Evolution of a Criminal / 日本未公開 (2014) 1325本目
セカンド・チャンス。アメリカでは一度間違いを起こした人でも、セカンド・チャンスで人生を転換し成功させる人々がいる。マルコムXがその代表かもしれない。この映画の監督ダリアス・クラーク・モンローもその1人だ。
高校3年生の16歳の頃、ダリアス・クラーク・モンローは、地元ヒューストンの銀行で強盗をした。元々は学業も優秀な方で、先生からの信頼もあった生徒だった。その頃に、家が強盗にやられた。多くの物を失い、元々裕福ではなかったので、その強盗被害で生活は益々厳しいものになってきた。父は2つの仕事を掛け持ちし、母も仕事をしていた。ダリアスは家計を助けるために、ビデオデッキを盗んで転売を始めた。そして更に進化させ、ダリアスは友達のトレイとピエールとで銀行強盗を計画する。ダリアスが計画し、トレイが運転手、ピエールは武器係。3人は学校を上手く早退し、公衆電話から学校に爆弾を仕掛けたという虚偽の電話をかけて、学校と警察を混乱させた。その間に地元の銀行に向かい、見事強盗に成功した。と言っても、最初に銀行に踏み込もうとした時に、やっぱり怖気づいたらしく、車に一旦戻った。そんな時に車のラジオから流れてきたのが2パックの「Hail Mary」... 3人はその曲にハイになって、銀行に踏み込んだのだった...Come with me, Hail Mary, Run quick see, what do we have here, Now, do you wanna ride or die, La dadada, la la la la...
再現シーンも交えながらのドキュメンタリー。主にダリアスの家族が当時の状況を振り返って語っている。一瞬にして家族の雰囲気は様変わりしてしまったと泣きながらに語る母。「家族の為に...」とした事なのに。16歳なのに凄い機転で強盗を成功させた。しかもその後も4週間は普通に学校に通っていたのだ。ピエールが友達に自慢してバレて捕まった。ピエールは起訴されなかったのか、この事件で禁錮刑となる事はなかった。先に捕まったという事は、多分他の2人を売って免れたのであろう(ダリアスはその件は語らず、そしてピエールを責めてもいない)。ダリアスは5年(3年とも?)刑務所暮らし、トレイは何年か分からないが起訴されて禁固刑となって、今は普通に暮らしている。ピエールは別件で捕まって刑務所を経験しているようだ。結局はそういう事。いずれは捕まる。つまりは償うか?欲が益々出るのか?という事だ。
ダリアスは刑務所内で、勉強をしっかりとやった。その後はヒューストン大に通い、その間にTV局大手のABCにてインターンを経験。ヒューストン大後には、名門ニューヨーク大学の映画科となるTischに進む。そこではスパイク・リーの下で学んだ。その時の卒論の映画制作について1対1で話した時にこの映画の事を話、インタビューをお願いしたら、インタビューは断られたけれど、制作総指揮としてならと快諾し、この作品を世に出す事を約束してくれたらしい。最近のスパイク・リー先生は、本当に後輩の育成に熱心で素晴らしい!スパイク先生の下から巣立った生徒が多いこと、多いこと!
そして犠牲者にも訪れて、ダリアスは詫びている。その場にたまたま居合わせた銀行のお客さんたち。その1人が教会の牧師をしている男性。彼は貰った給料の小切手を銀行に持って行った所で、ダリアスたちの強盗に遭遇。いちよう書いておくと、この銀行強盗では死者も怪我人も出ていない。しかしみんな恐怖を経験してしまったのだ。その牧師さんはダリアスに向かって「お前も強盗に遭ったんだ。大事な若い頃の時間をな...」と語る。なんとも言えない不思議な感情がやってくる。こういう事が言えちゃうなんて。でも別の人は「今回謝りに来てくれた事はありがたいが、毎年来るとかそういうのは止めてくれよ」とハッキリ言う人も居る。自分のしでかした罪を実感する瞬間だったと思う。ガッカリかもしれないが、それが現実なのだ。
ダリアスの開放への旅が見られる。アメリカでは2度目のチャンスがある。改心すれば、必ずドアは開かれる。この先、開放されたダリアスという人がどんな映画を作り語ってくれるのか、楽しみである。
(4.5点/5点満点中:1/22/15:TV放映にて鑑賞)
Falcon Rising / 日本未公開 (2014)
Cast >> Michael Jai White (John 'Falcon' Chapman), Laila Ali (Cindy Chapman), Neal McDonough (Manny Ridley), Lateef Crowder (Carlo Bororo), Hazuki Kato (Tomoe), Masashi Odate (Hirimoto) ...
