(でもきっと逆なんだ、味をしめてしまったのだよ)


高校生の頃から「異国の詐欺師かカリスマペテン師と付き合いたい」と言うようになった。正直そんなものと付き合ったらえらい目にあうだろうし、まあ結婚詐欺がいいところであろう、だけれどやっぱりそういう男に未だに憧れてしまう。何かしらの象徴なのだろう、もしくはただの口ぐせか。
このブログって誰か見てるのだろうか、誰も見ていないと思って書いているのだけれど、案外知り合いが見ていたりして。忘れ去られたこの場所を新しく見つけるひとがいないとも限らない。


どうしようもなく胸がギュッとする日々なのだ。恋わずらいだとかそういう問題じゃなくて、とにかく胸がギュッとする。苦しいわけじゃないし哀しいわけじゃない。どうしようもない気分になってしまって、例えば憂鬱ならその旨を、理不尽なことがあるならその旨を書けるのだけれどそういうわけじゃない。きっと誰かと親密になりたいのだと思う。どうでもいいお喋りがしたいのだ。寒いだの眠たくないだの最近ライヴに行っただの、そういうどうでもいいこと。
でも別に孤独だというわけじゃないし、淋しいとも違う。こんな心地には慣れていなくて、だからどうしたらいいかわからないのだ。ねえねえ、って他愛なく問いかけたいという、それだけの欲求に違いないのはわかっている。


:::


(未だにミッシェル・ガン・エレファントと正しく綴る自信がない)
thee michelle gun elephantBLANKEY JET CITYばかりを聴く時期に入った。「バニラ/ROSSO」を聴き始めて、なし崩し的に。SHERBETSと「shampoo/JUDE」も無性に聴きたくなる季節なんだ。そして行き着く先は。
イカ天に出ているBJCの動画を見ながら、ああ若いなあと。他にもyoutubeでいくつか見ていたのだけれど、とにかく格好いいなあと思っていたら哀しくなってきて、それはひたすらの恰好良さに打たれたのと、直接に体感できなかったという悔しさゆえ。涙が出てきてしまったので慌てて横に表示されていたtmgeに変えた。
これだった。



いちばん最後の「世界の終わり」。このときの全員の表情がとても好きなんだ。特にほとんど無表情で悟ったような顔をしているアベと、かき乱して歌うチバのコントラストが好き。全員迫真の様子だといえばいいのか、これにもまた撃たれてしまって目が濡れるという。ぐったりしてしまった。
解散といえば、NUMBER GIRL解散、サッポロのOMOIDE IN MY HEADはいまでもよく聴く。「アヒトイナザワ!」の声のあとに叩きだすアヒト、そのあとにアヒトの名を切実に叫ぶ女性の声が入るでしょう、あれがどうしようもなくて、引き止めたいけれどそうもいかないっていうファンの気持ちが全部詰まっているように感じられて聴くたびに苦しくなるし、好きだ。外で聴いててもたまに落涙しそうになる。


そういえば、YOMOYAが解散してもうすぐ1年だね。彼らの最後はとても穏やかでよかった。今月のexPoPにはステキスが出るそうだし、見に行くつもりだよ。




そういう話を、誰かとしたいんだ。きっと。あるいは誰かと一緒ならもっと穏やかな気持ちで聴いていられるのかもしれない。
なんて、馬鹿だ。誰かって誰だ、痴れ者め。こんな欲求のために他者を求めるなんてちゃんちゃらおかしいことだと思うね。