ビジネス本マニアックス

内藤による働く人のためのビジネス本紹介サイト⇒自身の30歳の就職活動についても書いたり。10年くらい更新止まっています。⇒「はてなダイアリー」から「はてなブログ」へ移転しました

 証券取引に革命を引き起こした松井証券の社長によるビジネスの解説は、多少、唯我独尊の香りはするものの、内藤にはとても面白かった。


 証券自由化に伴い、発想をまったく変えて、商売の仕組みを変えていくところはエキサイティングである。


 「顧客がコストを選ぶ」という解説や、「虚業とは……顧客が必要と認めないコストで成り立っている業」という定義など、内藤にとっては新鮮で「あっそうか」と思わされて、読んで得したと思った本である。「顧客囲い込みの愚」も言われてみるとなるほどもっともで、内藤としては仕事にとても役に立った。


 ただまあ内藤としてはこの本の後半にある日本郵船時代の記述とIPOはちょっと退屈であったが、前半の驚きだけでも十二分に元が取れる、著者の確信を感じて共感できる本であった。


 今までの「営業」という枠組みを否定し証券営業に取り組んだ本なので、明日の営業を考える営業職のかたに強くおすすめします。