Director >> Ernie Barbarash
Writer >> Y.T. Parazi
Producer >> Ernst Etchie Stroh, Shahar Stroh
Genre >> Action
総合ポイント 4.5点/5点満点中
内容 >> 5 演技 >> 5 演出 >> 4 音楽 >> 4
"Nope, not your weak"
元海兵隊のジョン・チャップマン(マイケル・ジェイ・ホワイト)は、様々な過去の戦いから少しトラウマとなって、アル中気味で堕落した生活をしていた。妹のシンディ(レイラ・アリ)が、ボランティアをしているブラジルから一時帰国して、ジョンとつかの間の時を過ごした。そしてすぐにブラジルのリオデジャネイロに帰ってしまうシンディ。しかし、シンディが戻ってすぐにファヴェーラにて襲われてしまった。一命は取り留めるが、意識の戻らないシンディ。ジョンはすぐにブラジルに飛んだ。昔からの知り合いであるマニー(ニール・マクドノー)もブラジルのアメリカ領事館で働いており、色々と手助けをしている。シンディを襲った者を追い詰めようとするが、ファヴェーラの住人は口を閉ざす。それと同時にファヴェーラでは小さい少女の誘拐が多発していた。ジョンは、謎の組織に1人で挑んでいくが...
我らの武道兄貴のマイケル・ジェイ・ホワイトが、モハメド・アリの娘にして自身もボクシングチャンピオンである最強の女レイラ・アリと最強のタッグを組んだアクション映画。何かその顔合わせだけで十分!って気がしちゃいますが、これがまた凄いキレのあるアクションを見せている、マイケル・ジェイ・ホワイトが!という事で、残念ながらレイラ・アリのアクションはなし。残念。でもその分、マイケル・ジェイ・ホワイトがキレのあるアクションだけを披露している!アクション映画の常連となりつつある、カポエイラの凄い奴ラティーフ・クラウダーとの対決は最大の見物!そんなカポエイラの凄い奴と刀使いのヤクザとサッカー選手ぽい男3人同時の対戦だってある。20人近くのヤクザが襲ってくる事もある。さ、どうマイケル・ジェイ・ホワイトは料理するのでしょうか?その一つ一つの戦いが全て見事に決まり面白い。
新しいアメリカン・ヒーローの誕生だ!ジョン・チャップマン最強説。そんなチャップマンのまだ序章が始まっただけのような気がしている。また彼の再来を求めてしまうのだ。どうしても。
(1/4/15:ストリーミングにて鑑賞)
レスリー・ジョーンズ
現在『サタデー・ナイト・ライブ』や、クリス・ロックの『Top Five / トップ・ファイブ (2014)』に出演していたコメディアンヌのレスリー・ジョーンズが、全女性キャストでリブートされる『ゴーストバスターズ』に出演する事となった。監督のポール・フェイグが自身のツイッターで明らかにした。
元々はオリジナルのメンバーで再結成し、監督もオリジナル同様アイヴァン・ライトマンが務める予定であったが、ビル・マーレイが出演を拒否、そしてハロルド・ライミスが他界した事で、アイヴァン・ライトマンも降板した。その後にポール・フェイグが引継ぎ、女性キャストでリブートするという噂だった。
レスリー・ジョーンズはスタンダップコメディアンヌ。HBOの『デフ・コメディ・ジャム』などに出演。クリス・ロックが『SNL』のローン・マイケルズに紹介し、『SNL』が黒人女性のメンバーが居ないと批判された時にオーディションを受け、キャストメンバーとしてオーディションを受けたが、脚本家として雇われるようになった。しかし、2014年にちょこちょこと出演するようになり、2014年10月に準レギュラーとして紹介された。
もう2006年から彼女に目はつけていたんですよ!おススメとして紹介しているのです!!彼女の詳細はこちらに。
New All-Female 'Ghostbusters' Cast Chosen | Hollywood Reporter