Freedom Riders / 日本未公開 (2010) 860本目
これは待っていた作品。さすがに面白かった。というか、期待以上でしたね。スタンリー・ネルソンというマッカーサー・フェローズ・プログラムを獲得している秀才が作った作品。このマッカーサー・フェローズ・プログラムって、貰えると本当に凄いんですよ。毎年20人位が選ばれて、作家や医者から研究者から色々な分野で活躍するであろう人々に与えられているプログラム。スタンリー・ネルソンは長編ドラマを作らず、ドキュメンタリーだけで勝負する映画監督。その一途な所が認められたんでしょうかね。でもさすがなのです。ドキュメンタリー監督と言うと、日本人ならまずマイケル・ムーア監督(じゃねーよ!)を頭に浮かべると思います。マイケル・ムーアは自分の信条をドキュメンタリーにストレートに反映させる監督。でもこのスタンリー・ネルソンは違う。この作品もとってもバランスが良い。フリーダム・ライダーズが絶対的な善だったのは、歴史が証明している。けれど、その逆に居た人たちへのインタビューもしているし、フリーダム・ライダーズの始まりの部分とか面白かったですね。キング牧師とフリーダム・ライダーズの関係も面白かった。全てが率直。だからこそ、この運動がどれだけ大変だったかも見えてくる。そして珍しい映像もありましたね。フリーダム・ライダーズのトレーニング風景とかも見れます。グレイハウンドのやたらと明るいCMとかの映像も対照的で面白かった。
実はオプラ・ウィンフリーの番組「オプラ」が終了する前に、フリーダムライダーズの50周年という事でスペシャル番組を放映している。178人の生存者が番組に参加していて、オプラも紹介の時に声を詰まらせている。ビデオはここ。これには私も思わず涙。彼等の嬉しそうな顔が良い。あの時の苦悩が報われているよう。この人たちが歴史を動かした。フリーダム・ライダーズと言えば、アラバマ州のアニストンでバスが炎上した写真がよく使われる。しかし惨事はそれだけではなく、サウスカロライナではジョン・ルイスが暴徒達に襲われて怪我をしているし、アラバマ州のモントゴメリーのラルフ・アバーナシーの教会にフリーダムライダーズが集まった時に、やはり暴徒達が教会を囲んで非常に緊迫した状況にもなり、ようやくロバート・ケネディが動いたという事実もある。結局はバスでニューオリンズには行けなかった。途中のミシシッピ州にて、全員逮捕。ウィリアム・フォークナーの小説にも登場する悪評高い刑務所であるパーチマン刑務所に入れられてしまう。そこではマットレスや歯ブラシも取り上げられたりする。しかし彼等は「Buses are A-Coming!(バスは次々にやってくるぞ)」と歌い、励ましあう。この歌も当時にフリーダムライダーズが歌って披露している。パーチマンを一杯にしてしまおう!としていた。結局430人がフリーダム・ライダーズとして参加し、300人がパーチマン刑務所に入った。その年の9月には州際通商委員会がジム・クロウ法の看板を撤去する事になった。
私、歴史上の人物で一番尊敬しているのはマーティン・ルーサー・キング・ジュニア牧師。順番をつけるのは間違っているが、その次に尊敬しているのがジョン・ルイス。公民権運動の歩兵。フリーダム・ライダーズにも最初から参加し、セルマからモントゴメリーの行進にも参加しているし、もちろんワシントン行進にも参加。そのジョン・ルイスがオプラに出演した時に語っている。もし自分のやっている事が正しいと思うなら、若者よ立ち上がれと。
PBSのオフィシャルサイト。フリーダムライダーズ全員の名前も掲載されている。
オプラのスペシャルのサイト。そのオプラのバックステージでのこの映画の監督スタンリー・ネルソンのインタビュー。
(5点満点:DVDにて鑑賞)
Spirit Lost / 日本未公開 (1997)
Cast >> Leon (John), Regina Taylor (Willy), James Avery (Dr. Glidde), Cynda Williams (Arabella) ...
