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↑私の本家サイトです↑
ブラックムービーが満載...な筈

観た映画全てではありませんが、ブラックムービーを中心に、なるべく最新作品、
そしてどうしても書きたい作品を中心に書いております。
99%自腹でお金払って観ておりますので、とても自由に書いております。
映画の邦題は私が観た・書いた当時のものです。
その後に日本公開となったりDVDが発売されて邦題がついている作品もあります。
「こちら」でリンクしてある私のサイトで最新情報を確かめてください。

最近はニュースや予告編等はツイッターが早めかも?訳す時と訳さないでRTだけの時もありますが...
なので若干古めの記事もあったりかもですが、ご了承くださいませ。

*映画秘宝3月号秘宝ベスト&トホホ10&ドラマ・オブ・ザ・イヤー2016に参加させて頂きました。(1/21/17)
*別冊映画秘宝2016年版 この映画を見逃すな!にて『バース・オブ・ネイション』、『コンカッション』、『マッド・ウォーリアーズ 頂上決戦』について寄稿させて頂きました。(11/21/16)
*サイゾー12月号の映画特集にて黒人映画最前線について寄稿させて頂きました。(11/18/16)
*映画秘宝11月号にて黒人ヒーロー5選と『ブラック・パンサー』とTVアニメ版『ブラック・ダイナマイト』について寄稿させて頂きました。(9/21/16)
*映画秘宝10月号に『ゴーストバスターズ』のレスリー・ジョーンズについてと、したコメで公開予定『ネイバーズ2』について寄稿させて頂きました。(8/20/16)
*映画秘宝EX最強ミステリ映画決定戦にてミステリ映画ベスト10を寄稿させて頂きました。(8/3/16)
*映画秘宝8月号にジェームス・ブラウンとエイミー・ワインハウスのドキュメンタリーについて寄稿させて頂きました。(6/21/16)
*映画秘宝EX涙の千本ノック! スポーツ映画大全集にアメフト&バスケ映画10選や二グロリーグ映画など計26本の映画について寄稿させて頂きました。(6/3/16)
過去記事

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Mar 02, 17 Birth of a Movement / 日本未公開 (2017) (TV)

Birth of a Movement / 日本未公開 (20

映画の持つパワー『Birth of a Movement』

黒人歴史月間になると、アメリカ公共放送PBSは、黒人関連の映画スペシャル番組に力を入れる。その1作がこの作品60年代から権利の為に戦う俳優ダニー・グローバーナレーション。この作品監督は2人共白人だが、スパイク・リー軍のサム・ポラードとハーバード大学で教鞭を取る黒人歴史権威ヘンリールイスゲイツプロデュースしている。

映画制作映画撮影に於けるテクニックなどで、映画史に燦々と輝く『The Birth of a Nation / 國民の創生 (1915)』。ハリウッド初のブロックバスター映画としても有名だ。監督のD.W.グリフィスは、名監督として映画史名前を残している。しかし、この映画原作は「The Clansman(ザ・クランマン)」。白人至上主義秘密結社クー・クラックス・クランのメンバー「クランマン」を描いた作品なのだ。公開時は、原作と同じ『ザ・クランマン』として公開されたが、ホワイトハウスにて初めてとなる映画上映の時に『The Birth of a Nation / 國民の創生』とタイトルを変更した。

そんな映画に待ったをかけた男が居た。ボストン在住でハーバード大学卒業ウィリアム・モンロー・トロッターだった。父は有名な軍人で、恵まれた環境で勉学に勤しんだ。ハーバード大同窓があのW.E.B.デュボイスであり、トロッターとデュボイスは同じ女性に恋をした仲である(その女性トロッターと後に結婚)。トロッターはデュボイスと共に「ナイアガラムーブメント」を設立。それは後のNAACPとなった。ボストンにて黒人向け新聞「The Gurdian」を発行していた。

このドキュメンタリーは、そのトロッターの『國民の創生』の上映中止を求めた闘いが描かれている。

南北戦争で負けた南部連合軍に属していた男たちがテネシー州1885年頃に立ち上げたのが、クー・クラックス・クラン(以降KKK)。黒人白人共和党支持者を叩きのめして白人至上主義を謳った(ここで注意されたいのが、この当時の共和党は今の共和党とは全く違うという事。奴隷解放リンカーン大統領共和党)。しか10年も経たないうちに衰退。1870年頃に連邦裁判テロリストだと判決が出た事も大きい。

しかし、彼らは突如として復活する。それは1915年、『國民の創生』が上映された時だ。野蛮でどうしようもない黒人ガス(白人俳優による黒塗り演技)は、我々の無垢フローラを襲おうとして、フローラは自らの命を絶った...そんな鬼畜なガスを懲らしめてくれたのが白い布を被ったヒーローであるクランマン!というのが『國民の創生』なのである1915年2月、『國民の創生』のプレミアが行われたロサンジェルスには3000人の人々が集まったという。集まった人々は、グリフィスの斬新で素晴らしい映画テクニックに酔いしれた。そして、多くの人が白い布を手にしたのだ。

トロッターは自身新聞「The Gurdian」にて激しく映画批判した。実はそれよりも先に「ザ・クランマン」が舞台化された時に、ボストンでの上演の中止を求めていた。トロッターの運動成功を収め、ボストンでの舞台上演中止となった。1915年ボストンで行われた映画プレミアも多くのプロテスト達が駆け付け、大混乱となった。劇場黒人へのチケットを売らなかった事もあり、プレミアやそれ以降の上映を禁止されるまでには至らなかった。しかし、その後のリバイバル上映を禁止にさせる事には成功させた。

未だに日本では『國民の創生』について「白人視点から描かれた」と書かれているが、正しくは「白人差別者から視点で描かれた」であり、肝心な部分が抜けている。白人=差別主義者ではないので。「白人視点から描かれた」は、『國民の創生』で描かれた事を賛同しない白人に対して非常に失礼な表現である

このドキュメンタリーとある人が言っていた。「この映画(『國民の創生』)は、決して素晴らしい映画じゃない。ただ単に豪華なんだ」と。そして別の人が言っていた。「人種ポルノグラフィー」だと。

『國民の創生』制作&上映から100年もの時を経た今... 映画が持つパワーは失われてはいないが、映画自体の使い方が進歩し、少しは映画も人も成長したと思わないだろうか?

Birth of a Movement / 日本未公開 (2017) (TV)(1525本目:4点)