それは5までの話

最近のFFのコレジャナイ感は異常


 6以降なんか違うとか、7以降は好きじゃないっていう人がいるけど、確か原点回帰が売りだった9ってそんなに売れなかったんじゃなかったっけ。*1個人的には9が好きだから残念なのだが……。
 なお、正統派ファンタジーならDQやれば……という書き込みがあるが、実はDQ9とDQ10には黄金色の汽車が登場するので、多少スチームパンク風味だ。もっとも、世界観全体を見れば古風なファンタジー色を維持しているとは思う。そういう面から見ると、FF11はクラシックでスタンダードなファンタジーRPGだった。魔道アーマーなどが登場する14は6などのような新しいFFに近い世界観だろう。

 そもそも、私や恐らく「FFは5までが好き」と言っているような人が想像する「ファンタジー」の共通認識そのものを、今の若い世代の人がどれだけ共有しているか、個人的には疑問に思っている。
 RPG好きのある後輩と話をした時、銃が出てきても、主人公がジッパー付きの服を着ていても、謎の動力装置が登場しても(ちょうどファルコムの「空の軌跡」のような世界観)古典的なファンタジーだと認識していて思わずぶっ飛んだことがある。テイルズシリーズなんて1作目から今まで「古風なファンタジー」だったことなど一度もないというのが私の感覚なのだが、どうもそれは誰もが普遍的に持つ感覚とは言えないようなのだ。

 だからこそ、井上ジュンイチ氏が最初のアルシャードを作った時、スタンダードを謳いつつも、いわゆる旧版ソードワールドが目指したような「海外の古典ファンタジーの最大公約数」的な世界設定にはしなかったのだろう。ソードワールド2.0もまた、似たような思想に基づき、明らかに旧版とは異なる世界設定を採用している(マギテックなどの明らかな科学文明の産物が登場する)。
 そう考えると、FF6の世界も7の世界も8の世界も12の世界も13の世界も、もはや全部ファンタジーなのだ(10は科学文明が特殊な位置づけにある作品なので敢えて除く)。



 とはいえ、FF12はちょっとスターウォーズ過ぎる気がするし、FF15のあのパトカーはいくらなんでもやめてくれ、と思わないではないが……あれじゃ新宿都庁前の日本のパトカーだ(笑)。


 

*1:ちなみにウィキペディアによれば、世界販売本数で8と10が約800万本、9が約500万本。