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↑私の本家サイトです↑
ブラックムービーが満載...な筈

観た映画全てではありませんが、ブラックムービーを中心に、なるべく最新作品、
そしてどうしても書きたい作品を中心に書いております。
99%自腹でお金払って観ておりますので、とても自由に書いております。
映画の邦題は私が観た・書いた当時のものです。
その後に日本公開となったりDVDが発売されて邦題がついている作品もあります。
「こちら」でリンクしてある私のサイトで最新情報を確かめてください。

最近はニュースや予告編等はツイッターが早めかも?訳す時と訳さないでRTだけの時もありますが...
なので若干古めの記事もあったりかもですが、ご了承くださいませ。

*映画秘宝 6月号にて『私はあなたのニグロではない』と『ロクサーヌ、ロクサーヌ』について寄稿させて頂きました。(4/24/18)
*映画秘宝 5月号にて『Brawl in Cell Block 99』、『Accident Man』、『ストロング・アイランド 』&『イカロス』、『クイーン・オブ・カトウェ』についてさせて頂きました。(3/20/18)
*映画秘宝 4月号にてTVシリーズ『ブラックライトニング』と『マーシャル 法廷を変えた男』について寄稿させて頂きました。(2/21/18)
*映画秘宝 3月号にて秘宝ベスト&トホホ10&ドラマ・オブ・ザ・イヤー2017に参加させて頂きましたに参加させて頂きました。(1/20/18)
*映画秘宝 2月号にて『デトロイト』&『オール・アイズ・オン・ミー』について寄稿させて頂きました。(12/21/17)
*サイゾー12月号の映画特集にてアーロン・ウルフォーク監督にインタビューさせて頂きました。(11/17/17)
*映画秘宝EX 闘うヒロイン大図鑑にてパム・グリア&闘う黒人女優年代記を寄稿させて頂きました。(9/21/17)

過去記事

直接質問のある方はこちらこちらへ!分かる範囲で答えますので、お気軽に!

Jul 19, 13 Jasper, Texas / 日本未公開 (2003) (TV)

Jasper, Texas / 日本未公開 (2003) (T

Jasper, Texas / 日本未公開 (2003) (TV) 1137本目

正直、まだ怒ってる。一生、消化できそうにもない。テレビでこの件について話し合いがされればされる程に、怒りで感覚麻痺してしまう。無である。この世に正義なんて存在しないという、喪失感。

そんな時に思い出したのがこの映画。この映画は、タイトルテキサス州ジャスパーという田舎の小さな町で起きた事件。殺されたのが、ジェームスバードジュニア。当時49歳の黒人ジェームスは夜にヒッチハイクをした。その時にトラックの荷台に乗せてくれたのが、ショーン・ベリーという白人。そしてそのトラックにはベリーの友人のジョン・ウィリアムキングとローレンス・ラッセルブリューワーという別の白人2人も乗っていた。夜の暗い田舎道路を、車のヘッドライトだけでひたすら走る。ベリーは突然トラックをわき道に止める。ビールが飲みたいといい、他の2人やジェームスにもビールを分けた。ジェームスありがとうと言うと、いきなり後ろからビール瓶で頭を殴られた。それからは、3人で殴ったり蹴ったり踏んづけたりと暴行が繰り返される。バットでも殴られた。気を失ったジェームスが気づいた時には、チェーンで繋がれたトラックで引きづられていて、その強烈な痛みで意識を取り戻したのだった。時既に遅し。次の朝、保安官現場に駆けつけた時には、ジェームスの頭は無く、そして片方の腕も無かった。現場に駆けつけた保安官ビリーを演じたのが、ジョン・ヴォイド。道路についていた跡と、ジェームスの足首の跡からビリーはすぐにジェームスが引きづられて殺された事を理解するのだった。ビリーは、ホーン市長ルイス・ゴセット・ジュニア)に連絡し、ホーンも現場に到着。これからこの小さな町ジャスパーが直面していく人種問題に、2人は挑むのであった。

この映画加害者のジョン・キングとローレンス・ブリューワーは、前科持ちで2人は牢獄にて出会い友人となった。確か年は10歳近くも違う。ジョン・キングはその牢獄黒人からレイプ被害に遭い、白人至上主義のグループに助けを求めて入会。ブリューワーもキングと共に入会。ベリーが入会していたという情報は見つからなかった。そしてベリーが白状した事で他の2人が逮捕。ベリーは事件の殆どキングブリューワーによって行われたと話した。

