8月27日なボドゲの話。

手始めに。
更新頻度をあげてやる!というどこか悲壮な覚悟で臨む、先日のゲーム会で遊んだボドゲの話。8月27日開催分。まずは列挙、日を経るごとに下へ下へと追加更新されていく感じで。
遊んだゲームは下記の通り。「いつになく攻めの姿勢ですなあ」とはS師の弁。ええ、たしかに当日は流されるかのようにボドゲを遊んでいた私であったことですよ。などと自己分析。中盤はマッタリオーラを漂わせつつ漫然とコトを運ぶに至りましたが、それでもかなりヘトヘトでした。まあ、それキッカケで終盤は別次元のくつろぎぶりに移行できたわけで、朝一からの流れが功を奏したと言えなくもなく。しかしあの宴が今回限りとは惜しいですなあ。いやあ、実に惜しい。

”「お誕生日パーティ(Jochen der Rochen)」”

ボードを指で押して、載っている魚を落とす。それだけゲー。ゲンナリするほど酷くもなく、とりたててオモシロでもなく。ただ、プレイヤーによってゲーム性というか「質」が激変するので注意。当日2回遊んでそれを痛感。少なくとも私はこのゲームを遊ぶなら「適性と思われるプレイヤーを集める」か、「既に集まっている」時にしか出したくありません。とか言ってみたり。そういう観点から言えば「難しい」ゲームですねえ。まあ、手を出さないのが無難。地雷(警戒)。

”「キャメロットを覆う影(Shadows over Camelot)」”

巷で噂の協力型ボドゲ。確かにオモシロでした。今回はフルメンバーで7人。裏切り者アリ。が、個人的には裏切り者はいらないですね。もっと場の一体感を大切にして遊びたい感じ。参加者が多くなると入れるべきなのかもですが、どうも興が削がれるというかなんというか。疑心暗鬼的なシチュエーションはゲンナリするので嫌いです。
協力型といえば有名なのは「指輪物語」とかですが、あれよりも「君はあっちで私はこっち、うわーそっちがピンチなのかよう」みたいなノリ。四方を燃え盛る炎に囲まれて必死にバタバタと消火活動するような。各自分業制な作りがとてもオモシロ。
アーサー王がどうとか良くわからなくても、担当キャラクターの名前で呼び合ってみたりするだけで楽しい。ルール量はちと多いですが運用はとてもシンプルなので迷うこともなし。ゲームの勝ち負けよりも皆で楽しむという姿勢が今の私にジャストフィット。今回はものすごくダラダラと遊んだので3時間近い長丁場となりましたが、切り詰めればもっと手早い予感です。でも、このマッタリとした楽しみ方も個人的にはアリなんですけどね。イカス。

”「朝まで総選挙」”

これ、やっぱりオモシロ。この短時間収束で、これだけの充足感は偉大。的確な要素抽出によりザックリと遊べるように仕上がっちゃっててもうたまらなくイカス。名作たる先達よりの模倣も少なからずありますが、その組み合わさり方のバランス感覚がスバラシイのですよ。
まあ、突き詰めて考えていくと、非常にライトなだけあって犠牲になったであろう部分とか思い当たるフシもあるんですが、それはどこを重視するかという話なので気にするほうが野暮ってもんでしょうねえ。「それっぽいオモシロ」が良いわけですからして。
惜しむらくはボードとカードの質。DX版の発売を切望。

”「テケリ・リ」”

クトゥルフを題材にしたファンゲー。避け系のトリックテイク。「キャンセル」システムがキモでトリック中の変化がオモシロく、一喜一憂あって味わい深いです。システム全般、テーマを上手く再現したという趣で私好み。カード構成にも一工夫ありますしね。とはいえ、位置づけとしてはまあパーティゲー。ワーワーとマイナスを押し付けてやる!ってな勢いで。遊ぶほどに楽しい感じになってきます。
あと、勝ち負けを決めるような遊び方には向かないですね。むしろ「だいぶ狂ったよ、うへへ」とか言いながら、その状況とトリック中のやりとりを楽しむような。良くも悪くもキャンセルありきなので仕方ないところ。特に人数少ないとき(例えば4人時)の、救いようのないほどのリードのキツさったらもう。
ということで、上手く機能するかわかりませんが、さきほど思いついたバリアントを。「トリックを取ったプレイヤーの左隣が次のリードになる」。それだけ。名づけて「恐怖は伝染する!」ルールとでも。そんな感じ。


