見られない記述である。

1月24日・火曜

13:14 |

今後4年以内マグニチュード7クラスの直下型地震が起こる確率は7割に達したと専門家が言う。これは大変な事になったと思ったが、何でも中小の地震がたくさん起きたから大きな地震が起こる確率が高くなったとのこと。いやしかし、中小の地震が沢山起きたのは大きな地震後遺症なのであって、新たな地震の前触れではないだろう。原因と結果を取り違えたかのような予測であって、専門家と云うのも出鱈目な事を云うと思った。

朝6時に起きて自宅裏の小坂の雪掻きをする。溶けた雪が既に凍っており難渋した。火曜不出社。今日から通常国会。少しは施政方針演説でも聴こうかと思った。首相の声を聞いた途端に腹痛を催す。増税の事は頭では分かっていても、体の方は拒絶反応を起こした様である。

1月23日・月曜

13:13 |

今日は春節ということで、都心の百貨店等も中国人観光客目当ての大売り出しを行うと云う。日本に来る観光客は原子力事故以降激減したが、年末あたりに漸く回復してきた。尤も欧州人は債務危機に加えて円高なので来ようと思っても来られないから、ここは訪日団の大枚に期待す。

午前中は霧雨が降る。午後出社。9時ごろから雨が雪になる。燗酒と濁り酒を腹に溜めて燃料補給をしている内にどんどん積もる。帰りの自転車急行は、雪にまみれ豪雪地帯の列車の様になってしまったが、15分遅れで何とか到着した。尚この一ヶ月の職場の電気使用量は約3割減であった。

1月22日・月曜

13:13 |

午前中まで小雨が残る。午後はほんの少しだけ晴れ間が出た。シロを撫ぜると毛が綺麗になっていて良かった。ひと月も雨が降らなかったので、シロの毛は、暇さえあれば舐めていても、良くて象牙色、下手すれば薄茶になっていただけに、漸く本来の純白に近付いた感じである。

少し出掛けた。昔からある和菓子屋が閉じていた。高齢で後継ぎもいないから店仕舞いしたのだろう。最近は高齢の夫婦だけでやっているような商店、飲食店を成るべく選んで行くようにはしている。何れも上客とまではいかないが、そういう店がなくなると寂しい。二年後に消費増税がなされると、高齢の店主たちは、それをよい潮時と思い、挙って店を閉じるであろう。街の様相も随分と悪くなるに違いない。今日は、泥葱も蜜柑も午の巻き寿司も晩の刺身も自転車の修理も全て個人の商店に頼んだ。

1月21日・土曜

13:11 |

一日曇り時時雨または霙降る。大寒。一日蟄居す。暦通り寒さ此処に極まる。亦昨日の夕方東電管内で5000万キロワット弱を使用。昨夏の最高値を更新したそうである。それでも供給余力は適正規模を残した。最近は夏に匹敵するほど冬も電気を使うと云う。そもそも何時からそんな電気暖房を使うようになったのか。瓦斯と灯油を燃やして直接温まればよいものを、そうしないで態態電気エネルギーに転換する。それを再び熱に転換する。転換の度に損失が生じている筈だから誠に勿体ない話しである。

三陸牡蠣は、通常の二倍の速度で成長し、今季の出荷に間に合う物も出て来たという。津波で土壌が掻きまわされた結果、海中の栄養分が増したお蔭とのことである。

1月20日・金曜

13:10 |

被災地では今頃になって建築資材や職人の手当が高騰しているという。被災から10ヶ月たって漸くの建設ラッシュが到来と云う訳であるから、復興の遅れを痛感す。

昨日の夕刊のほんの切れ端でもいいから1年前に送れぬものかと不意に思った。どこかの誰かがその切れ端を拾って読んで、間もなく大変な事が起こるとわあわあ騒いだら、どれ程の耳目を集めるだろうか。幾人かの命を救えるだろうか。流言飛語をまき散らす狂人扱いされるであろうか。其れとも下手に賢くなった日本人の事だから、何れそんな事があるかも知れないなと軽く聞き流されるであろうか。

増税しなければ財政破綻すると云う。また増税すれば景気が失速して恐慌が起こると云う人もいる。どちらも起こり得る事かも知れないと多くの人が聞き流す。私たちは結局の所何方付かずで立ち尽くすのみであるが、愈愈首相増税によって国を救おうと決断したようである。矢張り首相は未来の夕刊の切れ端か何かを御覧になったのであろうか。

朝から小雪。都内は初雪となるも積もる程ではなし。此処の所世情も穏やかならずで、雪見と洒落込む訳にもゆかず。本日も何件も人身事故があったそうである。午後には止み、自転車出社。同退社。三杯だけ飲んで帰った。