事件が明らかになると、この小さな町は真っ二つに割れてしまう。そしてこのニュースが全米で知れ渡るようになると、ブラックパンサー党がジャスパーにやってきて、銃を持って行進すると言い張る。危険なので止めさせようとするも、止める手段もなく、パンサーは町を練り歩く。それを知ったクー・クラックス・クラン(KKK)が、ならば俺たちは裁判の日に行進する!と言い出した。これまたそれを知ったブラックパンサー党が、ならば俺たちも同じ日にまた行進する!と言いつける。ジャスパーの町はそれじゃなくても大変なのに、益々面倒な問題がやってくる。

そんなジャスパーの町を沈静化したのは、教会牧師達だった。ホーン市長に協力し、自らを「市長機動部隊(Task Force)」と呼んだ。その市長機動部隊は、黒人牧師だけでなく白人牧師も加わっている。彼等の力添えもあって、ジャスパーの町ではパンサー党とKKKがちょっとしたイザコザを起こしたが、市民達が暴動を起こす事は無かった。

そして裁判が始まる。彼等が獄中で書いた手紙やタトゥの物的証拠があり、ヘイトクライムだという事は明らかとなった。そして、検察側はホラー映画でもさすがに描けないような、恐ろしいジェームス死体写真を提示(映画にもその恐ろしいシーンがある)。陪審員達(映画の中では黒人アジア人が一人ずつ混じっていた)は、白人至上主義グループに入っていたブリューワーとキングに、死刑判決を下した。そして差別主義者という証拠に欠けたベリーには終身刑

昔は(今でも?)、差別主義者という証拠があっても、死刑になんてならなかった。ようやくテキサスにて、正義が勝ったのである。この映画で、検事白人)がベリー役が白状した時に言った言葉が忘れられない。「あなたが仕出かした事が原因で、苦痛で目が覚める日が必ずやってくるぞ」。無罪といわれた時に笑顔を見せたジョージジマーマンにそのまま捧げたい言葉である

ちなみに感想にも書いたが、この映画監督名前は奇しくも被害者となったジェームスバードと同じ「バード姓」のジェフバードジェフバードはお父さんの名前が「ジェームスバード」で、何だか奇遇だな?とは思っていた。この映画を引き受けた時には知らなかったそうだが、スミソニアン博物館に勤務している従兄弟家系を調べたら、なんと被害者バード家と監督バード家は繋がっていたのが分かったそう。凄い偶然。奇跡

そしてこの映画最後は、「ジョン・キングとローレンス・ブリューワーの死刑が実行されれば、テキサス州白人黒人を殺して死刑になるのは、1854年以来となる。しかしその時はお気に入り黒人奴隷を殺された白人が、権利問題で訴えて死刑なっており、殺した罪ではなかったのだ」と終わっている。この映画テレビで放送されてから8年後、前科もあるのでブリューワーの死刑2011年に実行されている。キングに関しては、まだ審議中。

この手の映画やトレイヴォン・マーティンの無残な死を考えると、いつもこの映画The Trials of Darryl Hunt / 日本未公開 (2007)」のラリー・リトルという地元市会議員の言葉が蘇る「差別真実より強い」。残念ながら絶対にそうなのだ。でもある人々は違うと言い張る。黒人であった事は関係ないと。興味深いツイートを見かけた。「なんでNRA(全米ライフル協会)はトレイヴォン・マーティンは銃を持っていれば、この悲劇は回避できたとか、黒人青年達よ銃を持て!とは言わないんだ?」。どうして?どうして、フォックスのヘラルド・リヴェラは「黒人ヒスパニック青年はフード帽を止めるべき」と事件後に言って、白人青年アジア人はなんで良いの?ジョージジマーマンが警察電話かけた時に言っていた「あいつ等」って、誰の事?この映画キングブリューワーみたいに正々堂々と認めないだけ。今あるのは、カラーブラインドなグレーな世界。でもこの映画の元となった事実とこの映画存在が、少しだけ私の沈んだ魂を熱くさせてくれた。

感想やあらすじはこちら

(4.75点/5点満点中:7/14/13:DVDにて鑑賞)