クイズ!入れ忘れました(仮)−第16問。

bis_co2005-03-04

さて、前回の正解は”「ドルンター&ドリューバー(Drunter und Druber)」”の「水路開発タイル」でした。ステキな観光都市にするために、無計画に都市開発でもしてみるかという、どこぞの国を思わせるようなゲーム。でも自分の所有する建物を壊されるとゲンナリするので、こっそり守ってみようかな、って感じのノリ。建物は好き勝手壊せるのに、都市のいたるところにあるトイレを壊すには投票が必要なので、そのあたりで上手く立ち回って、なんとか資産を死守せよ!みたいな。でもバレるとベコベコのボコボコにされるので、あくまでも秘密。こっそりこっそり世論を誘導して最後まで生き残る、腹黒い感じのゲームです。おそらく周知の事実とは思われますが、1991の年間大賞とってます、これ。終始心理戦、なんですが妙にワーワーと気軽く楽しめてアリ。街を壊す爽快感もあってナカナカのものです。


といったところで本日の出題。
決定的瞬間を捉えました。って、もう何がナニやら。
ヒント:こう見えてもイルカです。



たまにはこういうキワキワなゲーム(?)もいいですね。

コンポーネント命。

”「魔法の森(Zauber Wald)」” 

Gunter Baars作の鬼ごっこゲー。・・・・そう言ってしまうとちょっと端的ですかねえ?
小人はダイスを振って森の中をウロウロ。中心付近にある宝石マークで止まれば宝石をゲットできます。単に振れば移動せずに宝石ゲット、みたいな目もありますが、これは時にラッキー時に不運だったり。小人がひとしきり動いたら、今度は追いかける巨人の出番。巨人が動くと魔法の森は道を開きます。これ、魔法の力。ただ、中には上手く魔法がかかっていない木々もあって、そういう木は道を開かず、カラダの大きな巨人は引っかかるわけです。引っかからずに小人を捕まえることができたら、鬼が交代。捕まった小人は巨人に、巨人は小人に。小人の状態で宝石を規定数集めたら、勝ち。
序盤は動く森か、動かない森かの見分けはつかないので、引っかかりながら翻弄される感じ。ある程度引っかかると「道」が見えてくるので、記憶要素も出てきます。が、木々は全て同じ形なので、紛らわしいことこの上ないのです。うっかりすると、アレ?と引っ掛かります。むぎぎ。
森の木々が巨人に道を開けるギミックは秀逸。その構造はシンプルなので、知ってみれば「なーんだ」なのですが、それであのしなやかな動きが出ているのは、全くアイデアの勝利。引っかかるととても悔しいのですが、それだけに、上手くすり抜けて小人を捕まえることが出来た時の嬉しさはまた格別。
小人の時は逃げ回るだけでは勝てないので、果敢に宝石を採りに。そう、中心に向かう。当然巨人は待ち構えてます。だもんで、巨人が引っかかってくれることを祈りつつ、攻めないといけない。巨人プレイヤーの記憶の曖昧さだけを頼りに、中心へと突き進むドキドキはなかなかのもの。自信満々で近づいてくる巨人が目前で引っかかってくれたときは、プハーと息が抜けるほどに安堵します。なにせ他人の記憶の話ですから、何の根拠もないわけで。この「大丈夫、かな?」くらいの適当さ加減がこのゲームをオモシロくしているのでしょう。
逃げては追い、追っては逃げる、なんだか懐かしい鬼ごっこテイストが楽しいです。しかし、巨人役の時にあまりに小人を捕まえることができないと、得点が進まずかなりゲンナリした気分になります。わりに精密な記憶も要求されますから、そう考えると本当の意味でテキトーに遊べるってほどは軽くないですね。子供だと泣くかもしれません。
ただまあダイス運でなんとかなることも多いですから、あんまりギチギチしても仕方ないですかね。目を三角にすることなく、大人な余裕で気軽く遊びたいものです。とか言ってみたり。