10章 配列というものを知る

今回は、「配列」というものを学びます。これは「はいれつ」と読みます。

今まで、変数を1つずつ、

my $x = 1;
my $y = 2;
my $z = 3;

といった感じで使ってきましたが、この変数をひとつの「まとまり」として扱った方が便利なときがあります。
たとえば、変数に、教室にいる人の名前をいれて人数分の変数を扱うよりも、まとめて扱ったほうが便利です。そんなことを可能にしてくれるのが「配列」なのです。


上の図のように、 $tanaka, $nakanishi, $kimura というように個別に変数を用意するのではなく、ひとつの配列でまとめて扱ってしまいます。


このような、「まとめて扱う仕組み」を持った変数(つまり配列)は、頭に@を付けます。「@」は「アットマーク」と呼ばれる記号です。なぜ、アットマークを付けるのかというと、「配列」は英語で「array」というのですが、この頭文字が「a」なので、aを丸でかこった、「アットマーク」が使われるのです。


今まで、変数は、「箱」のイメージでしたが、配列は、「タンス」のようなイメージです。箱には、ひとつしか入れれませんでしたが、ひとつしかモノを入れれない引き出しをたくさんもった「タンス」それが、配列です。 



ここで、変数というものの理解を一歩深めねばならないのですが、変数には、「箱」のイメージのものと、実は「タンス」のイメージのモノ、2つがあったのです(実は、もう一種類ありますが、それは後のお楽しみということで)。


今回は、「配列」というものがあるということを学習しました。

次回は、「配列」に値を代入する方法や、代入したものを使う方法を紹介します。

配列は、はじめて習うときは、むずかしいなと感じるかもしれませんが、プログラムの幅がぐぐっと広がりますし、
プログラムを書いていると必ずこの機能が欲しいときがでてきますので、頑張っていきましょう。