追記! このとき提案したバリアントは正式採用となりました。いやはや何でも言ってみるもんですなあ。

”「スルっとKANSAI NORINORI」”

また出てきました。稼働率高し。しかし今回はなんてこったとばかりにグダグダ。結局、上がれる兆しが見えなかったので他の参加者を気遣って、私自ら強制終了の運び。英断。和歌山バス系と南海ウィングバス系が立て続くとやはり厳しいです。鬼門。
すぐ終わったり全然終わらなかったりと、プレイ時間が全く読めないのがあいかわらずアレなので、ゆとりなく取り出すべきではなさげ。余談ですがこのゲーム、「協力型カドゲ」として捉えればまた違ったオモシロがあるのかも。「スルっと」を倒せ、みたいなノリでトスを上げあうような。また遊びます。

”「カラフルバード(Bunte Vogel)」”

同じ鳥を集めるゲー。ダイスによって決まるいくつかのドラフト方法で、他の人とカードのやりとり。「うわ、また交換イベントかよ、ウザー」といった具合に、得点として確定しきれない「ままならなさ」を楽しむようなカドゲ。まあオモシロ。
ラウンドまたぎなカード確定が個々の思惑となって反映、どうしたもんかなあとか相手の狙いを読みながらどうにかしていく感じ。とはいえ、まあ作為と運が半々といったところで、とかくダイスに翻弄されがち。手応えはとても軽く、チョチョイと遊べます。ただ、進行がとても地味なので人によっては若干アレかもしれませんねえ。

”「クーゲルブリッツ(Kugel-Blitz)」”

ガッツンガッツンいわせながら、場にむじゃらと転がっているボールを透明な筒で奪いあう「ターボアクションゲーム(って箱に書いてた)」。スゲー。
色とか数字とか、カードで示された規則に沿ってボールを捕獲、いち早く達成してカード集める系。騒がしくガツガツやることに意義があるので、ルール運用はアバウトに。厳格にやる必要ないです。とにもかくにも「道具の魅力」に尽きるゲーム。道具を使って狙った獲物を狩る、人間としての原点回帰なオモシロがあります。イカス。とはいえ、はしゃぎ過ぎてボールを紛失しないように注意。
あんまり関係ないですが、昨日、透明の筒を勢い余って割ってしまい、酷くゲンナリするという夢を見ましたよ。むぎぎ。

”「ファーファリア(Farfalia)」”

事実上5人専用なトリックテイク。毎ラウンド変わる即席コンビで目標を達成して得点を繰り返す流れ。2vs2vs1の構図がオモシロ。カード構成とそのヤリ口がわりに特徴的でイケてます。どうやって目的のカードを引っ張ってくるか、みたいな感じのノリ。運用は全く異なりますが、蝶スートの分布などはアランムーンの「UFOs」を思い出させる感じで非常に私好み。全体的に通っぽい雰囲気漂う渋ゲーながら、敷居はそんなに高くないのでわりに取り出しやすいと思います。同時期に出たダビンチのシリーズものの中では一番遊べますね。地味ですが。

”「キングミー(Viva il Re!)」”

何度やってもダメです、これ。ブラフを絡めた投票モノとしてはスッキリとまとまっていて云々という巷の見解ですが、そのスッキリさが個人的には酷く裏目で淡白過ぎてアレ。ボード上にウジャウジャいるキャラクターもなんだか多すぎて判別性が悪いし、にもかかわらず各自6キャラを管理&支持するなんてのは何かの悪い冗談かと言いたくなります。あげく、ラウンド終わりごとの得点計算がとてもチマチマしてましてね。大量の生き残りキャラを確認してプレイヤーごとに得点入れて、ともうイライラ。使いにくい得点トラックも腹立たしい。しかもそれが都合3回も(!)。下手するとゲームしてる時間よりも得点計算しているほうが長いんじゃないですかね。もうゲンナリ
多人数ゲーなのに、多人数で遊ぶほどにゲームは膠着するし処理はウザったいしでロクなことはありません。とにかく触るな危険! 仏の恩情で以ってしても、地雷(大)。臨界点突破。