Director >> Neema Barnette
Writer >> Nancy Thayer (book), Joyce Renee Lewis
Producer >> Tim Reid
Genre >> Drama
総合ポイント >> 4/5点満点
Contents >> 4 Performance >> 4 Direct >> 4 Music >> 4
Sexy Lost Sprit
画家のジョン(レオン)と妻のウィリー(レジーナ・テイラー)はジョンが制作に集中できるようにと、都会から離れた小さな島に引っ越す事にした。そこで2人は、200年も前からある海に面した一軒家を購入した。2人で仲良く家の修復をしたりと新生活を楽しみ、ウィリーは妊娠している事も分かり、順風満帆だった。しかしジョンはアトリエでもある屋根裏部屋にこもるようになった。この家にはアナベラ(シンダ・ウィリアムス)という幽霊が出現するようになり、ジョンを誘惑し...
かなりセクシーな作品。ホラーと言うよりも、セクシー。同じように性に取り付かれた魔物映画では、70年代に「Abby / アビィ (1974)」という作品があるが、それよりもセクシー。理由は3つ。1つはシンダ・ウィリアムスの脱ぎっぷりがいい事。2つ目はレオン。レオンは存在自体がセクシーなのだ。別に脱いだりする必要もない。ルックスだけでなく仕草も一つ一つがセクシー。この映画はレオンがもっとも色気のある時期に撮ったことが大きい。
3つ目はノースカロライナの東海岸の独特の寂しげな雰囲気。あの土地の情景が、内容を手助けしている。ガラを意識した部分もあるように思えた。ただ撮影で光の使い方がイマイチだったので、観客が見難い部分がたまにあるのが気になった。
レオンとノースカロライナの島の情景。実はシンダ・ウィリアムスのヌードよりもセクシーじゃないかと思えてしまう。私が見た映画の中で、「セクシー」という言葉が一番しっくりとくる映画はこの映画だけだ。
(Unknown:ビデオにて鑑賞, 4/4/11:DVDにて鑑賞)
デンゼル・ワシントン
今年の4月に第一報が伝えられたデンゼル・ワシントンとロバート・ゼメキスのコンビによる作品について、続報。タイトルが「Flight」に決まり、ワシントンが演じる役名がウィップ・ウィッテカー(Whip Whitaker)と付けられた。内容は以前に伝えられていた通り。上映日は決まっていないが、オスカーシーズンとなる秋を予定しているとの事。このニュースでこのプロジェクトが少し前進している事が分かった。
ドゥエイン・ジョンソン(ザ・ロック)
「Fast Five / ワイルド・スピード MEGA MAX (2011)」の記録的なヒットに一役買ったドゥエイン・ジョンソン事、ザ・ロック様(あら、普通逆だね)。今度は「G.I. Joe: Rise of Cobra / G.I.ジョー (2009)」に出演する事になった。前作に出演していたマーロン・ウェイアンズは出演しないらしいが、チャニング・テイタムは戻る予定だという。既に韓国人俳優イ・ビョンホンは出演の契約を交わしている。ザ・ロック様が演じるのはG.I.ジョーのキャラクターのロードブロック(Roadblock)というミシシッピのブロクシー出身の陸軍所属の一等軍曹。
Dwayne Johnson in Talks for Paramount's 'G.I. Joe' Sequel | Hollywood Reporter
キーネン・アイヴォリー・ウェイアンズ
あのウェイアンズ家族のお兄ちゃんキーネン・アイヴォリー・ウェイアンズが、アメリカン・ブラック映画祭にて、アイコンアワードを受賞する事になった。これまで25年に渡るエンターテイメント界での業績が認められた。ウェイアンズは「In Living Color」がエミー賞を受賞したり、「Scary Movie / 最終絶叫計画 (2000)」では黒人監督として興行成績1位となる157ミリオンを稼いでいる。主催者のジェフ・フライデーは「キーネン・アイヴォリー・ウェイアンズは、真の意味での先駆者である」と語っている。今年で15年目を迎えるこのアメリカン・ブラック映画祭は、7月6日から9日までマイアミで開催される。ウェイアンズは9日に受賞する。過去にはモーガン・フリーマンやスパイク・リー、ロバート・タウンゼントが受賞している。
Keenen Ivory Wayans to Receive American Black Film Fest's Icon Award - The Hollywood Reporter
It's about time!!! Congrats.